Check-i-TV【PS2 全タイトルレビュー】#179
ジャンル: ユーザー参加型インタラクティブソフト
対応機種: PlayStation 2
発売日: 2001年4月26日
プレイ人数: 1人
価格: 6,800円(ケーブル同梱版)
サービス終了: 2002年6月
概要
『Check-i-TV』は、2001年4月26日にソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)から発売された、ユーザー参加型のインタラクティブコンテンツを提供するPlayStation 2(PS2)用ソフトです。このソフトは、i-mode対応の携帯電話とPS2を接続することで、毎日更新されるデータを基にした独自のコンテンツを楽しむことができました。
ゲームの特徴
1. インターネット接続と毎日更新
i-mode対応の携帯電話とPS2を接続することで、毎日サーバーから最新のデータをダウンロード。
キャラクターが寸劇を通じて時事ネタやユーザー投稿を紹介する形式が画期的でした。
2. 投稿型コンテンツ
投稿されたユーザーのネタを基に番組のコンテンツが構成され、採用されるとポイントが加算される仕組み。
投稿ポイントによる週間・月間ランキングが発表され、ランキング上位者は注目を集める仕組みになっていました。
3. 多彩なコーナー
投稿やアンケートを活用したコーナーが用意され、幅広いジャンルで楽しめる内容となっていました。
ランキン i: アンケート結果を集計してランキング形式で発表。
命名師 雷蔵さん: 投稿された写真にキャラクター「雷蔵さん」が名前をつけるコーナー。
着ぐるみがいく: 著名なゲームクリエイターやアーティストにインタビューする内容で、独自性がありました。
4. 時事ネタとキャラクター
キャラクターが演じる寸劇を通じて、時事ネタや投稿ネタを解説するユニークなアプローチが好評でした。
市場への影響と評価
評価点
新しいコンセプト: PS2を活用したユーザー参加型の番組コンテンツという点が斬新で、多くの注目を集めました。
投稿型の楽しさ: ユーザーが番組の一部を作り上げるという仕組みは、当時としては革新的でした。
課題点
サービス終了: サービスは約1年後の2002年6月に終了してしまい、持続的な人気を確保することが難しかった。
技術的なハードル: 当時、i-mode対応携帯やネット環境の普及率がまだ限定的で、対象ユーザー層が限られていました。
維持コスト: インターネット接続が必須であるため、毎日の利用には通信費がかさむ点がネックとなりました。
総評
『Check-i-TV』は、ユーザー参加型コンテンツの先駆けとして、PS2を単なるゲーム機ではなく、インタラクティブなエンターテインメントプラットフォームとして利用する試みを体現したソフトでした。そのユニークなアイデアは後の『まいにちいっしょ』(PS3)やオンラインサービスに影響を与えたとされています。
しかし、当時の技術的制約やネット環境の普及状況の影響で、大規模な普及には至りませんでした。それでも、ゲームの可能性を広げる挑戦的なタイトルとして記憶されており、家庭用ゲーム機とインターネットの融合の歴史において重要な作品といえます。