ミス・ブランチに会いたくて 倉俣史朗のデザイン@世田谷美術館
TVで特集見て気になったので、行ってきました世田谷美術館の「倉俣史朗のデザインー記憶のなかの小宇宙」。用賀駅からちょっと歩くので、つい、億劫になりますが、今日は冬晴れだったし、2024.1.28までだし。よし。
最初のコーナーだけ撮影OK。代表作の「引き出し」家具やバラの造花をアクリルに埋め込んだ椅子「ミス・ブランチ」は残念ながら見るだけ。でもシンプルな家具を綺麗に撮るのは、ムズカシイ。何だか普通の家具に・・・オシャレさが伝わらないのは、家具+空間で表現されているからか?
興味深かったのは、イメージスケッチの「夢日記」展示。見た夢をスケッチしたもので、ハガキにもなっていました。星空の川、白い空間に樹が展示されている、猫・・・など、不条理でちょっと怖いが美しい。無意識がひょっこり表層に出てきたところをさっと押さえた感じが残っています。
この展示について、2分でまとめたYou Tubeが美術館の公式サイトにあります。これ、よくまとまっている&代表作全部見られます。この冒頭左側にある黄色い座面の「スプリングの椅子」、これも可愛かった。
イッセイ・ミヤケの松屋銀座店のデザイン、西武百貨店のカプセルショーケースなども現地のビデオで紹介されてた。松屋銀座は今でも老舗でありつつ尖った店作りしていますが、こんな前からだったのね。倉俣史朗が手がけたショールームやお店は、どこも浮遊感と軽快な感じが気持ち良し。
そうそう、アーティゾン美術館(京橋)が倉俣史朗の作品を色々持っていることが今回の展示でよくわかりました。「ミス・ブランチ」も1つ持ってたし、そういえばアーティゾン美術館に「ハウ・ハイ・ザ・ムーン」の復刻版なのか変形なのか似た椅子があった記憶が。普通に座れるから復刻版なんだろうな。あ、世田谷美術館にも復刻版があって自由に座れましたよ。
と、書いてからやっぱり気になってアーティゾン美術館のHPチェックしたら、ホンモノだったみたい(失礼しました)。気付かないうちに記憶に残っているということは、やはりフォルムの美しさが際立っていたからなのか?飾っても、座っても美しい椅子。恐るべし。
そして同時開催の地元密着コレクション展示へ・・・
「ミュージアムコレクション 美術家たちの沿線物語ー京王線・井の頭線篇」。展示の最後で、昔、見たいと思っていた山村浩二のショートアニメ「頭山」が上映されていておっ!という感じ。2002年に色々賞を獲って話題になっていたものです。しかしシュールだ・・・
どうでも良いことですが、もし東急TOPカードを持っている場合は提示すると割引になります。久々すぎてそのこと忘れて持ってこなかった・・・ほんの、ほんのちょっとのことですが、滅多にない使いどころで持ってないと妙に悔しい・・・