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トレインキット for A列車で行こう2001【PS2 全タイトルレビュー】#221

『トレインキット for A列車で行こう2001』は、鉄道をテーマにした都市開発シミュレーション『A列車で行こう2001』の追加データディスクで、2001年7月26日にアートディンクよりプレイステーション2向けに発売されました。このキットは、ゲームの可能性をさらに広げるために多くの新機能を追加し、鉄道ファンやシミュレーションゲーム愛好者にとって魅力的な内容となっています。


基本情報

  • ジャンル: 鉄道経営シミュレーション(追加データディスク)

  • 発売日: 2001年7月26日

  • 対応機種: プレイステーション2

  • 発売元: アートディンク

  • 価格: 2,800円(税別)


追加内容と特徴

『トレインキット』には、以下のような機能や追加コンテンツが収録されています。

1. 大幅な車両データの拡張

  • 全国15社の鉄道会社から63種類の新しい列車データを収録。

    • 例: JR東日本の「北斗星」、JR九州の485系「有明」、名古屋鉄道のパノラマカー、東武伊勢崎線のDRCなど。

  • これにより、『A列車で行こう2001』で使用できる車両が倍以上の114車両に増加。

2. Snapshot Transfer 機能

  • PS2専用ハードディスクドライブ(PlayStation BB Unit)を利用することで、ゲーム内のスナップショットを撮影し、Ethernet経由でパソコンに転送可能

  • 転送された画像はビットマップ形式(640×480ドット)で保存されるため、パソコンで編集や鑑賞が楽しめます。

3. 専用HDDとの連携

  • 追加データはPS2専用ハードディスクにインストールすることで、『A列車で行こう2001』本編に統合されます。

  • ゲームのロード時間が短縮されるほか、大量のデータを効率的に扱えるようになります。

4. デザインの自由度

  • 車両データを活用し、オリジナルの鉄道網や運行計画を作成可能。プレイヤーの創造性を刺激する仕様です。


良い点

  • 多彩な車両: 実在の鉄道車両が登場し、リアリティがさらに向上。

  • スナップショット機能: 撮影した画像を保存・共有できるため、プレイ記録を残す楽しみがある。

  • PS2ハードディスク対応: より快適なプレイ環境を提供し、大量データもスムーズに扱える。


悪い点

  • 専用HDDが必要: 機能をフル活用するためには、PS2専用ハードディスクドライブが必要であり、コストが増える。

  • 本編が必須: このキット単体ではプレイできず、『A列車で行こう2001』本編が必要。


評価

『トレインキット for A列車で行こう2001』は、鉄道ファンや都市開発シミュレーション愛好者にとって、非常に価値のある追加キットです。特に新たな車両データの追加やスナップショット機能の搭載により、ゲームの楽しさが格段に向上しています。一方で、専用ハードディスクが必要という点は、やや敷居が高いものの、その価値を十分に補える内容となっています。


総評

鉄道好きのプレイヤーには必携の拡張キットです。リアルな車両データの増加や画像転送機能といった新要素により、『A列車で行こう2001』の可能性が大きく広がります。特に、鉄道模型や都市計画のような楽しみを追求するプレイヤーには、最高のツールと言えるかもしれません。

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