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『芸人達の読書会〜むらさきのスカートの女〜を肴に語り尽くす夜』を見たお話
トップ画像は配信のスクショなので画質不良。体調を崩して配信での参加。現場行きたかったな。
二回目開催の読書会。今回はザ・ギース高佐さん推薦の「むらさきのスカートの女」。
高佐さんは愛の物語として、ガンジーさんは成長物語として読んだそう。
個人的には愛や好意よりも、共感故の憧れがしっくりきてた。
主人公のむらさきのスカートの女に対する執着や興味に対して、「ここまでするのはもう変態ですよね」って発言のとき、
「これなに、変態で片付ける?」
っていの一番に食いついた滝沢さん、いいなぁ。
程度が甚だしいことを「変態」とか「そんなに強い想いなんていっそ恐ろしい」で流さずに、もっとそこにはなんかあるはずじゃんって深掘ってくれるのがこの読書会の醍醐味だと思ってる。
滝沢さんは、主人公がむらさきのスカートの女になりたいなら、同じ格好をする=むらさきのスカートをはくんじゃないかなぁ、と言っててそれにも納得。
個人的には「なりたい」もあるけど、それよりも「憧れ」が強い気がして、だから簡単に同じ格好なんてできなくて、主人公ができる精いっぱいの真似は自分を黄色いカーディガンの女と名付けることだったんじゃないかと思う。
次回作。
ぜひ西村賢太先生を読んでみたかったけど、現場では一人も手があがらなかったとのこと。残念。
前回と今回の読書会を経て。
滝沢さんはロマンティックだなぁ。
正確に言えば、ロマンティックなところがある、かな。本のタイトルにちなんで他の三人が衣装を工夫してきたところ一人だけ何にも衣装考えてなかったし、性質がロマンティックなわけではなさそうな気がしてる。
でも確実にロマンティックな部分がある。
前回それをはっきり思ったのは、「限りなく透明に近いブルー」のラストシーンに出てくる、夜明け前の「限りなく透明に近いブルー」の色が見たくて朝まで起きていたと言ったのを聞いたとき。
自分の知らないその色を見たくて、いったいどれのことなんだろうって一晩中起きてた滝沢さんと、そのことを数十年経った今でも覚えてる滝沢さんの、ロマンティックな素直さ。
今回は、「読む前と読んだ後で人生が変わった。それが小説の魅力」のお話のときに
「9割9分(本の内容が)だめでも、その一行っていうのがあればいい。それを探してる」
って言ったとき。
探して「る」って言ったと思うんだよな。探してた、じゃなくて。
今も見つかってないのか、見つけてるし持ってるけどまだ探し続けてるのか。
滝沢さんのロマンティックさって不思議。
少年のような純粋な冒険心とは違うような気がする。
無邪気さが近いのかな。無邪気なエネルギー。
こんなにエネルギーという言葉が似合う人だなんて、ほんの数か月前までまったく知らなかった。
外見は、少なくても最近は爽やかで上品さもあるのに、常にエネルギッシュ。エネルギッシュロマンティックイノセンス。
次の肴は村上春樹の「風の歌を聴け」。
とうとう村上春樹を読まなければならない時が来てしまった。
嫌だな、たぶん絶対好きじゃないな、読みたくないな。
また我慢して苦しみながら読むことを耐えなければならない日々がくる。
読書は修行か?っていう発言もあったし、無実の囚人になったと思って耐える。
ではまた。
深夏桃でした。
バイバイ。