ピポサル2001【PS2 全タイトルレビュー】#213
『ピポサル2001』 は、2001年7月5日にソニー・コンピュータエンタテインメントから発売されたPlayStation 2用アクションゲームです。本作は『サルゲッチュ』シリーズのスピンオフ作品で、ピポサルたちのパンツを集めるユニークな設定とユーモラスな世界観が特徴的です。
概要
ジャンル: アクションゲーム
対応機種: PlayStation 2
発売元: ソニー・コンピュータエンタテインメント
発売日: 2001年7月5日
対象年齢: 全年齢対象
廉価版発売:
2002年10月3日(PlayStation 2 the Best)
2005年3月10日(価格: 1,800円)
ストーリー
モンキーパークのリニューアルに伴い、ピポサルたちのパンツをすべて洗濯することに!
研究所内のバーチャルスペースに移されたピポサルたちからパンツを回収する役目を託されたのは、前作の主人公・カケル。新型ガチャメカ「ヌゲッチャー」を使いながら、各ランドに散らばるピポサルたちのパンツを集める大冒険が始まります。
登場キャラクター
カケル: 主人公。プレイヤーキャラクターとしてバーチャルスペースでピポサルたちを追いかける。
ハカセ: 研究所の責任者で、パンツ回収作戦の立案者。
ナツミ: ハカセの助手としてカケルをサポート。
スペクター: ピポサルたちのリーダー。今回はパンツ回収の妨害を試みる。
ピポサル: パンツを身に着け、各地で様々な行動を見せるサルたち。
登場ランドと特徴
1. ほのぼのランド
特徴: 平坦でのどかな雰囲気のステージ。
サルタイプ: 黄パンツのピポサル。バナナを投げたり、ひっかいて攻撃してくる。
2. ぴちゃぴちゃランド
特徴: 海や水中が広がるステージ。
サルタイプ: 水中で素早く泳ぐ「スキューバサル」。
3. あちあちランド
特徴: 砂漠と灼熱の環境。鉄板に注意。
サルタイプ: サボテンに擬態する「サボテンサル」。
4. どきどきランド
特徴: ホラー風の暗いステージ。
サルタイプ: 棺桶に隠れる「カンオケサル」。
5. つるつるランド
特徴: 雪や氷が舞台のクリスマス風ステージ。
サルタイプ: 氷上を滑る「スケートサル」。
6. ぴこぴこランド
特徴: スペクターが作り上げた最終ステージ。
サルタイプ: 戦車に乗った「バトルサル」。
ゲームシステム
パンツを集める目的:
各ステージでピポサルからパンツを吸い取り、ステージ内にある「パンツてんそうき」に転送してクリアを目指します。ガチャメカ「ヌゲッチャー」:
新たに追加された武器で、ピポサルのパンツを吸い取るのに使用。サルの特性:
サルごとに特性が異なり、それに応じた方法でパンツを回収する必要があります。
評価点
ユニークなコンセプト:
パンツを集めるという発想は斬新で、コミカルな演出も魅力的。爽快感のあるアクション:
大量のピポサルが登場し、それを追い詰める楽しさがある。やり込み要素:
ランクシステムや隠しステージなど、プレイヤーの挑戦意欲を刺激する仕掛けが多い。
問題点
ロード時間の長さ:
ステージ間のロードが頻繁でテンポを削ぐ部分がある。敵のバリエーション不足:
ピポサル以外の敵がいないため、ゲーム進行が単調に感じられることも。難易度の高さ:
子供向けに見えるデザインに反して、難易度はやや高め。
総評
『ピポサル2001』は、前作『サルゲッチュ』の期待に応えつつも独自性を強調したスピンオフ作品です。独特のユーモアとアクション性が融合した本作は、ファンや新規プレイヤーに幅広く楽しめる一方で、サルゲッチュシリーズとしての期待値を高く持つファンからは評価が分かれる点もありました。
「バカゲー」と見られがちな設定の裏に、戦略性とアクションの奥深さが潜んでいる意欲作です。