2024/08/09 長崎の主張
79年前の8月9日、3日前の広島につづいて長崎に原爆が投下された日です。
戦後、例年行われている平和祈念式典ですが、今年は小さくない波紋が拡がりました。
「米欧6カ国大使、式典欠席へ」
私は先日知りましたが、実際には7月19日に日本を除くG7、EUの大使、代理大使が長崎市長宛に書簡を送っていたそうです。
その内容は、
「イスラエルを招かないなら参加困難となる」
ちなみに、広島の平和祈念式典にはイスラエルは招待されたそうです。
イスラエルがガザ地区で一般市民を巻き込んだ戦闘を行っていることが招待しない理由。ウクライナに侵攻しているロシアも同じように招待されていません。
長崎市のロジックではそう捉えているから、イスラエルもロシアも招待しないわけだ。
でもそうすると、イスラエルを招待しないことは、イスラエルの戦闘を正当な権利と見なしている?西側の国としては、納得できないですね。
ロシアにしても、ウクライナに侵攻しているのは自分達なりの理屈があって正当な権利だといってるわけです。
でも、西側諸国はそれに反発してウクライナに武器を送ったりして援助してるわけですよね。
結局はこの話は、西側なのかそうでないのか、ということでしかない。
身内のことは批判しにくい。自分たちも立場的に居心地が悪い。
しかし、長崎市は反戦に対する強い意志を表した。
西も東(今はそう言わないか)もない。
誰に忖度することもない。戦争してること自体が許せない。
至極ごもっとも。だれにも批判される筋合いはないのだろう。
地球のあちこちでおきてる紛争の数々。
それらの紛争を当事者以外の力のある国が仲裁して終わらせることが出来ないのは、各国がいろいろな忖度をしていることも原因じゃないかと思う。
世界が平和になるために現代社会が突きつけられている踏み絵じゃないかと思う。
誰かがつづいてきて欲しいと期待して、勇気を持って踏み絵を踏んだ(NO!と言った)長崎市。私の個人的な感想です。
今回の行動による波紋が「一自治体の話」だけにとどまるのか、それとも外交問題にまで発展するのかわかりません。
どういう顛末になるのでしょうか。
苦虫をかみつぶした政府の面々が頭に浮かびます。