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2度目の雀豪昇格へ向けて意識したこと
雀豪昇格した~~~✌✌✌
(認定書のスクショ、ミスって取れなかった…)
復活の刻 pic.twitter.com/4lN7nP9jUn
— Fly (@Fly_20160626) October 30, 2022
こんにちは、Flyです。
雀豪に昇格しました。(2回目)
2回目という所からもわかる通り、一度雀豪から雀傑に叩き落されてからの再昇格です。
今回、昇格するにあたってスタイルチェンジをして新たに意識するようになったことがいくつかあります。後々バランスが崩れたときにそれを見返せるように備忘録的に残しておくためにつらつらと書いていこうと思います。
※追記 ダラダラ書いてたら長くなったので要点だけをまとめの項目にまとめておきました。時間がなければそちらからどうぞ。
①連対&ラス回避
雀魂の段位戦は、ラスのマイナスが非常に大きいことからラス回避が重要と言われています。
これは確かにそうなので(検索すればいくらでも理由が出てくると思います)私も以前は4着さえ回避すればいいやという意識で低参加型のスタイルに構え、オーラスでは3着確定の和了や差し込みなども行っていました。
ですが、それでは4位率は下がるものの、同時に連対率も下がってしまいました。別にいいじゃんと思っていましたが、仮に4着率を20%まで下げたとしても、連対率が50%以上なければポイント収支で見ると微減~微増になってしまい昇段できない、もしくはとんでもなく時間がかかることになってしまいます。
⇩このサイトでいろいろ数字をいじってみたらよくわかるかと…
よって、ラス回避よりはまず5割連対。そのうえで4着率を減らすことが重要であり、対局中は一つでも上の着順を目指して打っていく意識を持ちました。
②Mortal先生に聞け!
強くなるために牌譜検証は必須だと思います。ですが、自分で自分の牌譜を検証しても新たな考えや視点は得られないため効率の観点から考えると良くないんじゃないかと思います。
とはいえ、私には快く牌譜を見てくれる友達もいませんし、性格的にネットの強者に牌譜を送り付けるのも憚ってしまいます。
そこで、"誰"に牌譜検証してもらうかというと麻雀AIの「Mortal」です。
牌譜検証するといっても東発からオーラスまで全部を見るのはダルすぎるので、対局中に悩んだところや自分でも失敗したなぁ…と思ったところを覚えておくなりメモするなりしておいて、終わり次第すぐにMortalに読み込ませてMortalの判断と合ってるか合ってないか、合ってなかったとしたらどれくらい悪い選択であったかを検証していました。
あとは、4着をとってしまった時にratingとmatches/totalを確認して、やれることをやったうえでの仕方のない4着なのか、それとも実力なのかを判断して仕方なかったのであればサッと切り替える、自らの不甲斐なさが招いた4着であればしっかりと反省して次に繋げる。といった感じでメンタル管理にも使いました。
③どこからでもタンヤオ
以前の私は思考がかなり直線的かつ面前寄りで配牌時点に決めた構想に向かって突っ走っていました。イメージとしてはこんな感じ⇩
![](https://assets.st-note.com/img/1667129002626-RNRz4RWPKF.jpg?width=1200)
何かと和了役として立直を採用しがちで愚形だろうが安かろうが巡目が遅かろうが追っかけだろうが面前で聴牌したら立直を打っていました。
裏を返せば鳴きが少ない、特に早くて安い鳴きがないため、他家の勝負手を潰せなかったり、親権をすぐに手放したりと打点的魅力はないが有効な和了を全く生み出せていませんでした。
一例を出すと、メンタンピン+αが見えそうな手牌ながらも他家が副露してスピードで負けていそうな場面において、これまでは押し返せるように手牌をスリムに構えなおし、あくまで面前での和了を見ていたのに対し、現在はタンヤオで仕掛けて途中でドラなり赤なりを拾っての2000点で良しとしてこちらも鳴いて応戦するようにしています。(応戦"は"するというだけで無茶な押しはしない)
このように、最初から「この手はリーチ!」と決め切って手組をせず、どこからでもタンヤオで仕掛けて和了を掴みに行く意識を持つようにしています。
④テーマに沿った進行
①連対&ラス回避で書いた通り、ラス回避ゲーから着順ゲーへ意識が変わったことでより強く半荘全体を通してのゲームメイキング能力を要求されることとなりました。
いきなりそんな能力が開花するわけはないので、まずは局ごとのテーマを配牌と合わせて決め、そのテーマ通りの進行をすることを心掛けました。
具体的にはこんな感じ⇩
![](https://assets.st-note.com/img/1667141747692-70OfJPHMEL.jpg?width=1200)
オーラストップで親、2着目と満ツモ跳満出あがり、3着目と跳ツモで着順落ちの状況。第一ツモで丁度よく南が重なり、ほかの部分の形も悪くないのでこの局のテーマは「自分で上がって終わらせる」に決定。
![](https://assets.st-note.com/img/1667142242240-t9owLYRafJ.jpg?width=1200)
この8索を威圧も含めて両面チー。ガンガン行く。
![](https://assets.st-note.com/img/1667142410997-V5vb0Bcmta.jpg?width=1200)
次巡南をポン。1萬を切って3萬と8萬のシャンポンで聴牌。
![](https://assets.st-note.com/img/1667142716850-qQfMplry2X.jpg?width=1200)
しばらくして断ラスの下家から3萬でロン。手順はともかく、その局のテーマに沿った進行で想定通りにトップを獲得できた。
![](https://assets.st-note.com/img/1667143130512-hsoRHix3he.jpg?width=1200)
あとは、そもそもテーマ設定が間違うといけないのでそこを学ぶために麻雀最強戦を観戦しました。
最強戦の形式は赤がないこと以外は段位戦とかなり通じるところがあると思うので(一半荘勝負で順位取りが重要なところ)、選手がどういった考えでこの局を打っていくのか?を解説陣と答え合わせをしながら見ていました。
⑤守備からリズムを作る
打ち筋的にも性格的にも私の麻雀は守備主体の我慢強い麻雀だったのですが、よくよく見返すと"守備主体どころか守備だけしている"ともとれる状態でした。
そもそも守備をなぜするのか?と考えると得たリードを手放さないため、もしくはこれ以上リードを離されないためであり、攻撃あっての守備、守備あっての攻撃を成立させるためです。
これはつまり守備"だけ"やってても勝てないということであり、同時に攻めなければリターンも得られないことを指します。特に麻雀は自分が完璧な守備を実践できたとしてもツモで点棒を削られるので本当に守備だけやるのは何に対しても見合ってないです。
じゃあ攻めれば良いのかと言われればそういうことでもないと思います。段位戦は素点が重要なルールではないので(全く無意味というわけではない)攻めて攻めての7万点のトップなんていらないわけです。
いったん違う話題を出しますが、半荘戦の展開は大きく4つのタイプに分けられると思います。
一人浮き 一人が浮く展開 ほか3人は点数が近い
一人沈み 一人が沈む展開 ほか3人は点数が近い
2対2 点数高い組と低い組で別れる展開
縦長 4人の点数が縦長に開く展開
それぞれがどのくらい発生するかはよくわかんないですが、金の間だけでいうならば2の一人沈みの展開がかなり多い印象です。(体感8割)
つまり、この展開を制する方法さえ知ってしまえば金の間突破なんてちょろいもんなわけです。
前段の話も踏まえたうえでまとめると、まずは一人沈みのその一人にならないためにしっかりと守備をする。そして展開がまとまってきたところで攻撃に転じて順位を固めに行く。
おそらくこれが一人沈みを、ひいては金の間を攻略する方法かなと考えています。まさに「守備からリズムを作り攻撃につなげる麻雀」ということですね。
まとめ
①連対&ラス回避
ラスを恐れすぎて連対率が50%を切るのは良くない。連対率5割を維持した上でラスを回避することが重要。
②Mortal先生に聞け!
牌譜検証を全部やるのはダルいので気になったところだけをMortalに見てもらう。
ratingとmatches/totalを確認して仕方のない4着は仕方ないと受け入れる。仕方なくない4着は反省。
③どこからでもタンヤオ
打点的魅力がなくとも有効な和了もある=仕掛けは大事。
面前にこだわらずにどこからでも和了を掴みに行く意識を。
④テーマに沿った進行
自分が今何をするべきかを考えて局ごとにテーマを持ち、そのテーマに沿った進行をする。
最強戦は勉強になる。
⑤守備からリズムを作る
守備"だけ"やるのは意味がない。その前後の攻撃と合わせてこそ意味がある。
一人沈みの展開を制すものが金の間を制す。
おまけ
1回目の雀豪昇格までのデータ⇩
2回目(今回)の雀豪昇格までのデータ⇩
2022.10.31 Fly