アカショウビン遠征2024前編
今年の6月、アカショウビンを見るために2日間県外へ遠征してきた時の思い起こし日記です。
金曜日の夕方に家を出て、車を3時間走らせてフィールドに到着。
フィールドの近くで車中泊して、次の日の朝から探鳥を始めました。
さっそく探鳥開始。
車を出てすぐに聞こえてくるクロツグミやイカルの声、そしてアカショウビンのさえずり。
改めて素晴らしい場所だと感じました。
まずは1つ目のポイントで来るのを待ちました。
驚いたのが、去年よりもカメラマンがたくさんいたことです。
去年はいても数人くらいだったのですが、この日は20人ほどが集まっていました。
どうやらアカショウビンが前よりも見やすくなったらしく、情報が拡散されたみたいでした。
その情報通り、アカショウビンは何度も現れました。
最初に現れたのは4時頃。それからだいたい30分おきに姿を見せては、池でモリアオガエルを捕まえ、裏の林へ飛んでいきました。
高い木に止まって様子をうかがってから止まり木で獲物を狙い、池に飛び込んでモリアオガエルを捕まえると、すぐに森の中へ飛び去ることを繰り返していました。
遠くの木に止まってさえずったり、休息することもありました。
このアカショウビンはかなり警戒心が薄い個体で、人から見られることは許容しているように感じました。
そもそも現れる場所がすぐ目の前に建物があり、森から少し離れているところで、アカショウビンが現れるとは思えない場所です。それでも餌のモリアオガエルはたくさん生息しているため採食場所にしているのだと思います。
近くの建物の屋根では、ミソサザイがよくさえずっていました。
近くに沢があるようで、それで生息しているようです。
8時を過ぎ、日が昇ってきてコントラストが強くなってくると共に、アカショウビンの現れる回数が減ってきました。
さらに日が昇って、アカショウビンの出現回数は減り、コントラストが強すぎたので、光の影響を受けづらい違うポイントへ移動しました。
こちらではカメラマンは少なく、アカショウビン以外の鳥が多くて、待っていて楽しい場所でした。
クロツグミのさえずりをBGMにして、のんびり読書しながらアカショウビンが来るのを待ちました。
3時間ほど経過しあとき、突然アカショウビンが目の前に現れて驚きました。
こういった出会いは嬉しいですね。
さすがにドキドキしました。採食しに来たわけではなく、移動途中だったようです。
しかし、それからアカショウビンは現れませんでした。前と違って池周辺の草が伸びていて、アカショウビンが餌を取りづらい環境になっていたのが原因かもしれません。
夕方に差し掛かってきて、そろそろ移動しようかと思っていると、遠くに何度も木にアタックしている鳥が見えました。
気になって双眼鏡で見てみると、なんとアカショウビンでした。
どうやら巣作りをしていたようです。
巣作りの邪魔にならないよう見なかったことにして、最初のポイントへ戻りました。
ポイントに戻ってすぐアカショウビンが一度来ましたが、それからは現れない時間が続きました。
日が沈んできて、アカショウビンも現れず、他の撮影者は少しずつ減っていってとうとう私と父だけになりました。
私達も帰ろうか迷いましたが、せっかく来たんですから、真っ暗になるまで待ってみることにしました。
すると、人が少なくなって安心したからか、その日はずっと1羽で現れていたのが、なんと2羽で現れてくれたんです。
おかげで2羽で止まっているところを撮影できただけでなく、か細い声で鳴き交わしたり、水浴びをする生態行動まで観察できたのです。どちらも動画で撮影できました。感無量です。
また、近くにいたカラスに「ケレレレレ!」と鳴きながら威嚇したこともありました。
モリアオガエルを飛び込んで捕まえた時には、カエルが苦しんで「グエエ、グエエ」と鳴いていたのが印象的でした。
まさかここまでじっくり観察できるとは思わなかったです。
フィールドには最後まで残る大事さを身にしみて感じました。
これで1日目は終わりです。2日目に続きます。
日時 2024.06.08(土)04:00〜18:30
2日目↓