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デビルメイクライ【PS2 全タイトルレビュー】#238
『デビルメイクライ』(Devil May Cry)は、2001年8月23日にカプコンより発売されたプレイステーション2用アクションゲームであり、スタイリッシュアクションの代名詞として知られる作品です。高難易度ながらも爽快なアクションと独自の世界観で、発売後すぐに多くのファンを魅了しました。
基本情報
発売日: 2001年8月23日
ジャンル: スタイリッシュアクション
対応機種: プレイステーション2
価格: 6,800円(税別)
開発/発売元: カプコン
売上・続編
『デビルメイクライ』は全世界で累計216万本以上(北米100万本、日本国内65万本)を売り上げた大ヒット作で、カプコンの看板シリーズとなりました。続編として『デビルメイクライ2』『デビルメイクライ3』などがリリースされ、2019年には約10年ぶりの新作『デビルメイクライ5』が発売されました。
概要
当初は『バイオハザード4』として開発されていましたが、ディレクターの神谷英樹氏が新しいアクションゲームとして再構築。伝説の魔剣士スパーダの息子、ダンテを主人公に、彼のスタイリッシュな戦いを描いています。
ストーリーは勧善懲悪のシンプルな形式を採用しつつ、細部まで作り込まれた世界観とキャラクターが魅力。特に簡単な操作で華麗なコンボを繰り出せるアクション性は当時としては画期的でした。
ゲームシステム
スタイリッシュランク
戦闘の中心となる要素で、敵を「スタイリッシュ」に倒すことが評価されます。ランクはD(Dull)からS(Stylish)まで5段階。高ランクほど得られる報酬が増加します。アクションと戦略が求められるこのシステムはシリーズ全体の特徴となりました。
デビルトリガー
ダンテが一定時間「魔人化」し、攻撃力・防御力が大幅に向上。さらに体力が回復し、特定の武器で特殊能力を発動可能。独自のエネルギーゲージを管理するこのシステムは、プレイヤーに戦術的な選択を提供します。
難易度設定
4段階の難易度が用意されており、初心者向けの「EASY AUTOMATIC」から、シリーズ屈指の難易度を誇る「Dante Must Die!」まで幅広い選択が可能です。
ストーリー
かつて、伝説の魔剣士スパーダは魔界の王ムンドゥスを封印し、人間界を守りました。
その息子であるダンテは、母と双子の兄バージルを失った過去を背負いながら、悪魔狩りの便利屋「Devil May Cry」を営んでいます。ある日、謎の美女トリッシュが現れ、ムンドゥスの復活を告げます。彼女に導かれ、ダンテは悪魔の巣窟「マレット島」で過酷な戦いに挑むことになります。
登場キャラクター
ダンテ: 主人公。伝説の魔剣士スパーダの息子。軽口を叩きながらも正義感が強い。
トリッシュ: ダンテの母エヴァに似た謎の女性。彼をマレット島へ導く。
ムンドゥス: 魔界の王。かつてスパーダに封印されたが復活を目論む。
バージル/ネロ・アンジェロ: ダンテの双子の兄。ムンドゥスによって洗脳され、敵として立ちふさがる。
評価
『デビルメイクライ』はその革新的なアクションとスタイリッシュな演出で、発売当時から高い評価を受けました。一方で、難易度の高さや固定カメラアングルに対しては賛否が分かれました。しかし、これらの要素も「やりごたえ」として支持する声が多く、アクションゲームの歴史に名を残すタイトルとなりました。
リマスター・移植
2012年には『デビルメイクライ HDコレクション』がリリースされ、2019年にはNintendo Switch向けにリマスター版が配信されました。高解像度化により、当時の名作が現代のハードでも楽しめるようになっています。
総評
『デビルメイクライ』は、その後のアクションゲームに多大な影響を与えた革新的な作品です。高難易度ながらも爽快感のあるゲーム性、ダンテのスタイリッシュなキャラクター、魅力的なストーリーなど、ゲーム史に残る要素が詰まったタイトルです。ファンならずとも一度はプレイしてほしい一作です。