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【ベイブレードX】水平を保ちたい

どうも、Flyerです。ベイで対戦している時に先に傾いて立ち上がれなかった結果、スピンフィニッシュで負けてしまった経験はないでしょうか。
この記事ではベイを水平に保つ為の要素を解説していきたいと思います。


姿勢保持力とは

姿勢保持力とは回っているベイを立った状態で維持する能力と自分は定義しています。姿勢保持力は以下の4つで構成されており、パーツ構成や組み方によって変動します。

・軸先の太さ
・軸先の傾斜の浅さ
・重心の高さ
・重心の偏り

姿勢保持力が高いベイは攻撃を受けても水平を保ちやすく、相手の姿勢保持力次第では逆に相手の姿勢を崩すことも可能です。

ビットによる姿勢保持

軸先は太く傾斜が浅い程傾きにくくなります。同じシャープ軸でもNビットとHビットではその差は歴然。幅広なシャープ軸であるHビットは水平を保ちやすく、バースト耐性も高いのでシャープ軸の中ではかなり扱いやすいビットです。

NビットとHビット

FビットやRビットといったフラット軸の姿勢保持力は高いですが、姿勢保持の許容範囲を超えるとポキっと倒れてしまうので注意が必要です。
また、スタミナが少ないので送りあいで使うには丸っこい形状のブレードと合わせてかつ強めに撃つ必要があります。

軸先の傾斜についてはLビットが分かりやすいと思います。軸先が尖っていても周囲が段差になっていれば傾いても姿勢を支えてくれます。軸先に支えがあると粘れるようになるので右対左の送りあいで有利になります。
Eビットが最たるものですが、P系のビットは送りあいに適しています。コバルトドラグーンEをウィザードロッドで対策したい場合はP系のビットを採用してみてもいいでしょう。

Lビットのアップ。
中央の突起と2つの段差が最後の粘りを引き出している。

重心と姿勢保持

ベイの重心は高ければ高い程姿勢保持力が低下します。ベイブレードXはブレードが亜鉛合金でできており、亜鉛合金の位置が高くなるほど重心が高くなっていきます。例えば、レオンクレストはメタルの位置が非常に高い為、60系のラチェットを採用してもトップヘビーなベイに仕上がります。

レオンクレストとシャークエッジ
同じ重量帯のブレードでもメタルの位置が大きく異なる

重心が高くなったベイはスタミナが低下する他、背の高いラチェットやビットを使っていた場合はバーストリスクも上昇するのでベイを組む際は特に目的がない限り重心を低く組むといいでしょう。

重心が偏っているベイはスタミナはありませんが姿勢保持力が高いです。
その代表例であるドランバスターは歳差運動で起き上がりやすい為、他のブレードよりも水平を保ちやすくなっています。
余談ですがP系のビットは重心が整っていると外周を回りがちなので中央に留めたい場合はあえて重心を偏らせるといいでしょう。

逆に重心が極端に整っているベイは傾きやすいです。重心が整うとスタミナが伸びますが、傾くと中々起き上がる事ができずそのまま倒れてしまう事があります。そうなってしまうとせっかくのスタミナも台無しです。
ブレードとラチェットの組み合わせによる調整はストップウォッチによる単体持久の確認だけでなく軽く一人回しで対戦させた時の挙動も参考にし、落としどころを決めるといいでしょう。

ラチェットによる姿勢保持

姿勢保持力を高める方法の1つとしてラチェットに姿勢を支えてもらうという方法があります。
7-60や2-60を採用する事で傾いた時にラチェットがスタジアムに軽く擦る事でいち早く姿勢を立て直すテクニックです。ビットとの組み合わせ次第では最後の粘りも強化されます。
ただし、このテクニックはビットとラチェットの相性が非常に重要で、組み合わせを間違えればベイのスタミナを大きく損なってしまいます。最後の粘りを引き出せる組み合わせを自分の手で見つけ出しましょう。

7-60で粘りを引き出せる組み合わせの1例
ライトニングエルドラゴ(連打型)7-60LFは意外と粘るのでおすすめです。

ビットとラチェットとの相性を確かめる方法は簡単。手回しで軽くベイを回すだけです。回転が止まる際の挙動を確認し、より粘るものを追求していきます。
一般的に80系のラチェットは他のラチェットと比べてよく粘る傾向があります。背が高くなることでスタミナは低下しますが、同程度のスタミナであれば最後の粘りで勝利をもぎ取る事が可能です。

これを理解してベイを組めるのであればその者は間違いなく上級者と言えるでしょう。

バースト時代では超Z~GT期に超ZスプリガンにWフレームとBrドライバーを合わせたカスタムが活躍してました。
姿勢が傾きやすいBrドライバーの弱点を下側に突き出たWフレームが軽く擦る事で姿勢を保持し、最後の粘りを引き出す事で送りあいを制するカスタムで、バースト耐性の低いBrドライバーの弱点も回転方向切り替えで同回転戦を回避し、仮に同回転戦が発生しても超Zスプリガンのバーストロックでカバーできるという全く隙の無いベイでした。

超Zスプリガン.0W.Br
Wフレームの形状が7-60に似通っている

まとめ

今回の内容をまとめると以下になります。

・姿勢保持力はベイを水平に保つ能力
・姿勢保持力は軸先が太く傾斜が浅い程高くなる
・重心が低く偏ったベイは姿勢保持力が高い
・7-60等のラチェットで姿勢を保持する方法は上級者向け

姿勢保持は同回転ではあまり意識しない要素ではありますが、送りあいが発生するコバルトドラグーン対面では特に重要なのでコバルトドラグーンを想定する際は意識してみるといいでしょう。それではまた。


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