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2024/03 ベトナム・タイ旅行[7] 3月27/28日(3) エクスプレスボート~チャイナタウン~帰国
前回のあらすじ
朝6時前から列車に乗り込み、泰緬鉄道でシャッターチャンスをモノにした。
その後、爆風の非冷房列車に4時間揺られ、ついにバンコクのはずれにあるトンブリ駅までやってきた。
↓前回はこちらです↓
駅の入換作業を眺めながらチャオプラヤー川へ
駅からは徒歩でチャオプラヤ川に向かう。その途中で乗ってきた列車が機回し、入換をしていた。係員が直接ポイントを切り替えるスタイルは、過去には日本でも頻繁に見られた光景だ。しっかり感動しつつ、その場をあとにする。
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沿道をすこしだけ歩く
歩道なんだか道路なんだかよくわからない道を歩き、川沿いにたどり着いた。 ここから水上バス移動になるが、明らかに改札口がやってない雰囲気でその場で立ち止まってしまった。すると後ろから「どこいくの?」と声をかけられた。幸いなことに、係員がやってきた。
「チャイナタウンにいきたい」と告げると、「ついてきて」とのことで甘えさせていただく …この日は本当に助けられまくりだった。 「オレンジの船ね。2分くらいで来ると思うよ」と言われ、結構揺れる桟橋で待っていると、ものすごい勢いでボートが現れた。
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𝘾𝙝𝙖𝙤 𝙋𝙝𝙧𝙖𝙮𝙖 𝙀𝙭𝙥𝙧𝙚𝙨𝙨 𝘽𝙤𝙖𝙩
バンコク市内を流れる大河チャオプラヤ川を走る水上バスだ。水上バスが実用的に運行されているヴェネチアよりも更に忙しく走っているように感じた。看板に偽り無しだ。 急かされるように乗船し、中で運賃を払う。事前リサーチ通り、16バーツだ。
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(窓はないが)窓(?)側に着座。外を眺めているとひっきりなしに船が行き交い、水都の側面を肌で感じることができる。観光用のクルーズ船もあるが、これは完全に地元民向けの乗り物のようだ。お坊さんも乗っていた。 あと水飛沫めっちゃ飛ぶ。
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チャイナタウン最寄りで下船
スタッフも再び気にかけてくれて「チャイナタウンはここだよ!」と言ってくれた。 言われるがままにラーチャウォンで下船。帰宅ラッシュが始まっているのか、乗船側の列がえぐかった。
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ラーチャウォンからチャイナタウンまでは歩いて10分ほど。道中はあまりガラの良い区画ではなさそうだし、車がはちゃめちゃでどこを歩いて良いかわからなかったりするが、ノリと空気を読みつつ移動する。
そして最後の角を曲がってチャイナタウンが見えた時、息を呑んだ。
チャイナタウンだ。
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いや当たり前だが、そうとしか言えないほど、弾けるネオンサインの波に圧倒された。 薄暮の空によく映えて、まるで夜の訪れを歓迎しているようだった。
数枚を写真に収め、まずは腹を満たさなければと足が向く。さっきの列車の中でリサーチしていた2軒を回る予定で、1軒目の「ホテルロイヤルバンコク」の屋台に向かう。
北京ダックを90円で食う
「ホテルロイヤルバンコク」の料理人が振る舞う屋台で、メニューは北京ダック。一般的には高級料理とされるが、ここなら1つ20バーツ、日本円で90円程度で食べることができる(!) 調子乗って5つ入りを注文。それでも450円程度だ。
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屋台スタイルだが、近くにテーブルがあったので食べていいか訊いたところ、なんと「ロビー入りなよ」とのこと。冷房の効いたロビーで、北京ダックを食べた時の感動たるや。おいしい〜!と言葉に出すのを寸前で堪えて静かに完食。そういえば、この日の5時半以来、久しぶりの冷房であった。
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一旦写真を撮りにウロつく
緊急空腹宣言が取り下げられたので次の店にゆっくりと向かう。チャイナタウンは通称で、正式には「ヤワラー(Yaowarat)」というらしい。ネオンサインたちにトゥクトゥクのタクシーがよく似合う。サイバーパンクな光景だ。
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クンオップウンセンなるものを食う
次は主食ということで、ホテルロイヤルバンコクから徒歩10分ほど、「クルアポンラマイ」へ。前評判ではクンオップウンセンなる料理が有名らしい。なにそれ。とりあえず席に座り、メニューを出してくれたがよくわからなかったので「クンオップウンセン」と告げたらOKOKと言われ暫し待つ。あとコーラ。ペプシだった。
ジュワワと音立て現れた
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コーラをしばいて待っていると、鉄板の鍋でジュウジュウ音を鳴らしながらクンオップウンセンが現れた。具沢山の春雨炒めと言った感じ。エビや牡蠣、アワビも入っていて、鍋の底からおこげと共に具がどんどん出てきて幸福感がすごい。めちゃくちゃ熱いし、完全なる熱帯夜で汗が止まらなすぎる。今日1日で何リットル汗かいたんだというほど。しかし、これをここで体験できるのは大変贅沢なことだと思い、旅も間もなく終わる名残惜しさと共に、一瞬で完食。美味しかったです(こなみ)
汗だくオタクになり、満足とともに退店。また写真ウロウロ。
会計は飲み物含めて230バーツくらいだったか?1000円弱は割高かと思うが、使われている食材を考えれば満足。店を出た後は、ヤワラー通りのネオンをひたすら撮影。シャッタースピードを変えたり、トゥクトゥクにコミットしたり。1時間ほどうろうろしてしまった。
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写真を撮ってほしい
久々の「チャイナタウン」は、本当に感動した。そんな矢先声をかけられた。
??「可以拍照吗?」
ぼく「拍照?好的!3,2,1」
ぼく「好?(中国語力の限界)」
??「好」
ぼく「あと我是日本人」
??「oh sorry good night 啊!」
という会話イベントが発生した。中国語は話せないぞ。
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一瞬で来たGrab
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そろそろ本格的に疲れたので宿に戻ることにする。この日のホテルは明日の帰国を見据えて駅直結のところにしたが、地下鉄40分、grabのバイクで15分とでたら答えは一つである。アプリで予約をしたら30秒で現れた。さすがに速すぎない?ときいてしまった。帰宅途中だったらしい。
相変わらずノーヘル70km/hで激しいすり抜けを体験し尽くし、ホテルの入り口まで連れて行ってもらった。10分くらいでついた。飛ばしすぎやろ。
「アジアホテルバンコク」は日本人にも人気のホテルだそうで、館内にはそれっぽい人たちも見受けられた。
デポジット。そういうのもあるのか(あります)
「では、デポジット1000バーツです」 ア゜!デポジットのことすっかり忘れていた! 海外のホテルでは、鍵や館内設備の破損に備えて、チェックイン時にデポジットという、宿泊料とは別の保証金が求められることが多い。ここは比較的高めで、手持ちを割と使い果たした僕は詰んだ。
「クレジットカードで出来ます?」
「4泊以上じゃないとダメなんです」
財布をひっくり返す。900バーツ分の札と、小銭が、、80バーツか?
「これでなんとかぁ…」と泣きついたら「900バーツでいいよ」と笑顔でお返事。また助けられてしまった。
「朝食は必要ですか」
「いらないです」
「え、あなた朝食付きプランにしてますよ」
「え」
などという会話をするドジもあった。最終日らしく気が抜けている。 フロントの裏にいたベルボーイも笑ってた気がする。なんとか投宿。
最終日 つつがなく起床
2024-03-28 07:30
アジアホテルバンコクで起床。少し早く起きたが、ズベズベしてたらこんな時間に。 支度と今日までの片付けを済ませ、チェックアウト。難なくデポジットの900バーツ(約4000円)が返ってきた。
ホテルから直結しているラーチャウィ駅からBTSで1駅、乗り換えでパヤータイからエアポートレールリンクでスワンナプーム国際空港に向かう。全部合わせても50バーツしなかったはず。今から900バーツ消費するの不可能じゃね?と心の中で思う。
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ホームのデザインに若干の感動
個人的に感動したのはホームのタイルが乗降位置を明確に示していて、とてもわかりやすい。ホームドアはないが、駅によってはあったので、これも貴重な姿となっていくだろう。
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怪レい?日本語
乗り換え駅にあったドリンクスタンド「かむ」飲み物は噛まないだろ。 あとヤマザキパンの売店があった。日本って人気なんだね(?)
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なくす奴いないのかな
海外の都市鉄道によくあるメダル型のトークン(乗車券)、失くしたら割と高い罰金を取られるので要注意だ。 入る時はタッチ、出る時は改札に入れる。 椅子はただの板。空港まで25分。限度かなぁこのくらいが。
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大行列
合計1時間かからないくらいで空港に到着。3時間前の到着で余裕の極みだと思っていたら、エアアジアのカウンターの行列が伸びに伸び、もう少しで場外まで行ってしまうのではないかというくらいで面食らう。
自動チェックイン機もあるが、結局並ぶ必要があるんだろ?と思いながらひたすら待つ。1時間ほどで自分の番が回ってきた。手荷物オンリーで7kgまでの私は自分の荷物の重さにすこし警戒したが、計測すらなかった。なら土産でも買っておけばよかったな(そういう問題ではない)
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遠いターミナルの香りが
搭乗券を無事受け取り、保安検査と出国手続きを行う。こちらはほぼ待ちなしで通過。スムーズに進むのは観光大国らしいおもてなしだと思う。搭乗口はS103。番号の雰囲気でわかる。このSはサテライトのS。離れの建物で時間がかかるぞ。
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サテライトターミナル、選択肢のなさ
案の定、ピープルムーバーというほぼ電車で移動することに。昔は成田にもあったよね。ターミナルビルはまだ完成したばかりのようではちゃめちゃに綺麗だったが、マックなどしかなく、自動販売機もないので飲み物の調達に困った。サンドイッチ屋が水を売っていたので52バーツで購入。市場価格の7倍だ。
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チェックイン機でもよかったの…か?
搭乗1時間くらい前に放送がかかる。「自動チェックイン機やアプリでチェックインしたお客さまは、書類の確認が必要なので搭乗口のスタッフにお尋ねください」と。 つまり、自動チェックイン機したら長蛇の列に並ぶ必要はないが、搭乗口で再度手続きが必要ということだ。これはおそらく救済措置のようなものだろう。善良な旅客はやはりあの列に並ぼう。
最新のターミナルの割にはコンセントが少ないなぁと思いながら頑張って充電をしつつ、(良い子は真似すんなよ)充電しっぱなしでトイレに複数回行き全てを絞り出した。
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LCCは座席が狭いし、窓際だとトイレに行くのに通路側までの人々に立ってもらう必要がある。 成田までは6時間のフライト。罪悪感の方を優先してなるべくトイレに行くリスクを避けようと、昨日の晩から飲まず食わず。ホテルの朝食も泣く泣くスルーしてきた。ラマダンか?
LCCでもワイドボディ機ってあるんだね
搭乗開始。LCCだからナローボディ機だろと思っていたら、(機内に通路が2本ある)ワイドボディ機のA330だった。座席はかなり後方の46Aで、2列席。隣は日本人で、大学生くらいだろうか。パリピ感があり完全に恐怖を覚えた。フライト中は無料の機内食などはなく、機内販売で飲み物や食事を購入することができる。購入はバーツ建てで、現金のみだろう。どうせ高いんでしょと思ってメニューを見ると、BOBATEA(タピオカミルクティー)120バーツと書いてある。
機内食やすいんかい!(褒めてます)
500円ちょいか。市中の店よりは高いが、機内販売としてはむしろ安い方なのではと思っていたところ、隣の人が注文していた。いつも見るあのサイズの物が届いていて、財布を頭上の荷物入れに入れてしまったのを後悔した。
成田に着陸
フライトは終盤に差し掛かり、和歌山沖上空を通過したあたりで大丈夫かと水を飲み始める。成田空港上空では順番待ちはなく、すぐ着陸した。 19:27 成田国際空港到着。入国審査や税関もスムーズに通過した。
ようこそおかえり
入国のところに「ようこそおかえり」とポケモンたちが歓迎してくれた。天理教と同じキャッチフレーズなのは流石に偶然だろ。余った約100バーツは空港出口にあったポケットチェンジで日本円に換え、suicaにチャージ。20時過ぎには駐車場で自分の車に乗り込んでいた。
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しなければならないことが、ある
ここから仙台まで330kmのドライブとなるが、その前に必ずしなければならないことがある。職人気質とはいえ、休むことは許されない。プロ意識を持つことはとても大事なことだ。早速車を走らせ、とある場所へ向かい、それを達成した。
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2024-03-24〜03-28 白樺のベトナム・タイ旅行 〜完〜