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【外資編】CAに英語資格は要るの?
前々回、日系編としてCA受験における英語資格についての記事を書きました。今回はその外資編です。実際の受験に基づいた個人的な感想を交えて、本テーマについてお伝えして行きます。
単刀直入に結論を言うと、特別指定されない限り英語資格は不要です。前提として、英語の履歴書はだいたい自分でフォーマットを選べるので和文履歴書のように英語資格を書く欄がありません。
ただ、アジア・中東・欧州と事情が異なるかと思うので、少し分けて書いて行きます。
■Excellent English skill@欧州・中東
欧州系と中東系は英語が共通語!な欧州系は概して本国人クルーの英語力が非常に高く、中東系はご存知の通り多国籍クルーと仕事をしていきます。それを考えると、TOEIC500前後とか、英語に自身が全くない状態だと訓練乗り越えられるかな?という感じは若干します。
僕は欧州系の経験がないので中東の会社での話をすると、訓練をどうにか終えてもフライトが始まれば英語漬けの毎日です!!フライト前のブリーフィング(知識確認や事前打ち合わせ)から始まって、機内サービスにクレーム対応、医療対応もあれば、フライト後の振り返りなど全て英語ですよね。機内食搭載スタッフとの特別食についての確認作業なんかがあったり、フライト中に起きた事象に対してレポート作成をしたり聞き取りが行われるケースもあるでしょう。それらを全て英語で滞りなく行える英語力が必要という訳です。
中東の会社に在籍していた時、周りの友人は英語が上手な人がやはり多かったです。英語系の学科を卒業した人が割合多く、英語の教員免許を持っている人もいました。留学や海外経験(CAにはなぜかディズニー経験者が多いです(笑)が豊富でした。TOEIC800点くらいの人も普通にいました。ので、具体的に点数を示すなら、TOEIC700はあるのが望ましいと言えます。
僕自身も英語系学科卒業で、1年次の基礎科目以外はほどんどが英語で行われる授業でした。英書を読んだ感想や考察を英語でまとめたり、卒論も英語だったので英語で資料を作りプレゼンをするという事の繰り返し、留学生と一緒に受ける授業も多く、一時期は英語を使わない日の方が少ないんじゃないかというくらい、まさに英語漬けの学生生活でした。
■資格よりも実践重視
とは言え、こうした経験やスコアは必須ではありません!
また、高いスコア=高い会話力でもありません。
ネイティブではないにしろ、面接にて英語が話せる事が通じるのならば問題ないでしょう。
いわゆる純ジャパという言い方がよくされていますが、英語系学科でもなく、留学のような経験がない先輩も何人もいました。その方達はスコアを持っていたり持っていなかったりまちまちでしたが、スムーズに臨機応変に話せるレベルであったのは事実です。
僕のように、英語が話せるようになりたくて英語系学科へ進んで積極的に外国と関わるようにしてきた身からすると、そういう環境に身を置かずして基本的に日本にいながらどうやって英語を身につけたのか不思議で尊敬します。こうした純ジャパさんの同僚、たくさんいましたので、留学経験もないし、TOEICのスコアは中々上がらないし、ダメかな〜なんて諦める必要もないんです。
それに欧州・中東系の募集要項には単に「Excellent English skill」などと書いてあるだけで、資格を求めない会社がほとんど。だからTOEICやTOEFLスコアを持っていない人は大勢いるし、というかそういう人の方が母数としては多いような気がします。そもそも中東エアラインで出会ったヨーロッパ・アフリカ出身のクルーと英語資格の話にすらなりません。
何かしらの英語資格を持っている人は比較的アジア人が多く、前職で英語が必要だったとか、留学時の要件で必要だったとか。印象として韓国人や台湾人はスコアを持っている子が多かったです。あとは、南米の子、元英語教師のクルーがすごく多くて、そういう人達は英語の先生の資格を持っていたりしました。
資格崇拝とでも言いますか、日本では履歴書に書ける事そのものに大きな意味があります。また、日系ではTOEICスコアによる足切りがあるとかなんとか噂を聞きますよね。ですが、とりあえず外資においては、資格保持を受験要件で必須としていない限りは気にせず受けてみましょう。
■英文履歴書にひと工夫を!
そもそもの話ですが、欧州系・中東系で一般的な英語レジュメは自分で書く内容を決められるのが魅力。日本語履歴書のように決められたフォーマットがなく、英語資格も必須でないのならば、強みになるものだけを書くほうが賢明です。情報だけで判断するしかない書類審査の段階では、800台の人もざらにいる中での600台は見劣りしてしまう可能性はあるかもしれません。なので気になるようであればあえて書かずに隠しちゃいましょう!(笑)
海外経験があって問題なく話せるんだけど、スコアはいまいち高くないという場合、できればスコアアップする努力と共に、海外経験の部分にボリュームをもたせてより魅力的なレジュメに仕上げていくといいと思います。英文科で英語好きで抵抗もないのにスコア低くて恥ずかしい、、、と言うような方もいると思いますが、どんな授業でどんな風に英語を使ってきたかなんて部分を書いてみるといいかもしれません。
高いスコアを保有・維持するに越した事はないけど、スコアそのものに執着するよりも「乗務員の仕事の中でいかに英語を使いこなせるか」アピールする事の方が大切です。
さて、ここまで中東・欧州系に寄せて記事を書いてきました。アジア系、中華系に絞った記事はまた別のタイミングでアップする予定です。
では、また
ぽん