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スプレッドシートを活用したデータ可視化のメリット

今回は、私の経験を踏まえて、スプレッドシートを使ったデータの可視化のメリットについてお話しします。
私はBIツールを未経験の状態から、中小企業の分析基盤の構築まで行うことができました。
自社のDXのはじめの一歩としてどのような施策をしたらよいか迷ってる方。
一方、DX人材の一員として、リスキリング人材として活躍したい人向けにもどうぞ。

スプレッドシートの主要なメリット

私がスプレッドシートを可視化のデータ基盤にする理由は、その使いやすさと拡張性にあります。

コストパフォーマンスと協働作業
まず最大の利点は無料で使用できることでしょう。またリアルタイムでの共同作業が可能で、リモート環境での使用も権限の共有だけですぐ行えます。これはすごく便利。外注先との連携も簡単です。
(セキュリティーも自分で設定可能)

複数のメンバーがデータを入力し、データベースのように使用することも可能になります。

データ連携と前処理の容易さ
あまり使用頻度少ない方には、なじみのない関数かもしれませんが、スプレッドシートには、IMPORTRANGE関数とQUERY関数という関数があります。Excelにはないスプレッドシート独自の関数です。

ClaudeとGooglecolabでダミーデータ作成

これらを使えば、他のシートやファイルからデータを簡単に統合し、整形できます。

Query関数で欲しいデータだけ

LookerStudioを習得してくると感じますが、以外とデータの読み込みの時間がツラくなってきます。
それを少しでも和らげる工夫の1つにもなります。
その他にも、置換や編集、正規表現なども使用してデータの前処理を行います。

データ取得の自動化ができる
スプレッドシートはGoogleのサービスです。その他のGoogleのサービスや
GoogleAppsScripts(GAS)を使用すれば、容易にデータの取得の自動化も構築できます。
ここまでできると業務の効率化ができるようになってきます。
GoogleのGeminiやChatGPTを使用してもいいでしょう、ある程度の仕組みを理解できれば、AIを使ってコードを書いていくことも可能です。
生成AIの使い方もぜひ一緒に覚えてしまいましょう。

実践的な使用例

売上データの分析

CSVファイルから直接データを取り込み、スプレッドシートに転記します。
そして拡張機能から直接LookerStudioに接続でき、すぐに可視化ができます。
私が以前担当していた案件では、この方法で日次の売上データを取り込み、分析を行っていました。
経営層が見たいデータ、現場で使うデータ、それぞれ違うデータが必要です。
そのためにも違うシートからデータを容易に引っ張ってこれるスプレッドシートは売上データの分析でも使い勝手抜群です。

アンケート分析

Googleフォームで集めたアンケートもスプレッドシート上に集約されるので
そのまま可視化が可能です。
レポートを見ながら操作ができるLookerStudioはパワポとは違ったアンケートの活用方法が見つかります。
属性毎にその場でリアルタイムに分析できるって感動しますよ。
BIツールのだからこそのフィルター機能です。
私のクライアントは、この方法で全部署に共有を簡潔に行い、普段と違った分析方法を提案していました。

データから可視化を行うプロセス

スプレッドシートを使ったデータ分析は、以下のプロセスで行います。

この流れを行いデータを一カ所にまとめることが大事
  1. データ収集:CSVファイルやAPIからデータを取り込む

  2. 整理:表記のゆれや空白、複数の回答などを整理

  3. 抽出:IMPORTRANGE関数やQUERY関数を使ってデータを整形(しない場合も)

  4. 可視化:グラフや図表を作成

  5. 意思決定:可視化されたデータを基に、ビジネス戦略を立案

次のステップ

基本的なデータ可視化スキルを身につけたら、さらに高度な分析に挑戦してみましょう。
例えば、BigQueryとの連携です。スプレッドシートをBigQueryの外部テーブルとして接続し、SQLクエリを実行して集計できます。
さらに、その結果をLooker Studioで直接可視化することも可能です。

BigQuery

私自身、この方法で分析基盤を構築した経験があります。最初は単純なスプレッドシートから始まり、データ量が増えてきた段階で移行。より細かく見たいデータを抽出できるシステムへと発展させました。

スプレッドシートは、データ分析の入り口であると同時に、高度な分析へも容易に対応可能です。皆さんも、ぜひスプレッドシートを活用して、データ分析の世界に飛び込んでみてください。

一元的なデータの可視化フォーマットはデータを意思決定に使う企業にとって欠かせないものになるでしょう。


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