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アクサガ後記MC編
人前で話すのは好きだった。
人前で話すのは苦手だった。
「MCやってみませんか?」
今回のアクサガが企画段階の時にマイクから声をかけて貰った。
有り難い事にレジェンドチームに出演させて頂いた事も去ることながら、個人的には4回のBチームのMCを任せて頂いた事も思い出として強く残ったので、アクサガ後記と題しながらまずはその事について触れたいと思う。
高校の時は生徒会長だったから各行事のMCをしたり、演劇WSの進行、アミューズメント施設のアトラクションのお兄さん等
もともと目立ちたがりだった事もありMCだったり人前で何かの説明を務める機会は多分にあった。
しかし、実際問題
「好き」=「得意」
では無い事に頭を悩ませる人生である。
何よりも僕自身が話し下手、説明下手なのだ。
音響照明の引き継ぎのため毎公演で後輩に説明しても、上手く伝わらず、後輩も後輩で質問し辛く結局毎年同じ説明を繰り返していたり。
WSの説明が下手、分かりづらいと陰で言われていたり。
一生懸命考えたアトラクションの説明の文章が全然お客さんにルールを伝えられなかったり。
話があまりウケなかったり。(だからエピソードを話すよりガヤを入れる事が多い)
文章もこんな感じだ。
ゼミの教授に「貴方のレポートはブログだ」とまで言わしめた。
これは結構インプロにも尾を引いていて
シーンの提案が上手くできない。
「こういうシーンがやりたいんだよね」
と簡潔に説明できない為、尺も考えた結果
中途半端に伝えてシーンに臨み上手くいかない事が多い。
だから「シーンの提案」は本当に苦手。未だに全然できない。
この話/説明下手をどうにかしたくて事前準備はかなり入念に行うようになった。
WSを担当していた時は毎週毎週プランニングに追われ、メニューから用語だったり、そのWSでのポイントを毎回レジュメにしていた。その上でホワイトボードにも書きまくって。授業でもなんでもないのに。今思えば随分窮屈な場だったと感じる。
それでも口下手だから、一生懸命試行を凝らした結果だった。
結果的にガチガチ過ぎてまたわかりづらいと言われたので全部放棄したが。
今回のMCもめちゃめちゃ練習した。何度も何度も声に出して、宛らセリフ研究の様に、最適を模索した。
勿論「他の人はしていないだろうが」というつもりでは無いが、期間中他の事に手が回らなくなるくらい頭がMCで一杯だった。自分の不器用さが泣けてくる。
寝ても覚めてもドキドキドキドキ。
出演者でもないし、お客さんが観たい人でも無いのに何をこんなに気力を使ってるんだかとも思った。
実際、本番前の緊張はえげつない物だった。
落ち着かなさ過ぎてずっと狭い部屋をウロウロしていた。正直レジェンドチームに出る時よりも毎回の心拍数は高かったと思う。それくらい緊張とプレッシャーに押しつぶされそうになりながらのMCだった。
ただ始まってしまえば
説明して、くじをひいて、つないで、締める。
それだけだ。
滞りあってもなくても選手たちが活躍し、お客さんが楽しんでくれて、誰かが優勝して終わる。話題はシーンで持ちきりだ。
「雰囲気を作れた」これで十二分なのだろう。
劇場ではきっと半分くらい舞台にいるお客さんの一人でいれるが、リモートだとまた新しい独立した立ち位置だった。
縁の下の力持ちであれたなら幸いである。
インプロでは失敗を善とする。
それ以外でも善とでき楽しく挑戦できる自分でありたい。