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革命旗を立てる

#まなざしの革命を探せ
というハッシュタグでTwitterで整理しているが、拙著「まなざしの革命」を置いて頂いている書店を巡って手書きのメッセージを記す日々。
刊行から約1か月の間に、関西を中心に主要な書店はかれこれ50店舗は周っただろうか。まだまだ行けてない書店が多いが、それぞれ訪れて書店員さんと直接話して、その場でメッセージを考えて全て違う文言を書いていく。その革命旗が書店同士を超えて結ばれていく。そんなインターローカリズム実践。

おそらくこんなカタチで書店を巡る著者はいないだろうと思われる。著名人だったり、資金力があったり、出版社が膨大な発行部数を出している人は、本を売るために多分こんな苦労しないのだろう。だが僕はそこには恵まれていないので、別の形で努力する。

これは一つのパフォーマンス作品でもあり、革命運動の表現でもある。本が平置きされているこの時期にしか出来ないインスタレーション作品だ。そして同時に、本屋を巡りながら欲しかった本や気になる本を購入する。置いてもらっているだけでなく、出来るだけ本屋で買って売上にも貢献したい。

こうしてSNSで呟けば、僕の本を知っていてもまだ買っていない人がそこで買ってくれるかもしれない。それに本屋の宣伝にもなるし、その本屋の近くにいる人ならメッセージを覗きに行くかもしれない。

別の書店で「まなざしの革命」を見つけたらご報告してくれる人も出てきたし、ハッシュタグでどの棚にあったか発信してくれる人も出てきた。こうやって内容や活動に賛同してくれた方々が地道に拡めてくださるほうが、資金の力で派手なマスプロモーションするよりも、この「まなざしの革命」にとっては余程意味があると感じる。同士たちよ是非、この革命と社会彫刻に参加されたし。

以下にこの1週間で周った書店の記録を示す。

JR大阪駅横のブックファースト大阪店に「まなざしの革命」が入荷されていたので、革命旗を立てる。ここでは「リーダーシップ」の棚に置かれていた。

#まなざしの革命を探せ
#紀伊國屋書店アリオ鳳店
#丸善高島屋堺店

堺方面に拙著「まなざしの革命」があるとのことで、鳳と堺東まで出かける。紀伊國屋書店アリオ鳳店では「社会・政治」の棚に、堺東駅前の高島屋の中にある丸善では「時事評論」の棚にそれぞれ置いて頂いていた。

紀伊國屋書店では店長にご対応頂き、色々と話し込んだが、ここ最近入荷した中では、どの棚に置くのか一番悩んだ本だったと苦労話を聞く。辺境の地までよくお越し下さいましたと仰っておられたが、本学の学生もここでバイトしているらしく親近感を覚える。

どちらにも無事に革命旗が立つ。こうしてそれぞれの街の革命家に呼びかけ、身を以てインターローカリズムの実践を試す。

#まなざしの革命を探せ
#くまざわ書店阿倍野店
#ジュンク堂書店近鉄あべのハルカス店
#ジュンク堂書店上本町店

続いて大阪の天王寺から上町台地あたりの書店へ。くまざわ書店阿倍野店では「ノンフィクション」の棚、ジュンク堂書店の近鉄あべのハルカス店では「その他社会問題」、上本町店では「社会時事・マスコミ」にそれぞれ置いて頂いていた。

特にくまざわ書店阿倍野店では、店の入口近くの一番良い棚に面見せで置いてくれていて感動した。革命旗にメッセージを書きながら、三浦店長と話し込んでしまい、本好きの面白い人だなと思っていたら、後程、阪大で僕が教えていた頃に文学部の学生で在籍しておられたことが判明。

鷲田先生の講義も受けておられていたらしく、かなり近い所に居たのかと、再び盛り上がる。今回書店巡りしながら感じたのは、くまざわ書店はかなり店長の感性と裁量によるセレクションに工夫があり、いい本屋だなということ。

書店同士でセレクションの妙を競い合っている部分もあり、本屋の中のカルチャーが見えてくる。
いずれも無事に革命旗が立つが、ジュンク堂書店上本町店だけは入荷が一冊なので革命旗がすぐに下されるかも。

#まなざしの革命を探せ
#田村書店千里中央店

吹田市は千里中央の田村書店では「新刊・話題書」の棚に平置きしてもらってました。こちらでも手書きメッセージを入れた革命旗が立つ。このメッセージは店舗に訪れて、どんな棚に置かれてどんな書店員さんとお話ししたのかによって文言をその場で考えて書いている。だから一点一点違うメッセージが書かれており、一つとして同じのはないという作品。

#まなざしの革命を探せ
#紀伊國屋書店高槻阪急店
#ジュンク堂書店松坂屋高槻店

高槻まで足を伸ばして書店に革命旗を立てる。紀伊國屋書店高槻阪急店では「思想・哲学」の棚に、ジュンク堂書店松坂屋高槻店では「社会時事」の棚に、それぞれ置かれていた。

高槻は駅前に大きな百貨店が二つあり、どちらも大きな本屋が二つ。ジュンク堂書店さんでは、概ね社会時事や時事評論の棚に置かれる稽古があることが分かってきた。それぞれの書店の考え方が見えてくる。

高槻の革命家に届くように、革命旗を高らかに掲げる。書店員さんも、まて入荷しておきますと力強い言葉をくれた。とても頼もしい。

#まなざしの革命を探せ
#くまざわ書店四条烏丸店
#大垣書店京都本店
#大垣書店三条烏丸店
#丸善京都本店

京都では5店周り3店に革命旗が立つ。先日、くまざわ書店阿倍野店の三浦店長から、四条烏丸店の佐々木店長のセレクションは凄いとお聞きしていたので訪ねていく。それほど大きな店舗ではないのに、拙著「まなざしの革命」も「時事・政治・新刊・話題書」の棚にちゃんと平置きされていた。

流石と思い見渡すと、確かに本のセレクションやレイアウトが絶妙。つい買いたくなる置き方が工夫されている。書店員さんと話してメッセージを買いていると、佐々木店長が戻られてご挨拶する。

その反対に、駅を挟んで反対側にある大きな店舗の大垣書店京都本店には「まなざしの革命」は一冊も置かれていなかった。流通の関係か書店の考え方なのかは分からなかったが、前著「まなざしのデザイン」は置かれていたので、デザイン系に寄っているのかと。ここは入荷もしてもらえないようなので残念ながら革命旗が立たず。

しかし同じ大垣書店の三条烏丸店では、「まなざしの革命」がレジ前の廊下の一番目立つ所に平積みされていたので、書店員さんに話して革命旗を立ててもらう。凄く丁寧に応対して頂き、同じ書店でも印象が全く異なる。

最後に丸善京都本店ではまたもや「景観工学」の棚に置かれていたので、書店員さんに「ここでは厳しいかも...」と話して、棚が移動となる。プロフィールの呪縛と肩書問題は常に付き纏うが、流石に景観工学では売れないと思う。

結局「時事評論」の棚におさまり、またもやファクトフルネスや池上彰さん、岸田首相などの近くに入る。まさに四面楚歌な感じだが革命なので良いかと思いながら、勝手に納得する。

大垣書店京都本店以外は全てに革命旗が立つ。京都は他にも行きたいところがあったが、タイムアップだったので、また後日改めてかな。

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