アーティスト#6 つん(美術家)9月7日
第6回 アーティストファイルのゲストは、美術家のつんさん。
最近では、第27回岡本太郎現代芸術賞(TARO賞)のグランプリを受賞したことで話題のアーティストです。
「あなぐまち」という「まち」を10年以上にわたりつくり続けているつんさん。「あなぐまち」とは、「あたまのなかのぐたいてきなまち」だとか。
どうぶつたちだけではなく、石ころ、えんぴつ、ろうそく、お花など、身の回りのすべてのものに命を与え、名前をつけて、住民名簿をつくって、住む場所=段ボールでできた団地=「まち」をつくり続けていらっしゃいます。
上部の白い建物は、これから創り上げていく未来だそうです。
そんなつんさんの美術館での初の個展「つん 今日もあなぐまちで生きていく」は、現在、不知火美術館で開催中。つんさんが命を与えてきた住人たちが団地に大集合しています。
生きづらさを感じていた幼少期から自分の心を救うために作品を創り続け、そのまま大人になって、アーティストとして活動しているつんさん。
自分の見えている世界を作品として、つくり続けているんだそうです。
つんさんからのメッセージです
|リクエスト曲|
セプテンバー‐札幌version/サカナクション
私がつんさんと初めてお会いしたのは、3年~4年前の菊池でのことでした。そのときは、写真だけを拝見したのですが、「あなぐまち」のことがよく理解できていませんでした。今回、岡本太郎賞の受賞を聴いて、改めて、作品を鑑賞しましたが、ずーっと自分に見えている世界をひたすら創りつづけていることの尊さを感じました。つんさんが創作のベースにしているのは、龍門小学校の跡地をアーティストたちのアトリエにしている「龍門スタジオ」。素晴らしいアーティストたちが刺激を与えあって創作を続けていることも、本当にスゴイことだと感じます。つんさんのつくりあげる「あなぐまち」の住人たち!これから、どんな仲間たちが増えていくのか、本当に楽しみです。
(事務局 濵島玲恵)