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三重県員弁川水系(貝野川→宇賀川)と思わせ朝明川での解禁釣行(2024年3月)


 2024年の解禁は、これまでとは方針を変え、今まで一度も行ったことがない川へ行くことにしました。
 目指すは、三重県いなべ市を横断する、員弁川と各支流です。
 まずはネットで放流情報が出ている「小原一色川」を目指します。
 が、この川、いなべ市北勢町の地域名としては出てきても、川がどこか分かりません。
 何やら見覚えのある、植物を超元気にするという商品名が書かれた、黄色いのぼりがたなびく集落を抜けます。
 最初、販売所でもあるのかと思いましたが、本当に至る所に黄色いのぼり旗が立てられており、やばい領域にでも入り込んだのではないかと不安になります。

サンプルをもらってブルーベリーに使ったことがあるが、特に変化は見られなかった
第一印象は「なんだかなー・・」でした

貝野川

 大雨が降ったわけでもないのに、青白く濁っています。雪代ではありません。
 しかもこの濁り方、見覚えがあります。鈴鹿川水系で見られますが、石灰岩が多い地域で採掘または工事があると、川でこういう白っぽい濁りが出ることがあります。
 少し上流に進むと、透明度が戻っていましたが、かなりのボサ川で、さすがにここで釣る気は起きませんでした。

 桑員河川漁協ソウインカセンギョキョウは、フィッシュパスに対応したので、遊漁証の販売所がなくても、川の様子を見てから購入を決められるので、ありがたいです。ただし、鮎もアマゴも全部同じ游漁証という、男らしい経営戦略を採られています。(鮎いらんから、アマゴ安くしてほしい)
 漁協のホームページでも紹介されている川なので、少し上流まで入ってみました。車では行けませんので、農業用と思われる、取水用水路から川へ降り立ちます。

水路を流れる水は綺麗。どこかで工事でもしてるのか、通年濁っているのか不明。
朽ちた黄色い旗が・・

 なんと、そこにも黄色い旗が。魔除けの効果とかがあるのでしょうか?
 ここから一気に大移動。
 ネットでも情報が出てくる、おそらく一番有望な支流と思われる、宇賀渓へ。

宇賀渓

 川沿いを走り上流を目指しますが、駐車できるスペースがありません。
 なんとか、石榑トンネル手前にスペースがあったので、車を停め、徒歩で川の近くまで行ってみました。
水が綺麗!岩魚がいそう!

 ところが、そうは問屋が卸しませんでした。
 このポイントは、軽々に川へ降りられる感じがなく、他の良さげな場所は、道路と川が離れている場所が多く、しかも、駐車できそうなスペースには、チェーンやロープが張られ、駐車禁止となっています。

川まで遠い、車停められるところがない。

 川へのアクセスが容易そうな場所には、宇賀渓キャンプ場駐車場がありますが、駐車料金1日500円。入渓者の多数が、ここから入りそうなので、入渓場所や、釣り人のプレッシャーが、一か所に集中しそうです。
 地元の方であれば、秘密の駐車場所・入渓場所を探索できると思いますが、通える川のような気がしないので、パスすることにしました。
 年券を買えば、冬場でもニジマス釣りが楽しめるので、かなりお得なのですが、アマゴ狙いだと厳しいかもしれません。
 ただし、源流部まで行くと、三重県にはいないはずの岩魚が釣れるという情報が散見されますので、開拓してみる価値はある川だと思います。
 鈴鹿の石水渓もそうですが、駐車できそうなスペースが、もれなく駐車禁止になっているのは、行楽客、特にバーベキュー客のゴミの問題のようです。
 地元の安濃川でもそうですが、ゴミを放置する系統の人間は、せいぜい年1回か数年に1回なので、どうとも思わないのでしょう。
 しかし、少々の食べ残しや炭ならまだマシな方で、バーベキュー用のグリルや包丁、時には折りたたみチェアや、余った食材や飲料が、段ボールごと廃棄されていることがあります。誰が片付けてると思っているのか。
 そりゃーね、「来るな!」「車停めるならここだけにしろ!」「金払え!」「バーベキューはここしか認めん!」てなりますわ。

三滝川

 員弁川水系は諦めて、南へ進みます。
 途中、三滝川があります。
 ここは、漁協がなく、無料でアマゴが釣れ、水も比較的綺麗。私も2~3度釣りに行ったことがあり、綺麗なアマゴが結構釣れたのですが(有志による稚魚・発眼卵放流が行われている)、積極的には行こうと思えない川です。
 と言うのも、湯の山温泉街を中を流れる川のため、温泉水の流入があるため、少し匂いが気になるのです。
 御在所岳での行楽や、湯の山温泉への宿泊(いい宿がたくさんあります)がてら、少し竿を出すというのには、ピッタリな川かと思います。

朝明川

Googleマップとにらめっこし、たどり着きました。初訪問、朝明川です。

普通に綺麗な渓流

 安濃川、三滝川、鈴鹿川と同様、漁協がないため、無料でアマゴ釣りが楽しめます。
 ただし、アマゴの放流を行ったという情報も、あまり見られません。道路から川へのアクセスが素晴らしく、安全に釣りが楽しめそうです。

宇賀川と打って変わって、抜群のアクセスのしやすさ

 比較的下流部は、車を止める場所には困りませんが、夏場などは、行楽客でごった返しそうな感じがします。
 水がかなり綺麗で、長野県や岐阜県の川を彷彿とさせます。

 かなりしっかり護岸された川でもありますが、渓相は全体的に良い感じです。
 この日、初めてロッドをつなぎ、釣り開始です。
 どこからでもアマゴが飛び出してきそうな感じですが、外道も含め全く反応がありません。
水質的なものか、コケや藻が少なく、虫が少ないのかもしれません。 

山岳渓流っぽい場所もある

 バーベキュー場や山小屋など、観光客向けの施設が複数見えてきました。
 おそらく、夏は多数の人が訪れるものと思われます。

橋を越えるとそこら中に山小屋やキャンプ・バーベキュー施設が現れる

 虫は飛んでいませんでしたが、#16のフローティングピューパっぽいフライに、魚が飛び出しました。

 念願のヒット。全体的にぬるっとしており、黄色っぽい魚体をしています。成魚放流や稚魚放流ではなさげ。綺麗な魚体です。

 さらに1匹追加。
 ご承知の通り、前半はウロウロと彷徨っていたため、残念ながら時間切れで試合終了。
 小規模ですが、何本か支流がありますので、そちらを狙ってみる方が面白い釣りが出来るかもしれません。ただし、滝があったりと、山岳渓流のようですが。
 2024年の解禁は、思っていた釣りとちょっと異なりましたが、面白い川を見つけました。
 なお、バーベキュー場や山小屋などがある場所は、駐車できそうなスペースが、いずれも私有地の有料駐車場のようになっています。駐車場所にはご注意ください。


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