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第10節 北海道コンサドーレ札幌戦(4/16)Review

前節の仙台戦は、ポステコグルー体制4年の中でも最悪の試合と言っても差し支えないであろう。開幕節に川崎に敗れてから無敗は続いているものの、ギアが上がらない状況から脱却したいマリノスは金曜夜、苦手とする札幌アウェイに臨む。

・スタメン発表

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怪我から復帰したマルコス、ティーラトンに関して。前者は今節からスタメンに復帰、後者はベンチスタートとなる。開幕から全試合スタメン出場を続けていた仲川は負傷のためアウト。水沼スタメン起用の可能性もあったが、左ウイングのエウベルをスライドさせる形で右ウイングに。畠中、チアゴという開幕から続く安定感抜群のCBコンビは3試合連続の無失点を目指す。

・試合詳細

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CKから先制を許す厳しい展開ながらも、2分で試合をひっくり返し、5試合ぶりの複数得点で勝利!スタッツは以下の通り。

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ここ3試合の相手(湘南、C大阪、仙台)とは異なり、攻撃的なチームスタイルを持つ札幌。打ち合いを予想したが、前半はスコアレスで折り返し。要因を振り返っていきたい。

・マリノスの攻撃意図

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ミシャ札幌は、オールコートマンツーの形を取り、前線の3枚はCBまで積極的にプレスをかけてきた。それに対しマリノス側は小池、松原の両SBが中に絞り、CBに対してボランチ、WG、SBと3つのパスコースを提示することで打開を図る。また、札幌は前線のプレスに対してラインを高く設定するわけではないので、中盤にはかなりの余裕があった。そこでマリノスが狙ったのがマルコス、オナイウへの縦パス。この2人が中盤で前を向いて、ショートカウンターのような形を作ることが再三見られた。

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ただ、このようなショートカウンターの形を作れても点が取れないのが今のマリノス。クロスが合わなかったり、トラップ際を奪われたりなどして数あるチャンスの中でも決定期と呼べるのは前半のマルコスのヘディングくらい。前半に点を取れれば、チームとしての勢いもつくのだが。

・札幌の攻撃意図

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マリノスも前線から積極的にプレスをかける点は同様。ただ、マリノスはハイラインを設定しているため中盤にスペースはない。そこで札幌が狙ったのがハイラインの裏、マリノス対策としてよく採られる攻め方である。リーグ屈指のキック精度を持つ福森などから供給されるパスでチャンスを作る。ただ、マリノスにとってのラッキーな部分であり、札幌が勝ち点を伸ばせない一因でもあるのだが1点もののチャンスを決められない。(特に前半43分)

このように、両チームともに打ち合いになる要素は十分にありながら、調子の悪さが目立ち、スコアレスのまま」試合が展開された。その中で先制点は札幌。後半2分、福森のCKから、アンデルソンロペスのヘディング。マリノスはここ最近CKからの失点が目立つため、早急に改善が必要だと感じた。

・チームを勝たせる選手に。気持ちを見せろ。

後半25分を過ぎると、札幌側には明らかに疲れが見え始め、マリノス側には焦りが見られ始める。こうなると、戦術云々ではない。ラスト20分、どちらのチームが勝利への気持ちを見せられるか。ここからマリノスにとって、出来過ぎの20分が始まる。

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後半25分、天野純と水沼宏太を投入。ユースで育ち、マリノス愛の強い2人が、試合をひっくり返す。

まずは天野純。公式チャンネルにも取り上げられるほどの美技で同点のアシストを記録。最高だ。それに尽きる。ありがとう天野純。

夢はまだ終わらない。2分後、今度は水沼宏太ー前田大然ラインであっという間に逆転。ありがとう宏太。やっと決めたな大然。

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仕上げはエウベル。今節一番「勝ちたい」という気持ちを示していたのは彼かもしれない。90分間精力的に動き続け、札幌守備陣を苦しめたエウベルにゴールという最高のご褒美。

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最終的には3−1。負けなしを8試合に伸ばした。

・現状のリーグと今後に向けて

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今節の結果を受け、マリノスは3位に浮上。川崎、名古屋という異質の存在がいるが、ここに食らいついていくためにも今節の勝利は大きい。

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次節は横浜ダービー。再開で苦しむ相手だけに、確実に勝利が欲しい。上位戦線に食らいついていこう。


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それではまた次回!

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