尺イワナの桃源郷
#59|フライフィッシング/FlyFishing
2023年6月18日(日)/新潟県上越地方/午前4時50分~ 水温9~14℃
梅雨。彩り豊かなタチアオイが大輪開くころ、上越後の小渓流はベストシーズンを迎える。
午前2時30分起床。盛りの興奮からか珍しく予定通りの目覚め。
車を走らせること小一時間、山道をピョンピョン小走りするウサギを追尾しながら、高なる期待。
1年ぶりにイワナの里、桃源郷の入り口に立った。
目の前に開けた流れは果たして天国か地獄か。
先日降った雨の影響もあり、濁りはかなり強め。でもこの濃い目の笹濁りがイワナの活性を押し上げたようで、毛鉤への反応は決して悪くなかった。
過去に実績あるポイントでは、やっぱり。大きな毛鉤を丸飲み。体高のある極太の33センチの雄イワナ。嬉しさが声ににじみ出た。
スリムにとがった口元。色っぽい瞼のアイシャドー。尺超えイワナが醸し出すいぶし銀の貫禄に興奮。久々に訪れた桃源郷では、惚れ惚れの連続だ。
33センチのイワナを筆頭に29、30、32センチと、パワフルなイワナがロッドが絞り込んだ。やっぱりここは桃源郷だ。
それにしても1年ぶりのアップダウンの激しい山岳渓。足膝に走る痛みに耐え切れず、午前11時30分に下山を決意。正直もう少し攻め込みたかったが、ここから先は盛夏のお楽しみとしよう。
FF.BUM(エフエフドットバム)
Instagram&Twitter フォロー歓迎!
■Instagram / @ff.bum
■Twitter / @FFDOTBUM
Profile
1979年生まれ。2007年に新潟県上越地方に移住。自由と孤独を愛する西洋式毛鉤(フライフィッシング)釣師。いかにして豊かな人生を歩むか、模索の日々を邁進中。
お勧めの記事
■フライフィッシング・ハイ!尺超えイワナが1日で8本釣れた軌跡
■渓流域に棲息する「尺イワナ」 割合は全体の3%?!
■真夏の渓流 “アブ”対策を深堀り!