CREEVOで曲を作ろう
CREEVO(クリーボ)とは
京都大学で開発している自動作曲AIシステム。日本語詞をベースにメロディ・伴奏・ボーカル(「Sinsy」を使った歌唱合成)・動画まで自動生成してくれるすごいやつだよ。
生成されたものを聴く(そういえばnoteって音声ファイルも投稿できましたね……)
https://note.com/fm7743/n/n42f56c3a32c9
使い方のちょっとしたTips
「自動かな変換」ボタンを押すとひらがなに変換されます。混ざっている記号はアクセントの上下や休符を表すもの。(詳細は公式サイトの使い方ページを参照してください)
たまに漢字の読みが間違ってたりするので適宜修正するとよい。
あとは歌として自然な発音になるように「ようい」を「よおい」にするとか……
激闘!自動変換vsややこしい漢字の読み
自動変換
直した
全自動で曲を作成
全自動作曲の場合、候補が3パターン表示されます。ひとつ選んで確定すると曲が完成。
「曲をデザインして作曲」ではメロディのパターン候補がいくつか用意され、小節単位で切り替えることができます。
何故か全候補で同じメロディになることもありますが……
曲のデータをダウンロードするとmidi・mp3(ボーカル入りとボーカルなし)・動画・楽譜(MuseScore用ファイルと画像化したもの)・生成時の設定を記録したテキストファイルが入っています。
このmidiをもとに編曲しますが、それについては自動作曲の域外なのでこの記事では割愛します。
これを元に編曲してピコやんに謌ってもらったのがこちら。
CREEVOで曲を作ろう
Domino:フリーのmidiシーケンサソフト。なんやかんや「midiをいじる」に関しては特化しているだけあって強いんですよね。Dominoで下書きしたmidiをAbleton Live liteに持っていって清書しています。
歌唱合成:VOCALOID・UTAU・その他お好みで色々なやつに歌わせるといいと思います。私がCREEVOベースの曲でピコやんを使っているのはボーカル調整の習作を兼ねているのと「声がうさんくさいから」です。
CREEVOでも使われているSinsyはMusicXMLの知識が必要ですがMuseScoreをつかうといいらしい。
まとめ
・「自動作曲」系はいくつかありますが、CREEVOは詞先です
・生成できる曲の尺が短いのでそのままだとジングル・CMっぽい感じ
・これをもとに編曲するとなるとやっぱりコード進行の知識も必要になってくるなーと思った。普段参考にしているのはこのページです
music - Programming Field
おまけ:いままでに作った曲とか
因習村青少年旅行村
https://utaloader.net/music/20220806041025668440
https://www.nicovideo.jp/watch/sm41817494
https://www.youtube.com/watch?v=Z60ZxbsfFys
地主の金蔵から不審火が
https://utaloader.net/music/20220922150852235849
黒百合島の弁天様
https://utaloader.net/music/20221008143738407644
新春のご挨拶
https://www.nicovideo.jp/watch/sm41593631
https://www.youtube.com/watch?v=-fQMDdoUT0w
ノーマルタイヤで雪道を走るな高校校歌
https://utaloader.net/music/20230125140637169624
https://www.nicovideo.jp/watch/sm41701963
https://www.youtube.com/watch?v=JitEho95Ubc
(古いものには入っていませんでしたが)生成時の設定を書き出したテキストファイル「project_*****_setting.txt」が同梱されています。それによると
「新春のご挨拶」が1960年代ラテン風、「ノーマルタイヤで雪道を走るな高校校歌」は1980年代Jポップ風、「CREEVOで曲を作ろう」は1990年代マイナー調演歌風です。