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#映画感想
画面ごとに「これが映画だ」と呟くことしかできない恐るべき映画について――ルイ・フイヤード監督『ティー=ミン』(Thi-Minh,1918-19)
映画とは『ティー=ミン』(Thi-Minh,1918-19)のことである。かような断言をふと呟かせてしまう恐るべき作品というのが存在する。ルイ・フイヤードLouis Feuilladeが第一次世界大戦の末期に撮り上げた『ティー=ミン』は、そのような作品である。
フイヤードは、これまですでに、映画史上の傑作というべき、全5部作の『ファントマ』(Fantômas,1913-14)、『レ・ヴァンピ