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パソコンの窓から:厚生労働省がぶちかましてきた?

Aloha!

いよいよ臨時国会が開会しましたね。
内閣総理大臣は予想通り、自民党の石破茂氏になりました。

これから自民党は少数与党として政権運営を行っていくことになります。
今までみたいな好き勝手なことは出来なくなる。
予算委員会の委員長も野党が務めるとか、
政治家の人達には国のため、国民のためにしっかり気張ってもらいたい。
その責任を重く感じてもらいたい。

で、こないだから話題の103万円の壁ですね。
総選挙の時に国民民主党が花火を打ち上げて、票を沢山集めた。

不倫疑惑(?)の玉木代表も、これを飲んでくれなきゃ、与党に協力しないよと強硬に言ってる。
なんてったって、公約だからね。

自公もこれは飲まざるをえないだろうけど、落としどころが問題でしょうな。

自分も今回のことであらためて調べてわかりましたが、ことはそう簡単ではないんですね。

103万円の壁のすぐ上に、社会保険料を納めなければならなくなる106万円の壁、扶養対象からはずれる130万円の壁がある。

① 106万円の壁
加入制度:厚生年金保険・健康保険
対象:従業員51人以上の企業などに週20時間以上勤務している場合
② 130万円の壁
加入制度:国民年金・国民健康保険
対象:従業員50人以下の企業などに勤務している場合(①以外の場合)

政府広報オンラインより

いわゆる「103万円の壁」は、収入が103万円までは所得税がかからないということ。
もし、104万円になったとしても、所得税がかかるのは103万円を超えた1万円についてのみだから大したことは無いだろう。

ところが106万円の壁を越えると少し厄介。
上の通りだが、従業員51人以上の企業で週20時間以上働いていると、この壁にすぐぶつかる。月88,000円。
最低賃金が安い時代からの基準だよね。
最低賃金を上げた!と言ってると、労働時間を減らさなくちゃならないというジレンマ。

これじゃどうしようもないなぁ、と思っていたら、なんとここに来て明るみに出てきたのが、厚生労働省がこのどさくさに紛れてディープインパクトな案を検討中とのこと。
それが、

「106万円の壁を撤廃する」

だって。
なんか、壁がなくなるからいいんじゃない?何て思ったあなた!
とんでもない思い違いをしていますよ。

いままであった「106万円の壁」を無くして、
みんな社会保険に入ってもらいましょうってことなんですから
!!!!(・O・)!!!!

おそらく、ずっと前から考えてきたんでしょうけど、こないだの総選挙で「103万円の壁」がやたらにクローズアップされてきたから、この際セットでやっちゃいましょうよ!みたいなノリ?(^_^;)

106万円の壁がなくなると多くの人が厚生年金の加入者となります。

近視眼的に見ると、
労働者は社会保険料を払うのだから、確実に手取りは減る。
厚生年金、健康保険組合に加入すると、雇用主と折半になるので、雇用主側にも負担が増える。

しかし、長い目で見ると、国民年金に加えて厚生年金が支給されるというメリットがあるけどね。

単純に106万円の壁をなくされるだけだと、大変なことになる。
だから、最低賃金のことも、社会保険料の負担のことも、所得税のことも包括的に議論して、労働者にいちどきに負担を強いることなく、労働力の確保も出来るようにしてもらいたいものです。

何度も言いますけど、「103万円の壁」をただ「178万円」に引き上げるだけじゃ、ダメなんですよ。
それに、財政的に恒久的な財源のことも考えておかないといけないですからね。
今の手取りが増えても、子供の手取りが減っちゃうかもしれないんだから。

ではまた。
Mahalo!

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