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新規事業に取り組み続けたFLUX Insightの事業責任者が語る、本質的な事業推進支援とは

FLUXは「日本経済に流れを」をミッションに掲げ、テクノロジーと専門人材の力でオペレーション効率を高めるサービスを提供しているスタートアップです。その中で企業の事業推進を伴走型で支援するサービスが「FLUX Insight」です。

FLUX InsightはBusiness Development、Operation、Technologyの3つの領域で支援を行っており、戦略設計のみならず、戦略実行にまで踏み込み、成果にコミットした支援を提供しているほか、効率的に支援を行うための自社プロダクト開発も行っています。

今回はFLUXにて様々な新規事業創出に携わり、現在はFLUX Insightを提供するDXソリューション本部で本部長を務める執行役員の酒井 芳樹が、なぜFLUXへ入社し、FLUX Insightの事業を立ち上げたのか、事業へかける想いや大切にしていること、今後の展望について語りました。

学生時代の原体験を胸に、異業種を経てFLUXへたどり着いた

――まずは、酒井さんのキャリアについてお伺いしたいと思います。学生時代から現在までの経歴について教えてください。

私は福岡県久留米市出身で、地元の高校に通っていたのですが、当時は応援団に所属していました。3年生の時には団長としてチームを引っ張り、優勝に導いたこともありました。実はこの経験が後のキャリアにも大きく影響するのですが、とにかくその時の熱い気持ちは今でも忘れることはありません。大学生の時には世界一周旅行も経験し、自分の意思で新しい世界を切り開くことに楽しさを見出していました。

キャリアとしては、大学時代から起業に興味があり、起業に向けて学べる環境としてメガバンクに就職しました。三井住友銀行で法人営業として鹿児島で2年半、池袋で1年半の計4年ほど勤務しました。

銀行での経験を経て、ウェディング系のWebサービス事業で起業をしました。細かい利用規約の作成から、顧客対応、資金のやりくりなど、起業におけるリアルを学んだ期間でした。ユーザーを1万人集めることに成功しましたが、利益が出せずにクローズ。その後、電通に入社し、クライアント企業に対してマーケティング全体の戦略立案からテレビCM、デジタルマーケティングの支援などを行いましたが、もともとやりたかった経営とは離れている感覚があり、不完全燃焼を感じ悩んでいました。

その後コンサルティングファームであるリブ・コンサルティングから起業経験とマーケティング経験が評価され、新規事業支援を担当しないかと声がかかり転職を決意。2年間の在籍期間では、事業開発コンサルティングの領域を立ち上げていく中で、新規事業開発に関する実績や経験をたくさん積ませていただきました。しかし、大企業が抱える課題と向き合う中で、あくまでコンサルタントとしての関わり方が中心で、課題解決に対する意思決定が当事者としてできない立場であることにも少しもやもやを感じていました。

そんな中、転職活動はしていなかったのですが、LinkedInでメッセージを受け、FLUXの代表取締役CEOである永井と面談する機会がありました。FLUXが描く戦略や実績を出して成長し続けている姿が非常に魅力的で、永井をはじめ、さまざまなメンバーとの対話を通じて入社したいと強く思うようになりました。

面接を進めていくなかで、起業時の思いに立ち戻り、高校生時代に応援団長としてチームを引っ張り、メンバー全員で一つになって優勝を目指し・勝ち取った頃のように、熱い経験を再びしたいと感じている自分に気づきました。このFLUXというチームや、ここに属しているメンバーとであれば、そんな体験が出来るのではないかと思い、入社を決意しました。

執行役員 酒井 芳樹

――FLUXに入社してから、FLUX Insightを立ち上げるに至った経緯についても教えてください。

FLUXに入社した当初は、主にSaaSを軸とした事業展開を行っていたこともあり、新規プロダクトの責任者を任されていました。もともとFLUXでは、プロダクトをただ提供するのではなく、プロフェッショナルがクライアントの課題に向き合い伴走することを大切にしていました。クライアントと対面しているアカウントエグゼクティブが、プロダクトマネージャーやエンジニアと連携することで、課題抽出、開発、伴走支援を通じてサービスの改善を行い続け、創業時から現在まで続くサービスのFLUX AutoStreamは業界トップレベルのシェアを取れるまでに成長していきました。私はそういったFLUX AutoStreamの成功体験をもとに、日々新規事業の創出に取り組んでいきました。

最初はマーケティング領域のSaaSを軸として、リサーチを元に何十回と素案を作り、弊社のValueの一つでもある「Quick and Small」に仮説検証を行いプロトタイピングを重ねていきました。FLUX Insightを立ち上げたのは2022年12月で、広告主の売上増加を目的とした新サービスがPoCを迎えようとしていたタイミングでした。新たな事業アイデアとして考えたのは、FLUXが積み重ねてきたテクノロジーを活用しつつ、プロフェッショナルの伴走支援によって成果を創出するノウハウを提供価値として、マーケティング領域に限らずクライアントが抱える様々な課題を解決できないかと考えた結果、FLUX Insightが生まれたのです。

初めは実績もなく、営業に行く際はCOOの布施も同席して、とにかく先方の課題感をヒアリングしながら、FLUXとして提供できるアセットを見つけ出してどんどん提案していきました。何社も提案を続ける中で、メガバンクや大手印刷会社の案件が受注しはじめたことで、我々自身もFLUX Insightの強みや他社との差別ポイントについて理解を深めていきました。当初は達成が難しいと思っていたストレッチな事業計画に対しても達成し続け、今日に至るまで月次で売上は増加し続けています。

FLUX Insightは他のSaaSモデルの事業と異なりプロジェクト期間が定まっているため、どうしてもプロジェクトの終了タイミングが何件か重なると売上が凹んでしまう習性があるのですが、今月2件終了するなら、3件なんとしても新たな案件を受注するといったように、チーム全員が事業責任者の目線を持って取り組んできた結果が、この立ち上げ以来続いている売上増加に繋がっています。

現在は私自身も執行役員となり、立ち上げから1年足らずで、取引社数は大企業中心に約30社超、組織も同じく40名規模へと拡大し、目に見えた成長を実感できるところまできました。

本質的な支援と再現性のある仕組みづくりこそが、事業成長において大事な鍵

――これまでにどのような支援を行ってきたのか教えてください。

FLUX Insightはスタートアップ発のサービスでありながら、大手金融機関や大手メーカーなど、誰もが知っている日本を代表するような企業に対して伴走支援を行っています。

あるメガバンクのプロジェクトでは、実際の事業化に向けた新規事業企画の立案を任せていただき、起案者の方と共に、企画のブラッシュアップから各リサーチなどを伴走しました。その後実際に事業化が決まり、現在ではその事業の戦略策定もご一緒させていただいてます。

また、国内最大手の消費財メーカーとのプロジェクトでは、激しい市場変動への迅速な対応を行うため、マーケティング戦略の刷新を行うことが急務でした。そこで、生成AIを活用した非構造データの構造化と多様なデータの分析によって、マーケティング戦略をアップデートする支援を行いました。この取り組みにより、消費者の感情と購買行動との相関を明確化し、効果的なキャンペーン施策の設計を可能にしました。

ご紹介したのはほんの一部で、FLUX Insightでは本当に多種多様なプロジェクト支援に携わっています。

――酒井さんがFLUX Insightの事業づくりにおいて、大事にしているのはどのようなことですか?

私が事業において大事にしているのは、本質的な支援と再現性のある仕組みづくりです。

本質的な支援とは、目標達成に向けて無駄なことはせず、最適なアクションを起こすことと捉えており、FLUX Insight立ち上げの頃から現在まで変わらず大事にしています。例えば一般的なコンサルティングファームであれば、資料作成に多くの時間を費やすこともありますが、私たちは資料作成に10時間を費やすのであれば、資料のボリュームを圧縮して5時間で完了させ、浮いた5時間で想定顧客獲得の営業活動などを行います。

なぜなら、私たちは納品物ではなく、成果に伴走しており、成果を生み出すために本質的に何をすべきかを常に考えてアクションを繰り返しているからです。成果に繋がらないことに時間を使うのではなく、意味あることに時間を使い、そして成果を生み出していくという取り組みにはやりがいがあり、働いていて楽しい部分だと私自身感じています。

再現性のある仕組みづくりについては、先述のようにFLUX Insightのようなサービスでは支援が終わったタイミングで売上が減ってしまいます。そのため、事業推進支援サービスであっても毎月拡張し続けられる組織を目指したいと思っていました。

そこで、獲得の目標設計に加えて組織づくりでも意識しているのが、「誰もが再現性を持って、楽しく働き、成果を出せるようになる」ことで、具体的にはオンボーディングの仕組みを大切にしています。

FLUXでは大手コンサルティングファームのマネージャーや200名規模の企業の代表、プロダクト開発のエンジニアなど、さまざまなバックグラウンドを持ったメンバーが在籍しており、彼らが有しているオンボーディングの知見やノウハウをうまくミックスさせながら良いところを抽出し、独自のオンボーディングの仕組みを構築しています。

コンサルタント未経験のジュニアメンバーであっても早期活躍できるための仕組みが用意されているため、誰もが再現性を持って成果創出のための行動がとれる環境が整えられています。これらの取り組みを重ねた結果、おかげさまでFLUXとしてもFLUX Insightとしても常に右肩上がりの成長を実現できています。

変化を生み出せるメンバーと共に、日本をふたたび立ち上がらせる

――あらためてFLUX Insightの今後の展望を教えてください。

FLUX Insightはまだスタートしたばかりの事業のため、ようやく0から1をつくり終えたフェーズです。そのため、FLUX Insightが掲げる「テクノロジー活用とオペレーション構築によって、日本のエンタープライズ企業のDXを、より速く、より前へ、推し進める。」というミッションを実現させるためにも、今後1から10をつくっていき、当事業がFLUX全体をアップデートできるような、大きなことにチャレンジしていきたいと考えています。

FLUX自体のミッションは「日本経済に流れを」ですが、停滞していると言われ続けている日本経済にもう一度流れを生み出していきたい。そのためにも、表層的なDXではなく、本当の意味で日本を良くしていけるような、日本のエンタープライズ企業への支援を通じて、日本をふたたび立ち上がらせるといったことに挑戦していきたいと考えています。

学生時代、応援団長をしていた頃の自分を重ねるわけではないですが、FLUXがリーダーとなって、日本を引っ張っていけるような存在になっていきたいですね。

――最後に、FLUXに転職を考えている方へメッセージをお願いします。

FLUXは「常に変化し、成長し続けていく組織でありたい」という思いから名付けられた社名で、実際に創業以来、常にやっていることも事業自体も変化し続けてきました。当然ながら変化というのはストレスが生まれやすいものですが、FLUXにはそうした変化に対して「どう乗り越えていこうか」とポジティブに前へ進んでいくメンバーが集まっています

特にFLUX Insightはまだ立ち上げフェーズであるため、一人ひとりが裁量を持ち、現在進行系で変化をつくっている状況。そのため、変化についていくというよりも、変化を楽しみ、さらには自ら変化を生み出し、変化の中心になっていくのだという気概を持った方に楽しんでもらえる環境だと思っています。

また、世の中に存在する仕事の中には「これが本当に社会のためになるのか」と疑問を抱かざるを得ないこともあると思います。しかし、FLUX Insightは常に本質的なことに取り組むことを重視し、社会に良いインパクトを残せるような面白いプロジェクトが多く集まっています。

日本のエンタープライズ企業に対して自ら価値を提供し、よりインパクトのあることがしたいと思われている方からのご応募をぜひお待ちしております。

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