【FaMil通信#54】2023年賃貸オフィスビルマーケット動向、どうなる???
こんにちは!株式会社FaMilです。
2023年がスタートし、あっという間にもう2ヵ月が経とうとしています。
日中は柔らかい日差しを感じる日も増え始め、冬の終わりを感じる季節に差し掛かってきましたね。
本号では、そんな直近の賃貸オフィスビルマーケット動向に触れていきたいと思います!
1.直近の賃料相場の動き
昨年末、FaMil通信#50にて以下の動向をお伝えしました。
・オフィスビル平均賃料は下落し続けている
・その背景に直近2年間の平均空室率上昇がある
・エリアによってその傾向にはバラつきがある
いつまでこの流れが続くのか、今後の動向を予測するうえで世間一般の年度末(2023年3月末)のタイミングが1つの区切りになると見ていますが、
早くも変化の兆しが見られます!
●平均賃料の下降

〇成約キャンペーン(*)の影響
直近半年間の平均賃料下降について、全体の相場が下がり続けていたというよりは大手オーナー各社が年度内の契約締結を目指し実施していた成約キャンペーンの影響が大きかったのではないかと考えます。
*成約キャンペーン
2023年3月末までの賃貸借契約締結を前提とした、これまでの内容から大きく踏み込んだ賃貸借条件(賃料単価・フリーレント付与月数)の提示。
終了後は、これまでの募集条件へと戻る。
平均空室率の変化


全体平均が約1年前の水準に戻ってきており、主要5区をそれぞれ見ると空室率が8%台に突入していた中央区・港区も7%台へと戻ってきています。
※オフィスビルの需給バランスをみるための空室率は、5%台が自然空室率の大きな目安とされ5%を切ると貸し手優位、5%を上回ると借り手優位な状況になると言われています。
長らく続いてきた賃料相場の傾向(空室率の上昇とそれに伴う平均賃料の下落)に、変化の兆しが出始めています!
2.直近のトレンド
直近では、こんなご相談が多いです。
・社員の出社頻度を増やす方針で、リニューアルを検討したい。
・事業拡大による増員計画に伴い、オフィスの増床を考えている。
ここから、以下の仮説が考えられます!
【新型コロナウイルス、感染症法上の5類へ変更】
を受け、オフィスの在り方(出社率など)に見直しがかかる?
↓
増床・統合・移転が実施される??
↓
賃料相場は下げ止まり、上昇へと転じる???
増床や移転などの計画をお考えの皆さんにとっては、より良い賃貸借条件を獲得するために今が具体的な検討や交渉を走らせるべきタイミングになってくるかもしれませんね。
3.最後に
新たな変化の兆しを感じつつあるマーケット状況について、今後もタイムリーな情報をお届けしていきますので、是非ご注目下さい。
更に詳しい情報が知りたいという方はお気軽にお問合せください!
お問い合わせはこちら⇒https://www.famil-inc.jp/