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マイノリティーである

最初の記事は自分のアイデンティティーに通じる内容にしたいと考えたところ、頭に浮かんだキーワードは「マイノリティー」でした。

なぜかというと、物心ついてからずっと、自分はメジャーロードを走ってるなあと思ったことがありません。

初めにそう思ったきっかけは6歳のとき。
親の仕事の都合でベルギーというヨーロッパの小国に転勤になり、
広島で何の疑問も持たずにのほほんと暮らしていた女の子から急に、「アジア人の女の子」という超マイノリティーの立場となりました。容姿的にも、言語的にも、文化的にも。

一時的には帰国したものの、中学~高校はアメリカ式のインターを卒業しましたので、それから私にはずっと「帰国子女」の肩書がついてまわります。でも、帰国子女といっても一般的にイメージされるアメリカ帰りの英語ペラペラの・・・ではなく、英語圏ではないヨーロッパからなので、その点でも立ち位置が難しい。

インターではマイナーな日本人、でも日本でも帰国子女として色眼鏡で見られることがある、なんだか自分はどっちつかず・・・ずっとそう思っていました。

大学は都内に本キャンパスを構えるところを選んだのですが、これは私の凡ミスで入学してみると、私の学部だけなんと隣の埼玉県!しかもキャンパスは茶畑をバスで進んだ超田舎・・・。たまに授業やサークルの関係で片道1時間半かけて本キャンパスに行くと、「うわ、入学してから〇〇学部の人初めて見た!」といわれるようなレアキャラに。

新卒で入った会社は職種別採用でしたが、私の部署だけは新入社員はたった一人。ほかの部署の子たちは数人でワイワイやっていて、羨ましいなあと思いました。

そして、色々とあるのですが、現在私は夫と猫と暮らしていまして、子どもはいません。世の中的には、「なんで?」「それでいいの?」って言われることも多い立場です。仕事もライター業を主とする個人事業主ですし。

マイノリティとして生きるのって、メジャーロードを行くよりもしんどいことがあります。なぜその道を選んだのか、理由を求められるからです。

でも、マイナーロードを自分が本当に進むべき道として輝かせられる方法が一つだけある。それは、「主体性を持つこと」

主体性あるマイナーロードであれば、運転はとても楽しいものになります。きっと。


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