SIerに入社して歳とったらどうなるの?
いきなり結論。
以下を読んでください。終了。
これだと乱暴すぎるので、私の事例を。
年齢を重ねてくると、社内では以下のコース選択が必要となってきます。どのコースが用意されているのか?というのはSIerによって異なるのですが、私の居た中堅SIerでは「マネージャコース」のみでした。無論、給料が安いままで良ければ他のコースで昇進せずに居続ける事は可能ですが、色々事情があってな。
私の仕事はSIerのプライム案件用インフラ提案を主な業務で「技術コンサル」「専門エンジニア」のスキル要求が大半で「マネージャ」スキルは案件受注後だから、余り使わないのです。仕事の比率は[マネージャ:専門エンジニア:技術コンサル = 2:3:5]程度だったと思われます。
じゃあ、お前の部署は何をやっているんだ?という素朴な質問が出ると思います。中堅SIerでは、大量のプライム案件があるわけではないのでSESに近い仕事を大量に請けているのです。
するとどうなるか。90%近い要員は大手SIerの下請けで数名のチームを組んで常駐、もしくは直請けだけど常駐SESなんじゃない?という案件にアサインされてしまうのです。この手の案件は社員1-2名+パートナー社員(奴隷とも言う)数名でチームを組むため「マネージャ」スキルが最も必要となります。
この様に同じ組織内でも求められるスキルセットの割合が大きく異なり、一律の評価軸を適用する事が難しいのです。
これによっておきた悲劇は後日書きます。
マネージャコース
プロジェクトマネージャ、プロダクトマネージャ、エンジニアリングマネージャ、等
プロジェクトやプロダクトの舵取り、進捗管理、課題管理等を行う。
日本企業の昇進・昇格の仕組み上、リーダー、管理職トラックと親和性があり、SIerでもよく見られるキャリアである。
技術以外のピープルマネジメントや予算管理などの知識も幅広く必要。興味が持てるか問題がある。
マネージャ特化だと技術から遠くなりがち。
専門エンジニアコース
ソフトウェアアーキテクト、DBエンジニア、ネットワークエンジニア、機械学習エンジニア、等
技術を極める、職場の後輩を育成する、技術トラブル発生時等のいざというときに頼られる。
技術が時代遅れになったときに負債化しないよう、最新技術への追随が必要。
日本企業だと専門エンジニアのまま昇進・昇格するキャリアトラックが整備されていることは少ない。今後は変わることに期待。
身近ではこのコースの人がわりといらっしゃいます。技術が好きな人が多く、楽しそう。
技術コンサルタントコース
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