ハート型って、片方は「自分」、もう片方は……

島流し14日目

所変われば状況は大きく変わります。
時期が過ぎても同じです。
時、場所、そして人や物の都合などによって、自らの状況は大きく変わります。自分のせいじゃなくとも。
当然の事と言われれば終わりですが、当人にとってはおおごとです。

以前、見ず知らずの人に「あなたにとっては大事な事でしょう」と言って頂き、力添えを頂いた事があります。
その時に掛けて頂いた言葉、心遣いにどれほど救われたか。
この時以上に人の心の有り難さ、素晴らしさに感謝したことはありません。

島に来て暫くたちました。
高い所の荷物を取る、庭の草を取る、買い出しの荷物持ち、運転代行、ご飯作り、洗濯、掃除、お話し相手、看病、肩もみ、畑の手入れetc...
小さな事を挙げるときりがありません。
でも、今までしなかったこと、してたけれど「当たり前」として処理されてきた事柄一つ一つに、言葉を掛けて頂いてます。

その一言は、
記憶の端っこに微かに残る、大昔の大事な約束を思い出せそうで思い出せない、「なんか覚えがあるような…なんだったっけ?」と言うのに似た感覚にさせられます。

心のもう片方はなんだったっけ…。
視界の端に、心の欠片を見つけたような感覚。
「     」

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