鋼鉄の咆哮 ウォーシップコマンダー【PS2 全タイトルレビュー】#171
ジャンル: 海戦シミュレーションアクション
発売日: 2001年4月5日
プレイ人数: 1人
概要
『鋼鉄の咆哮 ウォーシップコマンダー』は、2001年4月5日にコーエー(現・コーエーテクモゲームス)からプレイステーション2(PS2)向けに発売された海戦シミュレーションアクションゲームです。開発を担当したのはマイクロキャビンで、第二次世界大戦を背景にした架空の「超兵器」戦争を舞台にしています。この作品は、人気シリーズ「鋼鉄の咆哮」の1作目にあたるWindows版の移植ですが、PS2版はオリジナルストーリーが追加され、登場する艦艇やキャラクターにも新たな要素が盛り込まれています。
ゲームプレイの内容
リアルな艦船設計とカスタマイズ
プレイヤーは「第零遊撃部隊」の艦長となり、戦艦、空母、駆逐艦などを設計し、各艦の武装、装甲、推進力など細かくカスタマイズできます。特にレーザー砲や魚雷、火炎放射砲、ミサイル発射装置などの架空兵器を自由に配置できるため、戦闘スタイルに応じて独自の艦船が設計可能です。豊富なミッションと超兵器
「超兵器」の開発を阻止するために、プレイヤーは世界各地での海戦ミッションを遂行します。ミッションの難易度は多様で、沈没する豪華客船の救助や火災消火、要塞防衛といった、リアルで緊迫感ある救出活動もあります。また、敵として登場する巨大戦艦「ナハト・シュトラール」、超大型空母「テュランヌス」などの超兵器との激戦も本作の醍醐味です。物語を彩るキャラクター
PS2版では、主人公が所属するレジスタンス「第零遊撃部隊」のメンバーや敵組織「テュランヌス」の将軍たちが物語に奥行きを与えます。特に、主人公の艦のオペレーターである「ナギ」や、かつての同僚で後に対立する「クルーガー」、ドイツ軍を指揮するゴーダや、女性指令官ロゼなどが登場し、それぞれに深い個性と背景があります。
システムとストーリーの改良点
PS2版ではWindows版と比較し、操作性やグラフィック面が改良され、特に以下の点が変更されています。
戦闘シーンと操作性の向上
3Dグラフィックスを活かした戦闘シーンは迫力があり、細部にわたる艦船の挙動もリアルに再現。敵艦との砲撃戦やミサイル攻撃、潜水艦や航空機の動きも忠実に描写されています。また、計器盤のデザイン変更や、フリーカメラ操作の廃止など、ゲーム内の操作性がシンプルに改良されています。独自のストーリーとキャラクター設定
本作は架空の1938年から第二次世界大戦期にかけて、「テュランヌス」との激戦を描き、オリジナルのストーリーが追加されています。プレイヤーはレジスタンス側の指揮官としてテュランヌスに立ち向かい、地球の支配を狙う敵との戦いを繰り広げます。架空兵器と超兵器
「Z44級」「ブレーメン級」「グングニル級」などの架空艦や、対空兵器・火炎放射器といった現実に存在しない武装を施した架空兵器が登場します。これらは、従来の海戦ゲームにはない創造的な戦略性をプレイヤーに提供しています。
キャラクター
ナギ
主人公の艦に配属されたオペレーター。ゲーム中のミッション前に敵の兵装や作戦のヒントを提供し、プレイヤーをサポートします。クルーガー
主人公の元同僚であり、同盟を裏切り「テュランヌス」に加入したエリート指揮官。主人公と対立し、超兵器を奪い戦いに挑んできます。ロゼ
テュランヌスの大西洋指令を務める女性将軍。航空戦力の指揮を得意とし、超巨大空母「アルウス」でプレイヤーに勝負を挑みます。ゴーダ
テュランヌスの太平洋司令官。潜水艦部隊を率いる豪傑で、巨大戦艦や潜水艦などを駆使してプレイヤーに立ち塞がります。
総評
『鋼鉄の咆哮 ウォーシップコマンダー』は、リアルな艦船操作や戦略性を追求したシミュレーションアクションであり、PS2版ではグラフィックやシナリオ面での改良が加えられています。独自の艦船を設計し、リアルで壮大な海戦を楽しむことができるこの作品は、シミュレーションファンにとって高い評価を受けています。
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