イワナ求めて 風薫る渓谷行脚
#41|フライフィッシング/FlyFishing
2021年6月17日/新潟県上越地方
6月中旬、週間天気予報に連なりはじめた雨雲マーク。梅雨入り間近の気配。雨滴る前にと渓流へ急ぎ足。
期待を膨らませ足を踏み入れたのは、めぼしを付けていた竿抜けポイント。苦労してやっとの思いで入渓したものの、釣り上がるにつれ濁り増し増し。怪しい雰囲気に躊躇。小さなヤマメとイワナに遊んでもらったところで移動を決断した。
時刻は午前7時過ぎ。気分一新、開き直ってドライブ兼ねがね新規渓流行脚へ。
30分ほど車を走らせると、濁りのない澄んだ流れの川が目に映り込んだ。雪代の影響もないようで、ためらうことなく入渓。水温も13.5℃と文句なし。
そこは急峻な山々の狭間。緑の風吹き抜ける大自然のど真ん中で、ワクワクが止まらない。この先にどんな出会いが待っているのか、想像を膨らませながら、前のめりにキャスト、キャスト。
深みのある流れ。本流筋の際。白泡の切れ目付近をしつこく流すと……やっぱりいたいた。流れにのってロッドをグイグイと曲げてくれた元気な尺イワナ。
士気高揚するも一転、その後は勢いが空回り。勇み足でバラシがち。
それでも欲にまみれてグイグイ攻め上がると、さらなる1尾との出会いが待っていた。厚い流れから飛び出したのは31㎝弱の美形イワナ。フレームインしたその容姿にグッと引き込まれた。新規渓流開拓は大成功のうちに閉幕。
初夏の青葉を揺らす薫風の渓谷。 尺イワナの余韻に浸り、自然を愛でつつ帰路へ着いた。
この翌日、北陸地方の梅雨入りが発表された。さぁ、切り替えて仕事、仕事。家事も忘れないように。
FF.BUM(エフエフドットバム)
Instagram&Twitter フォロー歓迎!
■Instagram / @ff.bum
■Twitter / @FFDOTBUM
Profile
1979年生まれ。2007年に新潟県上越地方に移住。自由と孤独を愛する西洋式毛鉤釣師(フライフィッシング)。いかにして豊かな人生を歩むか、模索の日々を邁進中。
お勧めの記事
■渓流域に棲息する「尺イワナ」 割合は全体の3%?!
■真夏の渓流 “アブ”対策を深堀り!
■フライフィッシング・ハイ!尺超えイワナが1日で8本釣れた軌跡
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?