富山県庄川支流 利賀川・小谷川フライフィッシング釣行
富山県庄川水系の支流へ
仕事の会議で出張した帰り、富山県の利賀川へ遠征しました。みんな大好き、庄川の支流です。
三重県を含め、太平洋側に住む人間からすると、「庄川」と言えば、御母衣ダムより上流の支流群(有名どころで一色川)をイメージしますが、魚影の濃さや大物が釣れるイメージとしては、富山県側の各支流の方が有望のように思われます。
川の名前を調べる地図で、富山市内から東海北陸道へ移動するルート沿いの支流を調べ、国土地理院地図で地形を調べ、ピックアップした河川から、最初の目的地としたのが利賀川です。
利賀川へ
みんなにこれだけは言っとくで。「めっちゃ遠い」
富山市内からでさえ遠い。名古屋・大阪方面から遠征する場合、かなりの早朝出発か、車中泊の方がよさげ。
利賀村まで来てしまうと、コンビニや食事ができる場所がほぼないので、南砺市近くで夜を明かすほうが良い。また、後述するが、游漁証が売っている場所も少なく、細かく分かれているので分かり辛い。南砺市内のコンビニで買っておく必要があるが、庄川沿岸漁業協同組合連合会内でさらにいくつも漁業権が分かれており、入る川によっては隣の川でも游漁証が異なる。
利賀川は庄川上流 (富山県内共 15号)という游漁証です。みんな大好き、買った日から365日有効な、一色川の游漁証(岐阜県内共46号)は、名前は同じ庄川ですが、使えませんのでご注意を。
初めて来た川で、とりあえず1匹釣るための奥義「とりあえず車で行けるギリギリまで上流へ向かう」を発動させて、千束ダムの上流へ車を走らせます。
途中の里川エリアや林道から離れた流れも良さげでしたが、ひたすら我慢。多分、安全に川へ入れたら爆釣間違いなしだと思いますが、入渓ルートも脱渓ルートも不明。何時間かかるかわからんのは危険。
漁協ホームページに「利賀村大勘場」という、よく分からん場所で放流したとの情報があったので、まずはそこを目指しました。
GoogleMap大先生に「目的地へ到着しました」と教えていただいた場所は、普通に道路の真ん中だった。
ピンポイントでそういう場所があるのではなく、ここら一帯の地名なのだろうか?
ここは利賀村大勘場なのか
ダムを越えてさらに車を走らせると・・・まずい。大阪ナンバー、名古屋ナンバー×2、しかも入渓準備(戻ってきたのかも?)しているルアーマンも2名。平日なのに、もしかして物凄い人気河川なのか?
車で来れるのは、ここまでが限界。
事故はともかく、密漁者を見つけたら警察に通報しろと書いてあるのですが、まずは電子游漁証に対応するのが先じゃないですかね?
この川、釣り場近くまで来てしまうと、遊漁証どころか食料、飲料さえ買える場所がありません。
とか思っていたら、この釣りの2か月後、Fish Passの電子游漁証が軽やかに導入されました!
もうこれで、店開いてませんでした・売ってる場所が分かりませんでしたと言う言い訳は通じないでしょう。グッジョブ!
お魚ウヨウヨ
通行止めから少し下流へ移動し、皆がここに車を停めるんだろうなーという場所には、既に車が2台。数名の釣り人が川に入っていましたので、少し下流から釣り上がります。
水量・水質・渓相、申し分なし。
上が開けているので、フライで釣りやすい。通常、三重県では#16で8Xティペットですが、おおらかに#12のフォームビートル、6Xティペットで挑みます。
ひぃっ・・! なんて大きい毛鉤!太い糸!
しかし、このサイズが、無限に釣れ続けます。どうやって食ってんの?
手前から探っていくと、チビの猛攻に遭い、それを釣っている間に良型が逃げている気がしたので、いきなり核心ポイントを叩く釣り方に変えました。
ポンポン釣れてくるので楽しいです。
あまりにも魚影が濃いので、水中撮影をしてみました。
一通り釣った後ですが、小型を中心にたくさんの魚が泳いでいます。底付近に固まっているので、ルアーや餌なら、相当釣れるかもしれません。
水中撮影中でも、次々と釣れてきます。
たくさん釣れて面白いのですが、サイズがいまいち伸びません。
先行者が入っている可能性が高いので、フライでしか狙えないポイント、すなわち、水面上の、白泡が対流するポイントをしつこく狙います。
5投目ぐらいでしょうか。
シュポッとフライが吸い込まれました。
ちょっとだけサイズアップしました。綺麗な魚体です。
小型もそうですが、どの魚もヒレがピンとしていて、いわゆる養殖魚の感じがしません。稚魚放流や、自然の再生産がメインの川なのでしょう。
小型が中心でしたが、あまりにも反応が多かったので、再度水中撮影。
どんだけいるんだよってぐらいの魚が泳いでいます。この川で爆釣したとしても、あまり自慢しない方がいいかもしれません。
動画をよく見ると、左下らへんに、結構大きいサイズがヌルヌルっと動いているのが見えてショック。釣りたかった。
ヤマメも釣れます。普段はアマゴばかりなので、ちょっと嬉しい。
先行者が2名いたので、撤収です。
人が釣った後でこれだけ釣れるってことは、雨の後・平日・早朝とかなら凄いことになりそう。
三重県に帰らなければいけないので、まずは東海北陸道方面を目指して西へ走ります。
山を2つ3つ越えるのですが、庄川本流までは、距離と時間以上に遠く感じます。
庄川本流方面を目指す
ここから釣る川は決めていません。まずは庄川本流域へ合流し、庄川中流域へ流れ込む支流の、上流域を狙う予定です。
道中、おいしそうな看板を発見。お腹もすいていましたので立ち寄ります。
が、残念ながら、蕎麦屋は閉まっていました。
ふと橋の下を覗き込むと、数匹の魚影を発見。胸鰭の白いラインから察するに岩魚。しかも、いずれも20cmオーバー。
どうする?釣るか?全く予定していない川だ。ついでに、木と草で覆われているが、護岸された川。あまり綺麗ではないし、釣って楽しそうな流れでもない。
一応、漁協ホームページにも魚を放流した情報があるので、それなりに管理されているようだが、どうするか・・・。
庄川支流・小谷川
結局釣るんかい!という突っ込みは置いといて、右往左往して、少し下流域から川へ入りました。
見た感じ、三重県の小規模渓流と大差ありません。
魚がいるのは、橋の上から見えたので間違いない。しかし、道路すぐ近くの流れでもあり、釣り師がいくらでも入れそう。50m釣って、反応がないなら引き返すこととして釣り開始。
目の前5m。なんてことないポイントへフライをポトリ。パクリ。
うん、全くスレてないな。
偶然かもしれないので、すぐ近くのポイントも流してみる。ヌルッと出てくる岩魚の頭。残念ながらヒットせず。
うん、普通に魚影濃いな(汗)しばらく釣ることにする。
再びヒット。ヤバイ。富山県の川って、こんなに釣れるの?
草木に覆われていて一見良さそうな川ですが、護岸された場所や、崩落した山肌、崩落した護岸が混在し、一言でいえば荒れ気味の川です。
落差工が50m置きぐらいで連続するので、管理された水路のような流れです。
魚がいそうなところで、ちゃんと釣れてくれます。
利賀川とは異なり、チビが全く反応しないのが興味深いところです。
いかにも魚がいそうなポイントを狙います。経験上というか三重県では、いかにもいそうな場所には、大体魚はいません。
巻き返しに溜まった白泡付近にフライを浮かべ、待つこと15秒。フライが消えました。
なかなかいいサイズがヒット。一瞬「尺」の一文字が頭をよぎりましたが、尺はなさそう・・・。
ヒレの大きい、きれいな魚です。
この川は、ある程度までは川のすぐ横を林道が走り、キャンプ場らしき施設までありました。
釣りやすい川ですが、(多分)林道が通っていない、この堰堤を越えてさらに上流へ詰めれば、パラダイスが広がっているかもしれません。知らんけど。
さらに他の支流を回ってもよかったのですが、たくさん釣れたので釣りは終了。
いやー、疲れたけど楽しめた。
観光
その後は、合掌造りや温泉などを楽しみ、最後の締めはお蕎麦とイワナのお寿司にしました。
ボッチ釣行だったので、お酒が飲めなかったことだけが残念でしたが、これなら観光で来ても楽しめそうです。
次は家族総出で遠征しようかな?
今回の釣行は、ほとんど下調べなく突撃しましたので、移動や時間の配分、食事をする場所などが滅茶苦茶でした。
遠征されるなら、一泊旅行を前提にプランを立てた方が、無理なく釣りを楽しめそうです。
南砺市には、合掌造りを利用した宿や、船でしか行けない高級宿など、面白そうな宿泊施設が多いので、要チェックです。
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