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クジラアタマの王様 著者:伊坂幸太郎

ハシビロコウという鳥をご存知でしょうか?

私は実物は見たことありませんが機会があったら実際見てみたい鳥です。
この物語はハシビロコウがキーになっており所々に出てくるのですが、

その存在は実際の微動だにしない鳥と同じように不思議な存在となっています。

小説概要


お菓子メーカーに勤める主人公はある日社運をかけたクレーム対応を迫られる。

クレームの発端になった女性の夫と名乗る議員から主人公に連絡が入り会うと突然夢の話をされる。

議員は主人公の他に人気芸能人の男性の名をあげる。

この3人の共通項とは?また夢で会ったという議員は一体何者なのか。

そして夢の話と現実はどう繋がっているのか。

印象に残った話

主人公が人気ダンサーに誘われたイベントは橋で渡らないと辿り着かない陸の孤島のような場所で行われ、

大きなステージの他にサーカス団もきている大型イベントでした。

そのイベントの帰りに嵐が直撃し、橋が壊れ帰れなくなってしまいます。

そこでその会場に残された人達はキャンプをして一夜を過ごすのですが、

昨夜の嵐のせいでサーカス団の猛獣が逃げ出し人を襲ってしまいます。

ひどい膿霧で船もヘリコプターも来れない状況で助けも来ないまま、

主人公達はどこから襲われるかも分からない猛獣に怯えながらその場にいなくてはなりません。

そんな中、霧の向こうに猛獣の姿が見えて…
一体主人公はその場をどう乗り切るのか。
というところがハラハラして思わず一気に読んでしまう印象に残った場面でした。

まとめ

夢の中で主人公と議員とダンサーはチームになって戦っており、

その戦いに勝つと現実の世界の困難を乗り切ることが出来るという不思議なお話でした。

でももしかしたら本当にこういうこともあるのではないか?とわくわくしました。

実際夢の中であっても戦士になるのは嫌ですが💦
ハシビロコウはその夢の象徴のようで、

あの微動だにしない姿は不気味でもあり愛らしくもある不思議な存在です。
動物園に行く機会があれば主人公達のように私もしばらく観察してみようと思いました。


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