【ベイブレードX】叩きつけるようなスマッシュ攻撃がしたい
どうも、Flyerです。ベイブレードでスマッシュ攻撃を狙う際、どんなカスタムで組んでいるでしょうか?スマッシュ攻撃が得意なブレードにはバランスタイプが多いという印象を持つ方も多いと思いますが実際はどうなのかを解説していきます。
スマッシュ攻撃のメリットとデメリット
相手を上から叩きつけるスマッシュ攻撃はベイブレードXの構造上、ラチェットに相手のブレードが当たりやすく、バーストリスクが大きいです。上を取ろうと背の高いラチェットやビットを採用してXダッシュするとラチェットに刃が当たったりビットが抜ける事もしばしばです。
そんなバーストのリスクを背負ってでもスマッシュ攻撃を狙うメリットの1つはベイ上部の引っかかりを狙える事。
適切な高さで相手の上部を捉えることができればオーバーフィニッシュやエクストリームフィッシュに繋がる有効打になります。アッパー攻撃と違って相手が場外に飛んでいくリスクが少ないのもいいです。大会環境の中心にいるウィザードロッドに対してはアッパー攻撃以上に有効なので積極的に狙っていきましょう。
2つ目のメリットは十分な威力があればバーストも狙える事。フェニックスウイング相手に攻撃を避けるべく斜めに傾けて撃った結果、傾いている時にぶつかってしまってビットが抜けてしまった経験はないでしょうか?
これはビットの構造上、クリックが進む際にロックが緩くなる瞬間があり、上から叩きつけられた時とロックが緩むタイミングが噛み合うとビットがポンと抜けてしまいます。
つまり、相手をバーストさせるには別にラチェットを狙わなくてもいいという事。重さに任せて上から叩きつけてやればいいのです。
スマッシュ攻撃の仕組み
スマッシュ攻撃はアッパー攻撃以上にベイの姿勢保持力と重さが重要です。アッパー攻撃と異なり、上からの攻撃であるスマッシュ攻撃は姿勢保持力が低いと姿勢が崩れてしまい、重量が軽いと浮き上がってしまいます。
ヘルズハンマーがそこまで活躍していないのはスマッシュ攻撃というコンセプトの割に重量が軽く、攻撃を受けると簡単に浮き上がってしまうのも要因の1つだと思います。今のヘルズハンマーは金型修正でわずかに重量アップしましたが、それでも物足りないのが現状です。
懐に潜り込む為に適度に重心が整ってなければならないアッパー攻撃とは異なり、スマッシュ攻撃はベイが立ち上がっている事が重要なので姿勢保持力を上げる為に重心を偏らせても問題ありません。
ベイブレードXにはXダッシュがあります。外周を回ってギアにかかれば中央にいるベイに対して有効打を与える事ができます。偏重心に組むとスタミナが犠牲になりますがそこは覚悟の上。うまいことXダッシュを決めて短期決着を狙いましょう。
スマッシュ攻撃を狙う際の組み方
相手を上から叩きつけるスマッシュ攻撃は構造上、常にバーストのリスクが付きまといます。その為、ベイの身長が高くなりすぎないようにベイを組む必要があります。
ベイの身長が高くなるとトップヘビーになり姿勢保持力が低下してしまいます。その為、背を高くすればするほどスマッシュ攻撃の威力に自身が耐えきれなくなり逆に姿勢を崩してしまう結果となってしまいます。どうしても背を高くしたい場合はバースト耐性の高い9-80を採用しましょう。
また、ラチェットは1や9といった径の小さいものを採用するのがおすすめです。ラチェットの径が小さい程バースト耐性が高くなりますし、ブレードとラチェットの大きさに差があればある程相手の上部を狙いやすくなります。
どちらも重心が整いやすいラチェットなので斜めならない様な組み方になるよう、重心を調整していきましょう。
スマッシュ攻撃が得意なブレードはバランスタイプだけではありません。
オードソックスなアタックタイプであるドランソードやコバルトドレイクもまたスマッシュ攻撃が得意です。
空力を生み出す為に上へと伸びた刃は相手の上部を捉えやすい形状になっており、背を高くしなくても安全にスマッシュ攻撃を狙う事ができます。
両者のデフォルトで採用されているFビットも姿勢保持力が高いのでスマッシュ攻撃ベイとしてかなりの完成度となっております。初心に帰ってデフォルトで回してみるとスマッシュ攻撃を理解するヒントになるかもしれません。
送りあいにおけるスマッシュ攻撃
右回転対左回転の戦い、通称「送りあい」でもスマッシュ攻撃が効果的です。相手の姿勢を崩してしまえばラチェットが擦ってスタミナを大きく失う他、最後の粘りを発揮するには立った姿勢が基本となるので終盤の回転吸収合戦で優位に立つ事ができます。
大会環境では5-70や9-70を採用したコバルトドラグーンEをしばしば見かけますが、これは形状が丸く側面からの回転吸収が難しいウィザードロッドを上からの攻撃で崩し、崩れた所から回転を吸収していく狙いで組まれており、対ウィザードロッドに焦点を当てたカスタムとなっております。
逆にコバルトドラグーンEに対してスマッシュ攻撃で崩そうとした場合、姿勢保持力が非常に高いEビットが大きな障害になってきます。身長もLFビット程ではありませんが低めで安定感もあるので中々姿勢を崩せず、時間がたつ程不利になってきます。
そこで役立つのがLビット。高い姿勢保持力でEビットに近いレベルで粘る事ができるこのビットはEビットに対してバースト耐性で優位に立っています。相手の姿勢が崩せなくてもスマッシュ攻撃でビットを抜いてしまえば点効率で優位に立つ事ができますし、終盤でもブレード次第で互角以上に立ち回る事が出来ます。
バースト時代、自分はトップクラスのスタミナを持つBr’ドライバーを採用した右回転ベイを想定して姿勢保持力が非常に高くスタミナの割によく粘るZn’+Xを採用したバニッシュアキレスを使用し、ラバーのスマッシュ攻撃で相手の姿勢を崩す戦術を取っていました。
想定がハマれば相手の本領を発揮させずにスピンフィニッシュが取れるので個人的にかなりお気に入りのベイです。
Xダッシュによる飛ばしあいが推奨されているベイブレードXでこの戦術ができるようになるのがいつになるかわかりませんが、回転吸収によるスピンフィニッシュが基本戦術となる時代が来てしまったらこの戦術を思い出してみるといいでしょう。
スマッシュ攻撃の対抗策
強烈なスマッシュ攻撃が得意なホエールウェーブに対して有効なビットとしてはバースト耐性の高いアタック系やバランス系のビットが有効ですが、
それ以外のタイプのビットで有効なものの1つがFBビットです。FBビットはビットにクリックがない為、上からの攻撃を受けた拍子にビットが抜けにくくなっています。
上部が引っかかりにくいブレードと合わせる事でスマッシュ攻撃に高い耐性を得る事ができ、アタックタイプに対して有利に試合を進める事が出来ます。Bビットと異なりバースト耐性が高い状態のキープが困難な為、9系のラチェットと合わせるのがおすすめです。
BSビットも上からの攻撃に対してバースト耐性があります。BSビットのバウンド機構が上からの衝撃を吸収しクリックが進む事によるビット抜けを防止してくれます。
高さがHNビットと同程度なので下からの攻撃に注意が必要な他、ビット側面の凹みのせいで細かい調整が必要な為上級者向けですが使いこなせると楽しいビットです。
まとめ
今回のnoteの内容をまとめると以下になります。
・スマッシュ攻撃は重量と姿勢保持力が重要
・ベイブレードXでは上からの攻撃でもバーストさせられる
・コマは背が高くなるほど傾きやすくなる為、高さは程ほどに抑える
・ドランソードやコバルトドレイクはスマッシュ攻撃が得意
・送りあいでスマッシュ攻撃を決められると試合を有利に進められる
・FBビットとBSビットは上からの攻撃でバーストしにくい
筆が乗ってかなり長い記事になってしまいましたがスマッシュ攻撃の良さが少しでも伝わると嬉しい限りです。それではまた。