PHRとは(パーソナル・ヘルス・レコード)とは
おはようございます!
札場(フダバ)と申します。
いつも記事を拝見いただき、ありがとうございます。
今回は、PHR(パーソナル・ヘルス・レコード)について説明していきます。
皆さんは、『PHR』という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
近年注目を浴びているワードであり、関心を持っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
本記事では、『PHR』の概要や今後の方法性をお伝えしていきます。
それではどうぞ!!
PHRとは
『PHR』は「Personal Health Record」を略したものであり、日本語ではパーソナルヘルスレコードと呼ばれています。デジタルを活用して健康・医療・介護に関する患者の情報を統合的に収集し、一元的に保存したデータです。「生涯型電子カルテ」といわれることもあり、生涯にわたる個々人の健康増進や生活習慣の改善を実現するために活用が進められています。
現在では一般的にデジタルを活用して行われる健康データ管理がPHRと位置付けられている場合が多いです。
PHRでは具体的に、個人の医療機関での診療や治療履歴、現状の健康状態や健診データなど、あらゆる医療に関する情報が統合的に管理されています。
他の国では(アメリカの例)
デジタル先進国であるアメリカでは、管理されたデータを個人が閲覧し、健康増進に役立てる仕組みが整えられています。PHRが日本よりも進んでいる理由としては、アメリカをはじめとする他国では、自由に受診する病院を選ぶことができない為、限られた病院での受診や処方箋などは一元的に管理されています。結果としてPHRの促進が日本よりも活発といえます。
PHRが誕生した経緯
かつて2012年ごろに神奈川県が「マイカルテ」構想(カルテを電子情報にしてクラウドに保管し、患者自身が管理する取り組み)を推進し、他の都道府県でも同様の構想が立ち上がっていました。こうした取り組みの延長線として、政府は本格的にPHRを構築し普及させようとしたことが、経緯になります。
PHRの必要性
PHRを活用して個々人が自分の検診結果や生活習慣に関する情報などを把握することで、日々の生活改善が容易になり、行動変容や健康増進に良い効果が期待できます。またDX実現や、SDGs等の観点(ペーパーレス化)より、PHRが必要であるといわれています。
情報収集や管理ができるようになり、患者に対する医療最適化や、現場の業務効率化も実現可能になります。
また健康寿命の延伸に向け、この取り組みを厚生労働省も推進しています。すでにマイナンバーを活用したマイナポータルというウェブサービスで、特定健診や薬剤情報などが提供される取り組みが進められていますが、より効果的な使用を推し進めるため、検討会の立ち上げや基本方針の整理などが行われているのが現状です。
今後の流れ
今後は、PHRを活用して各個人が健康状態や身体状態を把握することは勿論、個人情報や健康情報等の蓄積されたデータは、臨床研究機関などに分析・活用され、今後の医療業界の発展に役立てられます。(※個人情報をクラウドで活用する場合は、許諾を本人にとる必要があります。)
上記の具体例ですが、医療機関への転出入の際にはこれまでの診療情報を把握した上で診察されることになります。民間の保険会社では、個人の健康状態に応じたきめ細かい保険料や新しいサービスの提供にもつながります。
PHRには脈拍、血圧などのバイタルデータも含まれます。バイタルデータや健診・検診結果を統合し、よりその人の健康状態にあわせた良質な健康増進プログラムや予防プログラムを提供することも可能になります。
まとめ
今回は、『PHR』の概要や、今後の方法性について説明しました。
今後、多くの医療機関や健診施設にて導入が進むと思われます。すでにPHRを導入されている施設も多数存在しています。
個人情報の取り扱いには注意が必要ですが、今後PHRは多くのメリットをもたらしてくれるサービスだと期待できますね。
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札場
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参考資料・サイト
広がるPHRの取り組み
PHR(パーソナルヘルスレコード)について
PHR(Personal Health Record)とは?今後の展開についても解説
PHR(パーソナルヘルスレコード)とは?必要性やメリット・デメリットを解説!