見出し画像

香港競馬がおもしろい5つの理由

香港競馬は素晴らしいです。ハマるべき理由が5つもあります。

・競走馬の現役が長い
 香港競馬最大の魅力はこれです。強い馬ほど早く現役を終えてしまう。これは競馬はビジネスという側面を持つ以上仕方のないことではあります。いつまでも現役を続けケガをしたり、負けが続いたりすれば関係者にとって大きな損失となる以上、素晴らしい馬であればあるほどあっさり引退してしまうことは致し方ありません。ただ一ファンとしてはそこにむず痒さがあることもまだ事実です。
 香港の馬は99%が騙馬なので、例え最強馬となっても長く現役を続けてくれます。香港史上最高の名馬ゴールデンシックスティは6シーズンで31戦、現役最強のロマンチックウォリアーも4シーズン目の現役生活に入りました。強い馬の走りを長く楽しめる香港競馬は、競馬のブラッドスポーツという一面に不完全燃焼感を感じていた私には非常に魅力的です。

規模感がちょうどいい
 
たくさん走る、長く現役を続ける、という面ではオーストラリア競馬にも大きな魅力があります。ただオーストラリアの競馬界は壮大です。生産頭数は世界2位の1万頭以上、競馬場の数は300を超え、重賞だけでも300レース以上、毎日のようにどこかで競馬が行われています。本気で沼にハマろうというときにこの規模は私には大きすぎました。1日の全レースをすることだけでもままなりません。
 一方香港競馬はちょうどいい規模なのです。現役の競走馬数はだいたい1000頭ちょっと。これは日本のプロ野球の現役選手数とそう変わりません。その気があればだいたいの馬のことは把握できるでしょう。競馬場は沙田とハッピーバレーの2つ、開催は週に2日ぐらいで1日だいたい10レース、重賞は30レース程度です。香港競馬で起きたことは無理なくだいたい把握できるという箱庭感が私にはドンピシャでした。

香港ジョッキークラブHPの情報量がすごい
 いくら箱庭感があっても情報を得られなければその世界のことを知ることはできません。その点香港競馬(香港ジョッキークラブ)のホームページはすごいです。Webデザインとしては一昔どころか3世代前ぐらいの雰囲気なのですが、ここではすべてが公開されています。すべての現役馬の名前、香港に来る前の名前、生まれた日が一覧(これがポイント)になっているのはもちろん、輸入された馬はその日に発表されます。すべての馬のこれまで獣医師の所感や診断結果、これまで調教記録、模擬レースの結果と映像、レース中に起きたすべてのアクシデント詳細、競馬を知る上で知るべきことはほとんどがここで手に入ります。
 手頃な規模感と、完全な情報公開。この2つが合わさることで香港の競馬のことはすべて知ることができるのではないか、という謎の全能の神感すら感じられてしまいます。

すべてはレーティングで決まる
 香港競馬の取っつきやすさはこれが大きいです。香港競馬のレースクラス分けはすべて公式のレーティングで決まります。すべての馬がレーティングを持っていて、それは毎週増減とともに公に公開されます。すべての馬の香港での立ち位置がすっと頭に入るので最初の入り込みやすさが段違いです。例えば毎年春先に行われる香港4歳シリーズでも出走権はレーティングの高い順に決まります。そこに向けていかにレーティングを上げていくか、賞金と違ってレーティングは下がりもしますので、直前まで楽しみが尽きません。

馬の名前がいい感じ
 これは完全に主観の問題ですが、香港馬は名前がいい感じで覚えやすいです。ゴールデンシックスティをはじめ、ラシアンエンペラー、ラッキースワイネス、カルフォルニアスパングル、過去にはビューティージェネレーション、ラッパードラゴンという馬もいました。なんとなく記憶に残りやすい名前の馬が多いような気がして、そこが気に入っています。
 香港の競走馬は現役の競走馬を買い付けて輸入してくることも多いのですが、大抵の場合馬名は変更されます。その変えた名前がいい感じなんですよね。馬主さんが所有できる頭数が制限されているので、よく考えた名前がつけられることが多いんでしょうか。

 という感じで香港の競馬はとても素晴らしいです。馬も元気であれば月イチぐらいで出走してきてくれて愛着もわきやすいし理解も深まります。見るにも買うにも世界一ちょうどいいと思いますので、みなさんぜひ一度ハマってみてください。





 
 


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?