大倉山での挑戦と手応え【Naoki's Moments #1】
こんにちは!
「Naoki's Moments」は、スキージャンプ選手 中村直幹の近況をお知らせするニュースコンテンツです。ヨーロッパを拠点に活動する中村直幹が、トレーニングや現地での生活のこと、日々の想いなどについて語った内容を、ぎゅうっとAI要約してお届けします。
さっそく直幹からメッセージが届いていますので、ぜひ、ご覧ください。
UHB杯(2024/10/26)の振り返り
どうも直幹です!
今日は札幌の大倉山で行われた「UHB杯」について振り返ります。このジャンプ台は、日本国内の選手だけでなく海外選手にとっても特別な「聖地」なんです。ここは風が突如変わることが多く、「大倉山の風を制する者が試合を制す」と言われるほど風の影響が大きい場所。僕も今回その洗礼を受け、通常より低めの13番ゲート*1 からのスタートに挑戦しました。この低い位置からのスタートは大倉山でも珍しく、新たな集中力が必要で、少し緊張しましたね。
激しい風の中で、テイクオフのタイミングを見極めることは重要な技術です。「もしこれがワールドカップだったら、今頃もっとゲートが下げられていただろうな」とふと思うほど、風が体に直接ぶつかるような状況で、まるで「行ってみろ」と挑まれているようでした。
また、今回はスキー板の金具を新たに2種類テストしました。普段使用しているものとは異なるAタイプとBタイプの金具に挑戦したんです。Aタイプは空中での安定感が良く、体とスキーが一体化する感覚がありましたが、後半でわずかにブレが生じる場面がありました。一方、Bタイプは後半の推進力が増す特性があるものの、空中でのバランスが難しく、気を抜けない緊張感がありましたね。このように異なるタイプの金具を試すことで、新たな改善点が見えてきた気がします。
試合後は「宇宙ビール会」に顔を出しました。札幌市内で開かれたこのイベントでは、以前帯広での宇宙カンファレンスで知り合ったエンジニアや科学者たちと再会。話題は自然と空気力学や物理に移り、スキージャンプの「浮き上がる瞬間」の話をすると、みんな興味津々でした。ジャンプとロケットの打ち上げも同じ物理法則の中で成り立つと気づき、異なる分野からも学びが得られる有意義なひとときでしたね。
*編集部から補足
*1 スタートゲートの高さ
NHK杯(2024/10/27)の振り返り
札幌の試合2日目「NHK杯」を振り返ります。実はNHK杯でまだ勝ったことがなく、試合前のインタビューでもそのことを指摘されました。僕自身、勝ち星にはあまり執着しないタイプですが、「そうなんですね、まだ勝ってなかったんですね」と軽く返したものの、心のどこかに残るやり取りでした。でも、結果よりも目の前のジャンプに集中するのが自分のスタイル。余計な欲が出ると空中での姿勢が崩れることもあるので、自然体で挑むことに決めました。
この日の大倉山は驚くほど風が穏やかで、プラスマイナス5ポイント前後という安定したコンディション。大倉山でこんな無風は本当に珍しく、「こんな穏やかな大倉山は初めてかも」と思わず口に出てしまうほどでした。この穏やかな環境を生かし、前日の金具テストで得た感覚を基に精度の高いジャンプを目指しました。
1本目は22番ゲートからのスタートで、ジャンプは135メートル。完璧ではないにしろ全体的にまとまったジャンプで、トップで2本目に進むことができました。この日は心も非常に落ち着いていて、余計なプレッシャーを感じず自分のジャンプに集中できたのが良かったです。2本目も風がほとんどなく、スタート時には「今日は風がないなら、自分の力だけで勝負だ」と心の中で思い、しっかりと集中しました。滑走路の中央を保ち、テイクオフの瞬間は「体が完全にオートマチックだ」と思うほどスムーズで理想的なジャンプができました。飛距離も申し分なく、「あと2、3メートルいけるかも?」と思ったほど。
無事にランディングも決まり、審判からは19点オールの高評価をいただきました。中には19.5点をつけてくれた審判もいて、冬シーズンに向けても自信の持てる結果に。新シーズンに向け、この調子で頑張りたいですね。
あとがき
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
突然、始まった「Naoki's Moments」、いかがでしたか。
中村直幹の日常の一コマを切り取った内容を、1~2週間ごとにお届けしていきます。
試験的な取り組みのため、人による文章と違って平坦な印象や気になる点もあるかと思いますが、少しでもアップデートできるよう試行錯誤していきます。
このコンテンツは中村直幹にフォーカスしつつも、これをきっかけに一人でも多くの方が、スキージャンプという競技に興味をもっていただけましたら幸いです。
AI要約前の内容は、オンラインコミュニティ「なおきのflyinglabo」の限定でご覧になれますので、もし、ご興味ありましたら、ぜひご入会ください。
次回もよろしくお願いします!
Naoki's FlyingLabo note編集部
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