リモート授業のおかげでできた里帰り
日本にいる父の容態が悪くなってから私はずっと帰らなければ帰らなければと思っていたけど、なかなか決断がつかなかった。
理由はもちろんコロナ禍にあると言うことだけど詳しく書けばいろいろあった。
1. 旅費・滞在費 夫婦2人とも失業している身で、これからどうなるかわからないのに貯金を使っていいのかということ。
2. 息子を連れて行くか否か 私一人で行く方が経済的にも公衆衛生的にもいいのだけど、息子がどうしてもおじいちゃんに会いたいと言うし、旦那と2人で長期間置いておくのも心配だった。旦那は学校の成績に目を光らせていて、勉強にも厳しいことがあるのでバッファーになる私がいないと大変。
3. 渡航中のコロナ感染の心配(特に飛行機) これは個人的にはそれほど心配してなかったのだが、まあ一応。
4. 息子の学校の授業 全部リモート授業なのでどこにいても基本受けられるのだが14時間の時差がある。
5. 日本に入国した後の2週間の自主隔離中はどこに滞在するか 父のいる家には泊まれないし、ホテルもお金がかかる
でもそんなもろもろのことは学校のスタッフからの返事でパッと吹っ切れた。
「父が年内もたないかもしれないので子どもと2人で帰りたいが、14時間の時差があるのでZoomのクラスは午前中だけ受けて後は課題などの提出でクリアできないだろうか?」という私のEメールに
「先生チームで考えて見なければならないが、子どもにとっても親にとっても家族と精神的な健康が最も重要なことなので、学校のことは気にせずに行くべきだ。」と答えてくれたのである。
そうだよね、そうだそうだ!と言うことでそれからもグダグダ迷っていたが、もう心では行くことに決めた(最初から心は決まっていたのだが)。
他の先生からも睡眠などのスケジュール管理が難しかったり、何か精神的なダメージが大きい時は午前中の授業にも出なくていい、と言うようなメッセージをもらったり、もう本当にありがたかった。もともとアート系チャータースクールだから普通の公立よりも自由にできるのかもしれない。
日本での息子のスケジュールは、夜10時40分から授業開始(ニューヨーク朝8時40分)、大体深夜2時くらいまで主にZoomのクラスを受ける。その後就寝。起きるのはお昼の12時ごろ(10時間くらい寝てる😅)。それから朝ごはん。午後遅くからぼちぼち欠席したZoomクラスの録画を見てそれぞれのクラスの課題や宿題をやる。
それにしても学校がオンライン授業になってたからこそ一緒に来れた。もしコロナがなくて旦那が失業してなかったら、そして学校も普通に開いていたら、私もなかなかこんな時期に日本に来れなかった。私だってクラスは全てオンラインになっていたからこそ来ることができた。旦那は息子を連れて行くことにしつこく反対していたけれど、そんなもん知っちゃこったない。エイっと飛行機のチケットを買った🤣
私たちの他にも同じような状況で深夜に勉強してる子どもたちがいる。みんながんばろうね。私も早朝に起きたり、深夜まで起きてたりしてクラスを受けたり教えたりしている。