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水無月の渓でループ∞ループ!

#45 | フライフィッシング/FlyFishing 
2022年6月4日/新潟県上越地方

上越後の山沿いはこの冬大雪だったこともあり、例年以上に雪代ガンガンと頭が勝手に決め付けていた。大雪をこじつけに、渓流から遠ざかっていたわけだが、ようやく重たい腰を上げる決意。例年通り遅いシーズンイン。大雪の年はデカいのが釣れるなんて聞いたことあるけど、どうかなぁ……。

満を持して足を向けたのはお気に入りの小河川。午前4時30分、夜明け前に目的地に着いたのに、車止めはすでに満車。釣り師のみなさんの熱意に敬意。

出鼻をくじかれ、気持ち新たになじみの別水系へ移動。そこは、とても静かな流れ。雪代の心配もそれほどなさそう。

早朝6時の水温は9℃。釣りはじめは生命反応なし。

初夏の渓を彩るタニウツギ

しばらくして日が差すと、美しい渓相があらわになった。新緑の渓を彩る満開のタニウツギ。この眩しさに冬なまりの体がパッと目が覚めたかん。

気持ちよくループ、ループ。季節に関係なく、お気に入りのビックフライを叩きつけながら上へ上へ。

ようやく小さなイワナがフライに反応してくれたことで、ドライフライで突き通す勇気が持てた。

辛抱の時間が長らく続いた後、落ち込みの脇、ほどよい水深のある鏡にスッと浮いてきたイワナ。

錆びが抜けきらない尺イワナ 厳し冬を乗り越えた証が所々に

毛鉤にゆっくりと近づいてパクッ。一呼吸置き、反転したところでロッドをあおった。グイグイとロッドが引き込まれるの曲線美。心地よさの極みを1年ぶりに味わったのでした。

納竿の正午には水温12℃まで上昇。この時期、3℃の差はとても大きい
新しくセットしたリール  ハーディー「マーキス」入魂

この日使用したリールは、20年以上前に購入し、これまで日の目を浴びることがなかったハーディーのマーキス。なんとクリック音の美しいことでしょう。イワナとの写真映えの相性も上々です。

そんなわけで、遅ればせながらシーズンがようやくスタート。出だし良ければすべてよし。シーズンの幸運を祈りたい。


FF.BUM(エフエフドットバム)
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Profile
1979年生まれ。2007年に新潟県上越地方に移住。自由と孤独を愛する西洋式毛鉤釣師(フライフィッシング)。いかにして豊かな人生を歩むか、模索の日々を邁進中。

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