【僕の太陽公演】ラブライブ!のオタクがAKB48佐藤美波卒業公演に行ってみた話〜偉大な女というのはタッパがデカく見えるものだヨ〜【感想レポ】
まえがき
筆者は一応三年目くらいのラブライバーです(指呼確認)。
最近はちょっと環境が変わったお陰であらゆるコンテンツを摂取する暇が無かったり、リンクラ(ラブライブのソシャゲ。とてもユーザーに厳しい)を引退したりとオタクとしての在り方に変化が訪れてはいるものの、一応心はラブライブに在るのでそのオタクとしての視点で描かせていただきます。
ともかくとして、筆者は2022年12月に公演した『スクールアイドルミュージカル』というラブライブシリーズ初の舞台作品において、佐藤美波との衝撃的な遭遇を果たしました。詳しい流れは前作のnote記事に記述しているので、良ければそちらをお読みいただくと本記事がよりキモく読めると思います。
↓AKB前作記事
横浜で佐藤美波と物理的接触を果たしてからおおよそ三ヶ月。今年頭に発表されていた『AKB48引退』も近付いた中、筆者は佐藤美波のTwitterをフォローしながら時折流れてくる自撮りを見て、受動的に過去を想起する日々を過ごしていました。63rdシングル『カラコンウインク』発売握手会の後も握手会の機会があったことは小耳に挟んでいましたが、AKB48のシステムがイマイチ理解できておらず、その情報もどこから入手すれば良いかもわからなかったので、当時はそれ以上彼女に向けてのオタ活をする気はありませんでした。
そんな中ふとTwitterを眺めていると、こんなツイートが流れてきたのです。
………………
卒業公演、チケット買えるのでは?????
ここで筆者の“フィールド”であるラブライブの話をしますが、このコンテンツのライブは基本的に年1〜3回しか行いません。勿論東京+大阪や名古屋のように別地方で土日合わせて2日ずつと公演日自体はもう少し増えますが、とにかくライブも新曲もローペースと言えるでしょう。加えて四、五桁規模(5000〜10000?)というそこそこのキャパで行うため、基本的に3ヶ月〜半年前にCD特典で抽選申込をしなければ参戦することは叶わないのです。
たまーに当日券もあるっちゃありますが倍率がクソなので、フラっと「今週ライブじゃん!行くか!」とはならないシステムになっています。
なので私は『佐藤美波が卒業にあたり出演するであろうラストライブ』もまた既にチケットは売り切れているのだろうと思っていたのですが……
AKB48には『AKB48劇場』がある!!!!!
気になって調べてみるとこのコンテンツ、ほぼ毎日ライブをやっている狂気のアイドルグループではありませんか。そりゃ何十人もメンバーがいる(実際何人なんですかね?48?)上ラブライブのような片手間仕事ではなく本業としてアイドルをやっているので多少はイベント頻度が高いと思ってはいたのですが、まさかこんなにやっているとは……
そして更に驚いたのが、そのチケットが未だ販売前ということでした。これは単純に文化の差というか、そもキャパの桁が違うので当たり前ではあるものの、リアルアイドル文化を全く知らない私からするととてつもない衝撃だったのです。
「佐藤美波卒業公演、観に行くかァ〜〜〜???😁😁😁」
翌日私は上司に土下座して7月1日の仕事を休ませてもらい、チケット抽選に挑むことを決意したのです。
異国の地、AKB48グループチケットセンター
マジでこのサイトのシステムがわからない。初見で私は死ぬほど頭を抱えました。
AKB48の文化について全く知識の無い人間が理解するにあたり、説明が虫食い算のように欠如している上固有名詞の説明が無いので『いつ』『どこで』『どうやって』申し込めばいいか全く確信が掴めませんでした。
苦言という訳では無いし私がイープラスやチケットぴあといった大手販売サイトに慣れていたせいではあるのですが、握手会の時然りAKB48は独特の文化が強すぎて初見殺しに陥る可能性というのはあるなと感じました。
ぼく「……取り敢えず毎日0時にこのサイト見に来ればええやろ!」
申込!
落選!
敗北!
当選!
AKB48劇場……出陣!!!!!
いざ秋葉原へ
思えば、秋葉原にある特定の目的をもって訪れたのは初めてかもしれません。昔はオタクの友人と遊びに来たりもしていましたが、テキトーに歩いてらしんばんやゲマを冷やかしてラーメン食って帰るというように、取り敢えず歩けばなんかあるだろの思考で来ていた記憶があります。しかしながら近年は全くと言っていいほど来る機会が無く、久々に降り立った秋葉原の土地は少し様変わりして見えました。
劇場に行く前に、電車内でTwitterを漁っていた所どうやら有志が広告を出しているそうなので観に行きます。
広告場所は総武線の5-6番線連絡通路。余り使わない(というか初めて通った)通路だったので多少迷いましたが無事発見!かわいいね❤
秋葉原なのもあってあまり違和感無いのが少し面白かったです。
さて、AKB48劇場は電気街口を出て少し、ドンキホーテの8階にあります。天空闘技場か?
到着が17時30頃とそんなに余裕が無い中でぐるぐると方向を確認しながら向かいます。私はわりと方向音痴と言うか、駅の出口をミスりがちな人間なので若干迷いました。というより駅構内でグーグルマップを開くと確定で方向がわからなくなりませんか?私だけ……?
広告によくあるクソゲーのようにキャッチのコスプレ女性を躱したり、ペットボトルのゴミ箱が見当たらなくて5分くらい歩き回ったりもしましたが無事到着。緊張と時間に意識を苛まれていたので写真を撮らなかったのが惜しい……オタク十八番の「佐藤美波、AKB48劇場だよ……」をやっても良かったですね。秋葉原ならそういう変人もザラにいるでしょうし。
劇場内へ
延々と延びるエスカレーターで登っていく中3階のお手洗いを利用したのですが、すぐ側に蓮ノ空のグッズコーナーが展開されていてかなりびっくりしました。ドンキホーテとは名ばかりでゲーマーズに異次元接続されていたのかもしれません。数年前に沖縄旅行に行ったとき、土産を最も効率的に変えるのは現地のドンキではないか説を思いついたのですが、東京でも同じ現象が発生するとは思わなんです。
用を足してる中で流れるDream Believersに複雑な気持になりつつ、そんなこんなで8階へ。
AKB48劇場のシステムは軽く予習していたのですが、中の空気というか独特の雰囲気は初見でかなり緊張しました。
前作、AKB48(佐藤美波)握手会の記事にも書きましたが、私が新鮮に感じたのはその客層です。
私が現在追いかけているのは『虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』と『蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ』であり、活動期間は前者2017年〜、後者2023年〜とどちらかといえば新しいコンテンツになります(虹ヶ咲は7年目なのでビミョーですが)。
そのせいか、私が見てきた環境ではそれなりに若い世代が多かった(はず)です。若いといってもティーンエイジャー等ではなく〜30代の“ギリおじさん一歩手前世代”なので私の認識が正しいかは怪しいところですが、とにかくとして平均年齢はそこまで高くなかったと思います。というか平成生まれが四十路手前⁉
ところがAKB48はそこからかなり幅広い客層を持っているように感じました。単純に年齢層が高いという訳ではなく、坂本九を歌っていたような爺さんからメンバーより年下の女子高生みたいな若手まで、老若男女問わずのコンテンツだったことにはかなりの驚きがありました。特に女性割合がラブライブと比較してかなり高めだったのも予想外でしたね。
2次元コンテンツの創作された非現実の女性像並びにその客層を目的とした声優商売よりも、実在性のあるアイドルの持つ共感性を吟味すれば女性人気が在ることは不思議ではないのですが、その辺りの事情も気になるところです。
因みに「みなみは女の子人気ある(立見席親父面オタクの言、ソース不明)」らしいのですが、真偽の程わかる方入れば教えていただけると嬉しいです。
さて、AKB48劇場はチケットセンターで当選しただけでは座席は確定しておらず、そこから
窓口でチケットを購入→(手荷物をロッカーに預ける)→チケットの番号順に並ぶ→抽選会で入場順が確定
というシステムとなっています。
つまりは空港の金探で使うプラスチックのカゴに手荷物を総て入れ(鞄さえも禁止。厳しい)たオタクが250人うろうろしている結構異様な空間なのですが、その中でもメンバーの写真が飾られてあったり、そこかしこに直筆のサインやコメントが書かれていたりと趣を感じさせる雰囲気があります。初陣のためそこまで余裕が無かったのですが、他のメンバーについて一切合切を存じ上げないので、じっくりと見て好みの顔を探すのも楽しそうだと思いました。
そうして待っていると、一人の男性が小さな脚立に乗り、アナウンスを始めました。スタッフかな、そろそろ抽選会かなと思っていると、なんと彼は単なる有志オタクだったのです。
取り合えず受け取っていたフライヤーや劇場内の横断幕等などもおそらく有志制作?ですし、ペンラやコールを呼びかけるというのは、小劇場という環境とファンの熱意を前提とした特殊な文化形成によるものだと思います。
ラブライブ!にもフラスタ文化はありますが、どちらかといえば声優本人に向けての応援であり、ここまで表立ってというか、ファンが他のファンに向けてアクションを行うことはありません。一時Twitterで呼びかけのようなものを見かけたりもしましたが、如何せん人数が人数なので非現実的です。直近では蓮ノ空2ndの抱きしめる花びらで緑色を統一しようみたいな感じがあったようななかったような……(結局バラバラでしたが)。そう思うと、スノハレのUOは割と奇跡的なのかもしれません。異次元フェスは初見で割と感動しましたし。
ともかくとしてこのようなフットワークの軽さというか統一感というか、お祭りムードは羨ましさがありますね。
そうして有志の説明が終わると、そろそろ抽選会。そしてなんと、抽選のビンゴを回す係として佐藤美波さん本人が現れてくれました!
飯を食っていないらしく二回のみではありましたが、接敵50㎝まで目前に迫った本人はかなりの衝撃がありました。相合わらずちっちぇ~~~可愛い~~~四肢が細い……顔小さい……好き……
因みに私の番号は全然呼ばれず普通に立見席でした。泣く
「僕の太陽」公演、はじまり~↑はじまり~↓
私は突発的な記憶が非常に苦手というか、特にライブのような興奮状態の中では詳細な記憶をしておくことができない人間です。なので『AKB48LIVE‼ ON DEMAND』にて購入したアーカイブを視聴しながら印象に残った点をお話していきます。配信や記録を簡単に視聴できるのはホントに良い時代ですね……550円~と激安なのも有難いです(ラ!は5000円前後~)。
買え
00:Overture~01:Dreamin'girls
構成的にこの2曲はまとめて扱うが、とにかくオーバーチュア。これについて語らせてほしい。
noteに延々と『スクールアイドルミュージカル』を推す記事を書いていることから推測されるであろうが、私はそこそこミュージカルのオタクなのだ。当然佐藤美波との初邂逅もミュージカルの舞台の上であるからして、ライブでもなんでも、どうしても舞台芸術視点で見てしまうことが多い。その中でこの『Overture』は特に初見において非常にワクワク感を促す要素として光っていると言えるでしょう。
そもOvertureとはオペラやミュージカル等舞台作品における”導入”の音楽です。その役割とは現実世界から舞台という非現実空間への『転換』であり、これがあるとないとでは没入に大きな差異が発生すると思っている。
基本的にミュージカルのOvertureはメインテーマのアレンジであったり、落ち着いた曲調のものが多い。慌ただしい入場手続きから息を戻して舞台へ挑ませるためだ。つまりはそんな心構えとしてある意味で最も強く観客の心理に働きかけていると言ってもよく、Overtureが一番好き、という人も珍しくはなかったりする。多分。
そしてAKB48劇場のOvretureだが、これも同様に『本篇への導入』として重要な要素であることは間違いない。
というか前提として『男共がアイドルに向かって歌詞に関係ないコールを叫ぶ』というのはかなりの異常空間なんですよね。その差異、落差というものは非常に大きいはずだが、我々は臆することなく没入できている。そのグラデーションを埋める役割を果たしているのが、野太いMIXとアカペラ、それを接続する観客とアイドルの手拍子が合わさるこのOvertureということなのだ。
私は特にこういうメタ的次元で存在価値の強いセクションが非常に好きで、結果一番刺さったと言っても過言ではない曲でした。Dreamin'girls、CD出てない?
02:RUN RUN RUN
めちゃめちゃ好き。
学生感というか、年頃の少女感というのはラブライブ!のオタクとしても強い共感性を持つことができ、かなりお気に入りの歌詞です。AKBは女学生を描いた曲が多い(と思っている)が、そのあたりの具体性がはっきりしているのは魅力の一つではないでしょうか。
ラブライブ!は灰色の学生生活を送った男が幻の青春を客観的に観測することで錯覚のノスタルジックを感じて感動する(自己分析)が、AKBはある意味で現役感と言うか、若返った気がする感じがある。加えて最近のラブライブ!(無印は知らないが)にははっきりとした恋愛ソングというものはかなり少なく、どちらかと言えばキャラクタ同士のGL思想が好まれる傾向にあるのでかなり新鮮だった。
AKBに女子高生のファンが多い理由にも納得できますね。
聴いていると私も実は昔はJKだったような気がしてきます。お昼休みに先輩の男子生徒とご飯を食べたくて探し回るんですが全然見つからず、結局歩き回ってさんざ疲れたのに食べる時間も無くなって先輩を思い浮かべながら空腹の授業を過ごして、6時間目を終えた後の中庭のベンチでひっそりと食べ損ねた菓子パンの包装を破いて噛り付くとふと隣でビニルを破く音が……振り向けばあの先輩がビニル袋からおにぎりを取り出していて、同時に目が合ってしまう。油断したせいで大きすぎる一口をどうにか誤魔化したくて無理やり飲み込もうとしてもうまくいかず頬を赤らめ目を逸らす中、先輩は困ったような、照れたような笑みを浮かべて「中休みに早弁しちゃってさ」と一言だけ。昆布のおにぎり、リプトンのミルクティー、パンの耳を揚げて砂糖を塗した菓子……そんな食い合わせもない、きっと売店の余りの中で好きなものだけを買ったのだろうと簡単に予測できるラインナップを目撃してしまったことが無性に嬉しくなって、結局先輩がすべて食べ終えても私は菓子パンひとつ食べきっていない。空気を読まずぐぅと鳴るおなかも、まだ日が高い放課後の太陽も意識の内に入ることなく、無理矢理ミルクティーで嚥下しながら急いで部活に向かう先輩を眺め続けていた……。菓子パンのしつこいような甘さを唾液で飲み込んだあの感覚は、きっと忘れることはないのだろう。告白さえできなかった私の、甘く甘く、少しだけしょっぱい記憶……。
04:ビバ!ハリケーン
これも好き。エンジンが温まってきたところに来るノリノリの曲でオタクは大喜びです。前2曲と比べてコールやMIXが入る隙は余り無いが、それでいて十分な興奮を持っているこの曲は逆説的に単体でも完成されている感じがあります。間奏の謎ラップとか、かなり激しい振り付けも合わさって冒頭の〆の選曲にはベストに思えます。他の曲知らないけど。
そしてこの曲ですが、私はある奇妙な体験に出会いました。ステージと立見席では高さはあまり変わらないのですが、そのなかで段々と……2題目ごろでしょうか。ステージの上の佐藤美波が巨大化していく錯覚に襲われたのです。まるで範馬勇次郎に対峙する二代目野見宿禰!私は間違いなく、20㎝弱も低い彼女に対して「見上げた」のです。
おかしい。今日はまだアルコールはキメていないはずなのに……そしてふと彼女の足元を見上げると、なんと舞台の床がせり上がっているではありませんか!私の没入、感動、興奮、畏怖……そういった感情のエネルギーを反射するように、舞台は佐藤美波を物理的に押し上げていたのです。レヴュースタァライトか?
閑話 性癖の話
ここで私の性癖についてひとつ、お話しておきたいと思います。
これも前作記事に書いてはいるのですが、前提として私はオタク文化の中において結構女尊男卑思想といいますか、女性を崇拝する思考回路を有しています。これは自分は世界において全く特別価値のない一般人以下の存在であるという自己認識と、男(自分)に対し女(アイドルや声優)は社会的地位、社会的存在価値、そして物理的質量に年齢その他諸々まで勝る点は一つもないはずという崇拝に似たコンプレックスがかけ合わさってできた思想であり。ある意味で私の根幹に位置するものです。
そうやって崇拝している相手が自分より背が低いという事実、並びに知覚は、私にとってひどく衝撃的なものでした。そのギャップは私に煉獄のような葛藤を抱かせたのですが、その原因となった佐藤美波を再び目撃してしまった私はその面の良さとパフォーマンスに圧倒されてしまったのです。
なので(この場で順接が正しいかはさておき)舞台がせり上がり佐藤美波のタッパが増した瞬間、私は冗談抜きで私の認識が現実に作用したのだと錯覚してしまいました。ついに気が狂ったか、頭がイカれたかとライブどころではない恐怖に襲われたあの感覚は、今思うと面白かったような気がします。二度と御免だけど。
自己紹介
ラブライブ!と同じく、AKB48にも独自の自己紹介コールがあるみたいですね。個人的には結構パッパとテンポよく進むのが良かったです。正直佐藤美波以外は誰一人として把握していなかったので、髪型と合わせて個々人の特定ができました。ラ!は大抵色で区別(同じチームなら)できるのですが、AKBは衣装が同じなので初心者には髪型でしか区別ができません。
ライブ中に色間違えてるオタクは最早風物詩。
歴戦の猛者でも普通に間違えるらしい。
ただ、なんかbutterflyの近江彼方みたいな髪型の娘が二人くらいいたのでそこは全く判別できませんでしたが、やはりなんとなくでも認識がついているとより見やすいですね。メンバーにイカれた髪型を提案してくれた佐藤美波に感謝であります。
05:アイドルなんて呼ばないで
なんだこの衣装!!!!!?????
イカれ露出衣装の登場である。なんだこれ(困惑)……なんだこれ(畏怖)
ラブライバーにもわかるように説明すると、『ド!ド!ド!』と『水彩世界』(蓮ノ空で1、2を誇る露出度の衣装。3次元化にあたり何故かナーフされなかった。なんで?)の衣装を合体させたような露出と言えば良いでしょうか。正直衣装のインパクトがデカ過ぎて曲が入ってきませんでしたが、改めて聴くとちょっと前の時代っぽいメロディが良いですね。あと肩から伸びるリボンが普通に可愛いので露出抜きにお気に入りの衣装です。
M06:僕とジュリエットとジェットコースター
カッコいい!
ガラッと雰囲気が変わりましたね。結構雰囲気がバラバラというか、メンバーによっても担当する曲の雰囲気が違うような気がします。サビの3人がそれぞれ重なるように歌うところが特に好き。個人的に帽子のある衣装がかなり癖なので、ヒグラシノコイや向日葵など帽子のレパートリーが多いのは非常に嬉しい……
余談として、AKB48を始めとしたアイドルソングでは(ラ!も含めて)一人称『僕』が多用されますが、この一人称は非常に便利なものだと思います。中性的でジェンダーフリーな性質を保持しているので共感を覚えやすく、音も2音と使いやすい。調べてみるとこの『僕』を使う文化について研究されている論文がいくつか見つかったので少し読んでみたが、かなり面白かったので詳しく考察してみるのも良いかもしれません。
M09:向日葵
MVPです。
本当に大好き、聴いてからずっと口ずさんでる。
特に衣装、佐藤美波の衣装は素晴らしい。彼女にとってツインテールはアイデンティティとも呼べる象徴でありますが、同時に髪を下ろした姿を見れるとは思わなんです。麦わら帽子であったり、さわやかな雰囲気と同時にストリートのような活力も残せる衣装はドンピシャでありました。ジーンズで脚が無限に長く見えるのも(実際無限に長い)、前述の性癖と合わさり大変良きです。
床上スタンドを以ってどこか落ち着いた雰囲気ではあるものの、前半の下半身のみの振り付けからサビになり全身を使うパフォーマンスになっていく変化は正直目頭が熱くなるのを感じました。間奏で前に出てどんどん振りが大きくなっていくのも良い。この歌詞の等身大さと壮大感が同居した感覚は……もう終劇か?と勘違いしそうになったほどである。葬式で流してほしい。
M10:竹内先輩
前の職場の先輩の名前を出すな。
マジでこれだけは心にキたので止めてほしい。最近ただでさえ推しになりかけたキャラと上司が同じ名前で絶望したりしたので、まさかここで来るとは思わなかった。固有名詞を出しているだけあって非常にドストレートな恋愛ソングであるが、マジでリアルに侵食されるせいで素直に受け取れないのが非常に辛い。元ネタみたいなのはあるんですかね?竹内の性を持つオタクは羨ましい限りである。
Love You♥のところの振り付けはメッチャ好き。
M11:そんなこんなで
AKBにしては結構リアルというかねっとりとした歌詞だと思う。どちらかと言えばモー娘。とか、もう少し古い時代の雰囲気があるので驚いた。レパートリーが多すぎて秋元康がガチ天才だと納得してしまうのだ……
衣装チェンジはAqoursのWBNWとかDDのFashionistaみたいで良いぞ、もっと軽率にやってくれ
現状ラブライブで一番強い曲。異次元フェスで初めて見たが虹も蓮も勝てなかった
MC:だるまさんがころんだ
クソMCである。佐藤美波はわりとトークが独特というか少なくとも流暢ではないと感じているがそこも含めての魅力なのだろう。だるまさんの一日とかガチで数十年ぶりに聞いた単語であるが、女の子がわちゃわちゃしているだけで嬉しいのでヨシ!
EN1:Lay Down
SMバーみたいな題名だぁ……
SMバーみたいな衣装だぁ……
SMバーみたいな歌詞だぁ……
SMバーみたいな振付だぁ……
結論:SMバーである。
冗談はさておき、タイトルは歌詞の通り『跪け』といった感じだろうか。筆者はTOEIC200点くらいなので英語力がカスであるがグーグルで調べた感じ『横たえる』転じて『降伏する』という意味があるらしい。視点と文脈的に他動詞であるからして、相手を降伏させる、従わせるというような意味合いだろう。今日ジェンダー的に突っ込まれそうではあるがある意味で男性的な衣装、官能の前提に格好良さがある振り付けと、奥に引っ込んだ時のメンバーでわちゃわちゃしてる可愛さとのギャップが光る名曲である。特に自分のパートを歌い終わった後の流し目がセクシーで好き。
……でもやっぱりSMバーじゃねぇか!
EN3:僕の太陽
表題曲なだけあり、正にエンディングという感じの曲だ。私はこういうノスタルジックのある、哀愁と明るさの同居する曲がドンピシャなので若干涙してしまった。加えてメンバーが佐藤美波に向けて振り付けを行っているのを目撃してしまい涙腺崩壊。最終回だからって盛りすぎでは?????
コールが全く分からないので半分地蔵であった私もサビのみなみコールに参加でき、非常にノリノリで”舞えた”のは良かった。
佐藤美波は紛れもなく私の太陽であり、7月1日をもってAKB48としての彼女は日没を迎えてしまったが、きっとまた新しい日の出を見せてくれることだろう。太陽はひとつだけだが、いずれ必ず昇るものなのだから。
卒業パート~
終わらねぇじゃねぇか!
フライヤーに完全に騙されたのである。
てっきりセトリは完全に判明しているものだと思っていたので、普通にMCを始めたのは全くおったまげた。正直完全に別れのつもりで見ていたのでちょっと恥ずかしかったのはナイショ。
ミニスカートの妖精
どうやらプリティーリズムとコラボ?した曲らしい。女児向けらしくわかりやすいポップなメロディーで、佐藤美波とベストマッチではないだろうか。鈴木くるみの帽子が取れるハプニングなどがあったものの、それほど全力でパフォーマンスしてくれたというのは初見の私からしても嬉しかった。
また、頭についた『くるみ』のテープを見せびらかそうとする田口愛佳(多分あっているが自信が無い)の「見て見て見て見て」の地声に思わず笑ってしまったり、アーカイブで見直すとわりとガッツリ帽子を落としていたりと愛嬌が光る場面でもあった。弱者男性なので、キャストのこういう素が出る部分に弱いのである。
抱きつこうか?
なんか知っている……!多分聞いたことのある曲である。
全く記憶にないが妙なデジャビュを覚えたので、どこかのTVなんかで聞いたのかもしれない。気のせいかもしれない。
ピンクのドレスに身を包んだ佐藤美波の登場はアニメ『虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』第1話で歩夢がDream with youを歌った時のような感動があった。1話はつべで無料配信しているのでAKBオタクも見よう!
神アニメ
佐藤美波は独特の少女らしさを持っており、ファンの言う「唯一無二の存在」もあながち誇張ではないのだろう。そのアイデンティティを象徴する、ある意味でシンプルながらも彼女らしさを前面に押し出す衣装は、我々に最終回の最強フォームに変身するかの如き興奮を与えてくれると思う。ラストにバッチリカメラにウインクしてくれたのが最高。危なかった……
『抱きつこうか?』はフライヤーによると16期研究生の時の曲らしいので、当時から応援しているファンにとってはラスボス戦に1期OPが流れるようなものなのかもしれない。激アツ演出である。
以上で気になった曲についてはいったん終了とするが、すべての曲が新鮮で非常に楽しかった。もしアルバム等多数曲収録の円盤があれば買いたいのですが、AKBは曲数が多すぎて全く把握できていません。情報をお待ちしています。
初参戦として
正直、佐藤美波が参加する以上の情報を全く仕入れずに参戦したのでノリノリだったとは言えないだろう。楽曲も知っている曲は存在せず、メンバーも知らないしコールもわからないのでライブ中の私は佐藤美波をひたすらにガン見する地蔵であったと思う。しかしながら、最終的にはみなみコールにも参加し、ふわっとだがメンバーもわかりかけてきたので全く楽しめないということは絶対にないはずだ。きっちりかっちり流れに乗るのもライブの楽しみであるが、こういった未知との遭遇もまた醍醐味であろう。
余談であるが、アンコールが終わってやっとこさ人の区別がついてきたと思ったところでいきなり6人増えてきた絶望と言えば計り知れない限りだったのもAKBビギナーあるあるなのかもしれない。正にウルキオラが第4十刃だと判明した時やクローンニノマエが実は量産されていた時にも並ぶ絶望感であった。
MIX、コールについて
取り敢えず、何言ってるのかはわからなかった。恐らく意味の無い単語の列挙ではあるものの、そもどうしてこの文化が形成されたのかが非常に気になるところだ。もしかしたらアキラのテーマが元ネタなのかもしれない。違うかもしれない。
ラ!ではTOKIMEKI RunnersやLove U my friendsのように単純なコールはあるが(無印、サンシャインは知らないがもう少しディープなのもありそう)、基本的に現在楽曲と無関係のコールは蛇蝎の如く嫌われている印象がある。これもまた文化の違いだろう。私は”その場の雰囲気”を優先するべき派なので、空気を読んで郷に入ればの考えだ。ラ!とAKBが交わることはないだろうが、どちらも楽しい現場であることに変わりはない。
佐藤美波以外のメンバーについて
ソシャゲの掛け持ち、アニメのリアタイが体力的に難しくなり、新しいキャラを覚えるのにも一苦労なので私はきっとオタクとしての能力が老衰しているのであろう。当然メンバーの顔を一発で把握することは到底叶わないのだが、アーカイブを見直しているうちにだんだんと区別がついてきたので気になったメンバーを挙げていく。
あやみん
長友 彩海。神奈川出身で23歳なので間違いないと思う。彼方ちゃんの髪型をしているメンバーその1。
純粋に顔が好み。MCではだれがどれだかイマイチ把握しきれていないので変なことは言えないのだが、自己紹介でみなみコールに変えていた?のが好印象。いい女だ……
くるるん
鈴木 くるみ。多分。ある意味で佐藤美波より幼い印象を受ける。コールがイカれている。
帽子を吹っ飛ばした一件で好きになった。可愛い。というさわりと正直にマジで顔が可愛くて困る。
まなか
田口 愛佳。彼女だけ髪を結っていなかったので識別可能だった。有難い。
ヒグラシノコイを何回か聴いて思ったがかなり歌が上手い。膝小僧が綺麗。
それと若干、ほんのりと斎藤朱夏みたいな雰囲気を感じる。昔の女の面影を見ているようでキモくはあるが、さっぱりとした感じがドンピシャかもしれない。ヒグラシノコイ(多分歌っているはず)の衣装が綺麗でした。ありが田口が結構ツボ。
みーおん
向井地 美音。何回もオンデマンドを観てたらハマってしまった。あれだけパーツがしっかりしてる美人顔なのに身長150cmは卑怯すぎるだろ。夕陽を見ているかで佐藤美波と並んだ時に向井地美音の方が背が低くてまた佐藤美波が巨大化したのかと思ってしまった。思えば佐藤美波もあの童顔で死ぬほど脚が長いので、彼女が実は身長44kmでもおかしくはないと思う。
また、私は典型的なオタクなので相手のことをフルネームで呼ぶことがほとんどであるが、AKB48は愛称が基本である点も変わっているなと感じた。「会いに行けるアイドル」と歌ってるだけあり、物理的、精神的共に距離の近さというのはコンセプトとして大切にしているのだろう。個人的には愛称呼びも名前呼びも気恥ずかしさがあるのでオタク特有の謎のフルネームは変わらないだろうが、気兼ねなく愛称で呼べる空間もまたAKB48の魅力だと思われる。ぶっちゃけ愛称呼びしてたらガチ恋しそうで怖い。
民度について
正直な話、ラブライブ!より全然良いと思う。純粋にキャパが違うので劇場と民度を比較するのはまったくおかしい話ではあるのだが、それでも気持ちよくライブに参加できたのは失礼な話誤算であった。
AKBは持ち物検査が非常に厳しく、ケミカルライトや長いペンラも禁止されているが、ラブライブ!はそう言った制限がかなりふわっとしているせいか、UOグルグルやらジャンキーみたいに暴れる奴やらが普通に存在している。異次元フェスのスノハレは良かったしUOに完全否定という訳ではないのだが、グルグルする人間が近くにいて不快な思いをしなかったライブが一度もないので、個人的にはそのあたりはふるいにかけてほしく思っている。実際UO禁止の虹ヶ咲ユニットライブは民度めちゃんこ良かった訳であるし。
というかラ!の民はミュージカルの劇場でさえも常識的なマナーを守らない奴がいるので(一部の人間とはいえ)普通に民度が悪い。ぶっちゃけカスである。それと比べれば多少変な掛け声を送ったりボンバイヤを延々叫ぶ奴(メンバーが「知ってるんだ!」みたいな表情を見せたにも関わらず更に3回くらい繰り返してたのが結構怖かった。あれ何?)がいるくらい天国とそう変わらないのだ。
柱について
佐藤美波……お前はドンキホーテの柱になれ!
少し耳にしてはいたものの、普通にデカい柱が二本生えてて吃驚した。私は番号が呼ばれた後前の人の背中をついていった結果1/3くらい佐藤美波が柱に隠れてしまったのでそこはミスだった。如何に早く番号を呼ばれ、いかに素早くベストポジションを見つけられるかという運とスキルを要求される座席選びは競馬にも似た感覚なのかもしれない。ミュージカルにて、一度だけ2mほどの距離から佐藤美波を観測した(SS席1万4千円)時の感覚は痺れるような興奮を覚えたものだが、もう一度くらいは味わってみたいものである。
配信について
WLマイク音量がちっちぇ。
否、このレベルの配信を550円で見られるのはマジで破格の価格設定で大助かりなのではあるが、もう少しマイクがデカくても良いのではないだろうか(素人考え)。それ以外は文句なしのクオリティなので少しだけ惜しい。
歌声はハウらなければデカければデカいほど良いのだ。オグジュアリーノブを振り切れ!!!
佐藤美波、好きだ……!
正直ここまで追いかけることになるとは思ってもいなかった。それほどまでに佐藤美波のパフォーマンスは素晴らしかったということだ。MCで彼女はダンスの覚えが悪い癖に上手く見えると言っていたが、私は彼女が全身で踊っているからではないかと思う。読者諸君も彼女の象徴であるツインテールが揺れているのは多々目にしたと思うが、髪が揺れるということは体が自然にリズムに乗れているということらしい。阿波踊りを勉強しているときにそう習ったので多分間違いないと思う。そうやってリズムとノリに長けたダンスだからこそ、我々の目を引くのかもしれない。
更にネイルかわちいフレンズの名は伊達ではなく、ちらりと見える爪先が綺麗なのも推しポイント。かつて私の祖母は手と声の美しい女は美人であると教えてくれたが、今になってそれを理解した気がする。生まれの骨格と日頃の意識が生み出す美が合わさり最初に表に出るのがきっと手と声なのだろう。
最後に彼女の進路について。声優を目指すということだがそれはアイドルと同じくらい、もしかしたらそれ以上に険しい道のりかもしれない。ただ、彼女ならば夢をかなえてくれそうな予感するのは私だけだろうか。彼女の持つポテンシャルを信じ、大好きなことに向かって全速力で駆けていってほしいものである。今後の活躍に大いに期待したい。
……しかしながら、やはり身近に見れていたアイドルという存在ではなくなってしまうことはやはり寂しい。アイドルはAKBが最初で最後と言っているし、ラブライブ!のような歌と踊りのあるコンテンツでもない限り、彼女のパフォーマンスを見ることは当分叶わないであろう。
そう、ラブライブ!みたいな…………
ラブライブ!…………
ラブライブ!?
そう、あの佐藤美波が三笠マーヤ役として出演した傑作、『スクールアイドルミュージカル』の再々々演が決定したのである!!!!!!
本作品は前回公演からWキャストを起用しており、ぶっちゃけ佐藤美波が参加するかはまだはっきりしてはいないものの、希望は間違いなく此処に在るのだ。今回はなんと2025年2月東京・日本青年会ホール、2025年4月大阪・新歌舞伎座と東西両方で公演予定。正直公式の宣伝が下手過ぎてクオリティに反比例して倍率には余裕がありすぎるので、AKB48のオタクも安心してほしい。チケットもまだ発売されてないよ!
更に前回の公演で初披露した新曲12曲を収録した『椿滝桜女学院高等学校スクールアイドル部 後夜祭アルバム!』も8/21日に発売予定なのだ。
正直本編を見てから聴いてほしさはあるが、佐藤美波の参加している『今すぐはじめよ!』は既にYoutubeに、『パフェパフェ行進曲』は恐らく7/8に試聴が解禁予定なので是非注目していて欲しい。
解禁されました。聴け
アイドルは最初で最後だとしても、スクールアイドルはやらないとは言ってねぇよなぁ!?
AKB48のオタク、スクールアイドルミュージカルも絶対観てね!
(浅井七海さんも出てます)