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尺イワナとシャクの花 明媚共演

#46|フライフィッシング/FlyFishing 
2022年6月11日(日)/新潟県上越地方

サンデーアングラーの悲しき宿命。

貴重な休日とて、すべての時間を釣りに費やすことは許されない。掃除、草刈り、買い物、家族サービス・・・もちろん仕事だって容赦なく舞い込んでくる。家庭内の空気を読み取り、事前のスケジューリングが大事なのである。

この日の午後は送り迎えを伴う子どもの習い事。貴重な時間を有効活用すべく、わずか3時間余りの待ち時間を貴重な釣り時間にあててみた。移動時間も含めれば、実際の釣り時間はわずかばかり。

短時間であるがこそ、妥協なしで1匹でも多く、1㎝でも大きな魚を手にしたいと、いつも以上に前のめりになるわけ。

水温は13℃。ベストコンディションの流れからアタックしてくるイワナたちがターゲットだ。

小場所は目をつむって、一級ポイントのみをラン&ガンで攻め上がる。魚と時間との勝負に女神は微笑むのだろうか……。

イワナの隠れ家

残された時間は残りわずか。流れ込み脇に陣取る大きな岩。張り出した岩の窪み、奥深く続く影。反転流にフライをのせて送り込むとどうでしょう。

きょう一番のイワナがフライを吸い込んだ。

黒光りの良型の尺イワナ(30.5センチ)

ネットに収まったのは黒光りの尺イワナ。短時間釣行で有終の美を飾るにふさわしい1尾だ。

透明感溢れる艶々の尾びれ

渾身の成果に心弾ませたところでタイムアウト。わずかな時間に、大小5尾のイワナが遊んでくれたことに感謝。

ひっそりと鮮やかにシャクの花

退渓途中、薄暗い渓谷に添わる白い華が目にが止まった。

尺イワナとシャクの花の明媚共演……

さてと、釣り師から父親へ戻る時間だ。

急ぎ足で帰路についた。


FF.BUM(エフエフドットバム)
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Profile
1979年生まれ。2007年に新潟県上越地方に移住。自由と孤独を愛する西洋式毛鉤釣師(フライフィッシング)。いかにして豊かな人生を歩むか、模索の日々を邁進中。

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