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Road to 香港ダービー 4歳世代レーティングTOP10 第13回 (1/7)

 先週は更新できなかったのですが、年末年始も香港競馬は休まず実施されていました。マジックコントロールが元日のG3で2着に入ったり、オールウェザー路線に転向したフルクレジットがクラス3を快勝したりと上位に変動はありましたが、4歳シリーズに出走しそうなメンバーについてはあまり変化がなかったですね。

128 / - Ka Ying Rising カーインライジング(NZ)
100(+3) /  Magic Control マジックコントロール(AUS)
98 / - Wunderbar ヴンダーバー(AUS)
93 / - Packing Hermod パッキングヘルモード(AUS)
90(+1) / ↑ Gorgeous Win ゴージャスウィン(AUS)
90(new) / - Ramadan ラマダン(FR)
88(+6) / ↑ Full Credit フルクレジット(AUS)
86 / - Divano ディヴァノ(AUS)
86 / - Stunning Peach スタニングピーチ(IRE)
86 / - Rubylot ルビーロット(AUS)
85 / - Bottomuptogether ボトムアップトゥギャザー(AUS)
84(-2) /  Call Me Glorious コールミーグロリアス(AUS)
83(-1) / ↓ James Tak ジェームスタク(AUS)
83 / - Cap Ferrat カップフェラ(AUS)
83 / - Glory Elite グローリーエリート(AUS)
83 / - Johannes Brahms ヨハネスブラームス(GBR)
83 / - Mickley ミックリー(IRE)

 この間の動きですが、まずはヴンダーバーですね。先月22日のレースで5着と思わぬ敗戦を喫したあと、年明け早々の5日にリベンジを期してクラス2の1200m戦、大棠ハンデキャップに出走してきました。

 今回は枠順も2番ゲートと絶好、ハンデもレーティングが100を超えるコパートナープランスがいたことで131lb止まりと条件はずいぶんよくなっていたのですが、2番手から伸びず5着に終わってしまいました。

 どうも3走前、1000m戦での敗戦からリズムがよくないですね。この間隔で出走してきているので、状態が悪いということはないのでしょうが、クラス2で130lbを超えるハンデは現状厳しいのかもしれません。一旦立て直すのか、条件を変えてくるのか、ちょっとこの先の路線が見えにくくなっていますね。

 また、このレースにはほかにも有力4歳勢が出走していました。
 年末のオールウェザー戦でレーティングを88まで上げていたフルクレジットは久々に芝のレースに登場、ハナを切ったものの6着とやはり芝ではいまいち。
 4勝した昨シーズンの貯金もあってレーティング84のジェームスタクも早々と失速して最下位の9着とさえない結果でした。
 が、ゴージャスウィン(レーティング89)は今回も堅実なレース内容で2着に入りレーティングは+1で90まで上昇してきました。
 ただこの馬はここまでほぼ1200m専門で走ってきてきますので、4歳シーズには向かわないでしょうね。

1/5 Sha-TIn 大棠ハンデキャップ 結果

 そのほかの4歳馬では、元日のG3バウヒニアスプリントトロフィーにレーティング97のマジックコントロールが出走しました。
 前走でヴンダーバーを撃破、バリアトライアルでの動きも絶好ということで、単勝1.6という圧倒的な一番人気でしたが、重賞の常連ハウディープイズユアラブの末脚に屈し2着に終わりました。

 さすがにG1でも何度も入着している実力馬の壁は高かった感じですが、ビューティーウェーブスには先着しましたし、十分重賞でも戦っていける実力は証明できたのではないでしょうか。次走はG1センテナリースプリントカップに登録をしています。初の1200m戦がいきなりのG1、しかもカーインライジングが相手とかなり厳しい一戦になりますが、どこまで戦えるか楽しみです。

 年末年始のレースについてはこのぐらいですが、レーティングのランキングにいきなり登場したラマダンについても触れておきます。

 この馬は昨年フランスで重賞2勝の実力馬、暮れの香港国際競争で香港マイルにも出走していました。(結果は最下位)
 その後フランスへは戻らずニューナム厩舎所属となって香港で現役を続けることになり先日競走馬登録されました。レーティングはいきなりの90とあってクラシックマイルには出る気になれば出走できる位置にはいます。
 フランスで勝った2つの重賞は1600mで、マイル適性について疑いはないのですが、気になるのは香港マイルでの大敗です。まだ香港の水になじんでいないのか、そもそも香港競馬に適性がないのか。フランス時代は良馬場を走ったことがない、という馬ですのでどこまでやれるのか未知数ではあるのですが、今後の動向が非常に気になる一頭です。


 さて今週は明日水曜日に約2週間ぶりのハッピーバレー開催、日曜はいつも通りの沙田開催が行われます。
 ハッピーバレーでは年に一度の重賞ジャニュアリーカップがありますが、ここには4歳馬の出走はありません。この日の注目は9レースのクリーブランドハンデキャップ(クラス3 1800m)に登場のカリフォルニアトータリティ(Californiatotality)でしょう。

Californiatotality

 今シーズンはここまで2勝、前走は沙田でのクラス3、1800m戦を快勝しています。この時の3着が年末のクラス2を勝ったブレイブハーツですからかなり強力なメンバー相手の勝利でした。
 今回は初のハッピーバレーということで適応に不安はあるのですが、メンバーとしては前走より楽になっています。1800mに実績がある4歳馬というのはそういませんので、ここでの結果次第では4歳シリーズ第2戦、クラシックカップでおもしろい存在になってくるはずです。


 そして日曜ですが、ヨハネスブラームスルビーロットパッキングヘルモードディヴァノとクラシックマイルでも上位人気が予想される3頭が出走のクラス2、1400m戦ももちろん目が離せませんが、クラス3の4歳限定戦1600mもこれに劣らないメンバーが揃いました。

1/12 Sha-Tin Class3 (Restricted) 1600m

 4歳限定の沙田マイル戦ということは、20日後のクラシックマイルとまったくの同条件になります。当然ここの勝ち馬は本番でも大きな注目を受けることになるでしょう。

 香港移籍が決まったときから有力視されてきたミックリーがトップハンデでどういう結果を残すのかという点が一番のポイントになってきますが、そのミックリーが大敗した前走で2着のステップアヘッド、強力な末脚を誇るマークウィン、前々走の大楽勝が印象的なファストネットワーク、2走前のデビュー戦でヨハネスブラームスに完勝したシルバリーブリーズとどの馬が勝ってもおかしくないメンバーとなっています。このレースは本当に楽しみですね。

 最後になりましたが、サウスチャイナポストにクラシックマイルの注目馬10頭、という記事がありましたよ。週末のクラス2にはここの上位3頭が出走、クラス3のほうもここから3頭が出走ということになっています。

 これも是非。

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