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【スペシャルインタビュー #7】ゼロリセットにどこまでも楽しんで付き合ってくれること――それが選んだ決め手です_株式会社コロプラ/森さん・菅さん

オンラインゲームの開発・運営を行うコロプラさん。『最新のテクノロジーと、独創的なアイデアで“新しい体験"を届ける』をビジョンに掲げ、2022年2月のオフィス移転では大規模な感染症対策を施し、まさに従業員に新体験を提供しました。この移転プロジェクトでは、プロジェクトマネジメントとしてDE-SIGNグループがお手伝いさせていただきました。

当グループとは、実はお付き合いが始まってから最初の受注をいただくまでになかなかの年月がかかったようですが、、、コロプラさんのファシリティを含めた“モノ作り”への信念とともに、当グループ担当へ信頼を寄せてくださる理由もインタビューしました!

写真上から、
株式会社コロプラ
森 林太郎さん
 コーポレート本部 経営管理部 部長
菅 雅人さん コーポレート本部 経営管理部 総務グループ マネージャー
https://www.colopl.co.jp/

――お二人の現在ご担当されている業務内容を教えてください。

森さん:
前職で12年ほど経理とIRに従事してきた後、2018年1月にコロプラに入社。現在は、経営管理部にて部長を務めています。2019年夏ごろから総務部門も担当することになり、そこから初めてファシリティの分野や不動産関連を勉強していきました。主に不動産契約やオフィス移転の際にはプロジェクトリーダーで入ります。

菅さん:
私は総務のマネージャーとしていわゆるファシリティマネジメントの領域と総務庶務を担当しています。

――当グループとの初めの接点についてお聞かせください。

菅さん:
今もずっとお世話になっている株式会社FaMil(DE-SIGNグループ)の菊池さんと、とあるイベントでご一緒したのが2018年。それをきっかけに連絡を取り合って、当時のオフィスに遊びに来ていただいたという。  

――菊池は好奇心旺盛ですからね(笑)

菅さん:
当社で独自開発したオフィスマップシステムに菊池さんが関心を持ってくださって、貴グループで主催されているFM会(ファシリティマネジメント担当者の会)でシステムの紹介をしたり、座談会を開催したりしたこともありました。

森さん:
私は初めて知りました(笑)。

――懐かしい話ですね。営業的なお付き合いというよりは、そういう感じがしばらく続いたと聞いています。


(C) Nacása & Partners Inc.

――恵比寿ガーデンプレイス(以下、恵比寿GP)から六本木ミッドタウンへの移転をされて、ちょうど1年ほど経ちました。感染症対策を大規模に実施されたのが印象的ですが、貴社がファシリティに求めるのはどんなことですか?
※参考:気になるオフィス!→コロプラ:感染症対策がレベチ!新オフィスで“新しい体験”をお届け!

森さん:
クリエイターファースト、だと思います。一番クリエイターが働きやすい環境はどんなものだろう、というのを常に模索しています。
 
実際、恵比寿GPの旧オフィスでも、遊び心のある設備はゲーム会社として面白がってもらえる一方で、場所によっては「働きにくい」という意見もあったので、そういう場所は実務に沿うようにどんどん改修していきました。

今回の移転でも、「目の前の業務にしっかり集中できるオフィスで働きたい、という意向に沿って構築していく」という意思決定のもと、従業員の安全を第一に考えて感染症対策を施しましたし、各設備も働きやすさを優先した設計にすることで、クリエイターファーストを実現しています。

(C) Nacása & Partners Inc.

――弊社の担当はどのあたりでお手伝いできたのでしょうか?

森さん:
移転が決まる前、恵比寿GPでは4~4.5フロアにまたがって借りていたんですが、その一部の解約が急遽決まったんです。コロナ禍が始まったのが20年2月ごろで、3月ごろその指示がきて、6か月後に返却しなきゃいけないという。

菅さん:
菊池さんにご相談したときは、絶句してましたね(笑)。

森さん:
「決めたってどういうことですか????」って(笑)。

――ここで登場するんですね!

菅さん:
それまでもいろいろと相談に乗ってもらってはいましたが、これを“居抜き”という形で納めてくださったので、原状回復のコストをかなり削減できたんです。菊池さんがもともとつながっていた企業さんが、返却部分の一部区画に入居したい意向があることがわかって、すぐに内見につながり、オーナーさんとも連携されていたおかげで、短期間にもかかわらず居抜きが成立したんですよ。

――大幅なコスト削減に貢献できたんですね!ラッキーな事象だったとは思いますが、なかなか自社内だけでは実現できないことかもしれませんね。

菅さん:
その後、移転になるのですが、退去時の原状回復工事においても、工事内容を紐解いて調整をしてくださり、フロアごとに段階的に契約を満了させるなど、賃料の負担を大幅に削減してもらうことができました。

――なるほど。かなりお役に立てたようですね!


(C) Nacása & Partners Inc.

――移転すべきか残るべきか、はたまたビルを建てるか、という話もあったそうですね。

菅さん:
ありましたね。実現性はさておき選択肢としてちゃんと検討しないと、ということで、残留する場合、移転する場合、ビルを建てる場合のシミュレーションをしていただいたのも思い出深いですね。自社でももちろん試算することはできたと思いますが、信頼できる方に計算いただくことで、安心して選択肢を絞り込むことができました。  

――移転先には六本木を選ばれました。

森さん:
“恵比寿といえばコロプラ”のイメージが定着していたのがブランディング的に大きく、当初は残る前提でした。それがコロナ禍によって、コスト条件等と並行して感染対策を講じていこうという際に、恵比寿GPでは限界があったんです。
 
移転先が確定してからはもう何をどう進めたらいいのか超素人状態で、またそこでも菊池さんに泣きつきました(笑)。

――ありがとうございます(笑)
移転プロジェクトのPM(プロジェクトマネジメント)をご発注いただくまでにはどのような経緯で?

森さん:
我々でPMなんてできる自信もなく、どこに頼めばいいのか、PMと設計の会社をセットにすべきか、それぞれでやるべきか、とか、コンペするならどの順でとか、わからないことだらけで、全部菊池さんに聞いていました。正直一銭も入らないのによく付き合ってくださったなあ、と思います。本当にありがたかったです。
 
それで、PMのコンペをする際に貴社も加わっていただいて。

――コンペではどのようなことが決め手だったのでしょうか。

森さん:
一言でいって、「どこまでも付き合ってくれる!」というところですね。 

(C) Nacása & Partners Inc.

当社は“ゼロベース思考”が強い会社なんです。「なんで?なんで?なんで?」とつきつめて考えていき、その条件が1個でも違うと全部ちゃぶ台返しになってまたゼロから考えなおすことを厭わない。それに対して嫌な顔ひとつせずに、というよりむしろ楽しんで付き合ってくれそうだな、というのがDE-SIGNグループさんかなと。そこがかなり大きな要素でした。

――なるほど、「ゼロリセット」を楽しめる気質みたいなものって重要かもしれませんね。

森さん:
当時の代表の馬場(現会長)が、我々総務ラインに言った言葉があります。

「ゲーム作りの現場は、その過程でやっぱりこれだめだ、とイチから作り直す、という作業の繰り返し。その結果、最高のものを作って世に出していくが、それでも受け入れられる可能性は低い。それでもより最高を目指して作り続ける、それがモノ作りというもので、新しいオフィスもそういう風に作ってもらいたい。」と。
 
まあこのくらいでいいだろう、という気持ちでやっていると後で100%突っ込まれるな、というのがよくわかっているので徹底的に思考したり議論したりするんですよね。

――移転プロジェクト中にもゼロリセットありましたか?

森さん:
ありました、ありました。社長室を中心にすべてのレイアウトを組んでほとんど決まっていた中で、移転3-4か月前になって社長が会長になるということが決まり、全部ひっくり返ったというのがあります。前段で話した床返却のときと同じくらいの衝撃でしたね(笑)。

(C) Nacása & Partners Inc.

――当グループは貴社にとって、森さん、菅さんにとって、どんな存在でしょうか?

森さん:
ありきたりな表現ですけど、頼りになる存在です。「とりあえず話聞きますよ」という距離感でいてくださるのが本当にありがたいです。
 
表現が難しいのですが、まず論点を整理して、この問題にはこう解決していきましょう、みたいな感じではなくて“ちょっと困ったんですけどどうしたらいいですかーーー!”という入り方ができるのが現場としてはありがたかった。壁打ちになってほしい、的な要素もあるんですよね。

もうひとつは、止めどころが理に適っているんです。「コロプラさん、それやめましょう」というときって2種類あって、「ここにコンセントをつけたいのはわかりますが、○○に影響してきて設計にも響いてくるのでやらないほうがいいです」と最良の結果を考えて止めるときと、プロジェクト進行ありきで止めるときがあると思うんですが、基本的にDE-SIGNグループさんは前者。
 
イイものを作るために、止めてくれるのが信頼できる理由です。

菅さん:
私が印象深いのは、仕事にならないのにいつも相談に乗ってくださることが申し訳ないと思っていたのですが、菊池さんが「徳を積んでるんです」とおっしゃってくれたことです。関係性が始まってから2年くらいでようやく1件、オフィス改修の依頼をしたとき、「やっと仕事できるんですね」と言ったのを記憶しています。

――これからも御社のゼロリセットに楽しんで付き合わせていただきたいと思います!今日はありがとうございました!


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