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ワールドカップ開幕!試合と移動の中で【Naoki's Moments #3】

こんにちは!
Naoki's Moments」は、スキージャンプ選手 中村直幹の近況をお知らせするニュースコンテンツです。
ヨーロッパを拠点に活動する中村直幹が、試合やトレーニング、現地での生活のことや日々の想いなどについて語った内容を、ぎゅうっとAI要約してお届けします。
今週も直幹からメッセージが届いていますので、ぜひ、ご覧ください。





ワールドカップ初戦 Lillehammer

どうも直幹です!
今日はLillehammer(ノルウェー)で行われたワールドカップ初戦を振り返ってみます。この試合では、自分のジャンプについて新たな発見と課題もたくさん見つかりました。

ノルウェーの乾燥した気候に合わせて、体重管理と水分補給をしっかり行いました。普段食べない朝食を摂るのは少し新鮮で、体が重く感じる瞬間もありましたが、試合に向けての準備としては良い挑戦だったと思います。午前中の短いトレーニングでは、上半身の力みが抜けず、体の硬さが気になりました。特に夏の感覚とは違い、形を作るのに意識が必要で、ベッドの硬さや寒さ、雪上の特性が影響したようです。

午後の予選では調子が上がり、スムーズにジャンプできました。その感覚を持って本番に挑んだのですが、1本目は強い追い風に苦しみ、思うようなジャンプができませんでした。2本目は条件が改善したものの、初戦ならではの緊張感もあり、自分のベストを引き出すには至りませんでした。それでも、試合の中で少しずつ適応し、可能性を感じる場面もあったのが収穫です。

この試合を通じて感じた課題は、「自然体でリラックスしたジャンプ」を取り戻すことと、「雪上の環境へのさらなる適応」、そして「本番で練習の感覚を再現する」ことでした。今回の結果は悔しいものでしたが、ポジティブな気持ちを持ち続けることの大切さも学びました。シーズン序盤だからこそ焦らず、長期的な視点で成長を目指したいと思います。次戦では、この経験を活かして自分らしいジャンプをもっと楽しみながら挑みたいですね!


Lillehammerでの2日目 強風と雪の中で

Lillehammerでのワールドカップ2日目。この日は雪が強く降り、条件が厳しい中での挑戦となりました。

夜の間に強い雪が降り、朝には一面の冬景色へと様変わり。予選が朝9時半に繰り上げられ、助走路や着地エリアに雪の影響が及びました。助走では抵抗が増え、着地エリアのふかふかの雪が足を取る状況でしたが、1本目の予選ジャンプで121メートルを記録。全体で30位前後とまずまずの結果でしたが、まだ最高のジャンプには届かず、もどかしさを感じました。

午後の本選に向けて、ホテルでリフレッシュしながら準備を進めましたが、本選はさらに厳しい条件に。雪が降り積もる中、「ブロワー隊」が助走路を整備するものの完全には追いつかず、1本目のジャンプではアプローチミスが影響して106メートルに留まりました。この結果、2本目には進めず、悔しい形で試合を終えました。

試合後には他国のスタッフと議論を交わし、競技とは違う視点からの刺激を受けました。これが心をリフレッシュさせる良い時間になりました。今回の試合では、雪への対応力や自身の技術的な課題が浮き彫りになり、まだまだ成長の余地があると感じています。


LillehammerからRukaへの移動

LillehammerからRuka(フィンランド)へ移動した1日を振り返ります。この日は、スキージャンプ選手ならではの「大移動の日常」がぎっしり詰まった、ハードな1日でした。

LillehammerからRukaへの長い旅

朝4時、Lillehammerを出発してOslo(ノルウェー)へ。約2時間半の移動後、朝8時のフライトに間に合わせるタイトなスケジュールでした。前日遅くまで他国のスタッフの方々と議論していたので、睡眠時間は4時間。さすがに少しきつかったですね。

オスロ空港では、スマート空港の機械チェックインに戸惑う場面も。スキー道具を持ち込む場合、手続きが複雑で、他の選手たちは苦労していました。僕は道具をフィンランドチームに預けていたおかげで問題なく進めましたが、この場面はちょっとしたハプニングでした。

さらにOsloからHelsinki(フィンランド)へのフライトが遅れ、乗り継ぎが危うくなるという焦りも。結局次の便に振り替えられ、無事Rukaへ到着したものの、その後3時間のバス移動を経て宿泊先に着いたのは夜7時でした。疲れ果ててサウナに入る余裕もなく、すぐに寝てしまいました。

フィンランドならではの魅力

Rukaではホテルのサウナが選手たちのリラックスの場として大人気。僕もフィンランドの名物「ロンケロ」というロングドリンクが大好きで、スポーツドリンクにアルコールを加えたような味がたまりません。もし日本で見つけたら、ぜひ試してみてくださいね。

今回の移動は朝から晩まで続く長丁場でしたが、無事にRuka(フィンランド)に到着し、次戦に向けて準備が整いました。こうした移動の経験もまたスキージャンプ選手としての日常の一部ですね。


Rukaでの調整

Ruka(フィンランド)でジャンプ台がクローズしていた木曜日の1日を振り返ります。この日はジャンプの技術や体の調整に集中しながら、試合に向けた準備を進めました。

この日はノルディックコンバインドのPCR(予備予選)が行われていて、ジャンプ台が使えませんでした。そのため、技術分析や体の調整に取り組む日となりました。朝、コーチと技術的な話をしながらイメージトレーニングを行いました。冬と夏のジャンプの違いや、自分のバランスの位置を確認することが大きなテーマでしたね。

午後3時からのトレーニングでは、ローラーボードやフロアボードを使い、アプローチ姿勢やバランス感覚を再確認しました。特に「お相撲の姿勢」や武道的な動きから着想を得た新しい取り組みが面白く、体の自然な動きを活かしてバランスを取ることで、夏の安定感を取り戻す手応えを感じました。

この日改めて意識したのは、「シンプルで丁寧な心構え」です。コーチのアドバイスで、完璧を求めず、60点や70点のジャンプでも自分ができることを精一杯やる大切さを再確認しました。ワールドカップの試合期間中は、大きな変更を加えず、これまで練習してきたことを淡々とこなすことに集中するつもりです。


Rukaでの初戦

Rukaでの予選ラウンドから試合本番まで、そして次戦に向けた展望をお話ししますね。

金曜日に予定されていた予選ラウンドが強風で中止され、土曜日の本番当日に予選とトレーニングが詰め込まれる形になりました。ただ、トレーニングラウンドも強風の影響でキャンセルされ、いきなり予選からのスタートに。これもワールドカップならではの試練ですね。
予選ではコーチと話し合った「シンプルでリラックスしたアプローチ」を実践し、134メートルのジャンプに成功。久々に自分の得意な「後半伸びるジャンプ」ができて、最高の感覚を味わいました。続く本戦1本目も126メートルを記録し、難しい条件下で安定したジャンプができたことは収穫でしたね。
しかし、2本目では小さなミスが響き、106メートルという結果に。アプローチで体が動いてしまい、タイミングが合わず距離が出ませんでした。ワールドカップの厳しい条件では、ほんの些細な動きが大きな差を生むことを痛感しました。

今回の試合では、予選と1本目で自分の強みを発揮できた一方、2本目の反省点も見えました。これを受けて、次戦では「リラックスしてシンプルに飛ぶ」ことを徹底し、余計な動きをしないアプローチを心がけます。また、心と体の柔軟性を意識して、過酷な条件にも対応できるように準備を進めたいと思います。


Rukaでの2戦目

予選から本戦まで、強風と霧、そして雨に翻弄されながらも、得られた成果を振り返ります。

現地に到着した朝は穏やかな空模様でしたが、午後には風が強まり、試合開始時には霧が濃く、さらに雨まで降り始めました。予選ラウンドでは滑りの悪化に苦戦しながらも、余計な動きを抑えることを意識して115メートルのジャンプを成功。難しい条件下で予選突破できたのは大きな収穫でした。

本戦1本目では121メートルを記録し、20位台後半に踏みとどまりました。ただ、2本目では滑りがさらに悪化し、風と霧の影響も重なって110メートル台に。結果的には22位でフィニッシュし、ポイントを獲得することができました。
今回の試合では「動かないこと」の重要性を改めて実感しました。余計な力を抜いて体をリラックスさせることが、悪条件下でも安定したジャンプにつながります。また、雨や霧、風といった過酷な条件への対応力をもっと磨きたいと思いました。
試合後はチームメイトと課題を共有しながらリフレッシュする時間を持ちました。寒さをしのいだノルウェー製のセーターが大活躍で、次戦でも活用したいと思っています。

Rukaでの試合は難しい挑戦でしたが、多くの学びを得られた貴重な経験となりました。これからもポイントを積み重ね、一歩ずつ成長していきますので、引き続き応援をよろしくお願いします!



あとがき

最後までお読みいただきありがとうございました。
ついに始まった2024/2025シーズンですが、今回はRukaまでの振り返りをお届けしました。
試合やトレーニングだけでなく、ちょっとした息抜きのエピソードなど、一般のメディアでは取り上げられなさそうなネタもこちらではお届けしていきます。
今回は試合間の移動の大変さを少し知ることもできて、スキージャンプ選手に限らず、海外を転戦されるアスリートの姿を垣間見た気がしました。
中村直幹としても日本チームとしても、なかなか調子に乗り切れていない印象はありますが、まだまだ始まったばかりですので、引き続きしっかり応援していきたいと思います。
また、 AI要約前の内容は、オンラインコミュニティ「なかむらなおきのフライングラボ」限定でご覧になれますので、もし、ご興味ありましたら、ぜひご入会ください。 次回もよろしくお願いします!

Naoki's FlyingLabo note編集部


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