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高校一年生 フルートとともに 新しい頁がめくられる

あらためて書いてみると、言いにくいかも。
フルートとともに、って、タンギングの練習かい!
失礼しました、”と”ってアタックしませんね(^0^;)

お断り。文中に出てくる名前は仮名(?)です。それと、記憶の曖昧な部分はAIが補正してるかも(^^;)しれませんが、そんなもんかなと温かい目で見て頂けると幸いです。
では、つづき、行きましょう\(^_^)/


私の非常識があらためられるとき

私は中学生の時にトロンボーンに憧れて吹奏楽部に入部したものの、自分の理想とするトロンボーンがわからなくなってしまいました。
そして、次に求めたのがフルートでした。

フルートを吹けるようになりたい!と、強く思った理由を思い出していました。
それは、美しいメロディーを奏でることができるようになりたい!
という思いがあったからでした。

きっと、トロンボーンでは叶わないからと勝手に思い込んでいたからでした。
15歳のあまりにも狭い見識、足りない常識のせいだったのです。

ところが、そんな私の非常識をあらためさせられる強烈な事実が、目の前で起きたのでした。

トロンボーンでこんなことができるなんて、、、聞いてないよ〜(・O・)

W田先輩は、9月の文化祭の展示祭でトロンボーンの演奏をされることになっていました。
そのために、ピアノ伴奏と合わせるために学校にいらしてました。
ピアノ伴奏は、私の同級生のS木E美ちゃんでした。
お話ししたことはありませんでした(*^^*ゞ

W田先輩はピアノと合わせる前に音出しを始めたのですが、7ポジションから始めたからちょっとビックリ(・O・)

トロンボーンの7ポジションというのは、スライドが抜けるちょっと手前まで伸ばしたところのことです。
思えば、私はそのポジションでロングトーンした事ってなかったかもしれません。
多分(^0^;)

W田先輩のロングトーンはそこから静かに始まりました。

他の金管楽器でいえば、全てのピストンを押して空気の通り道を一番長くした状態ですね。
管が長くなればなるほど、良い音で楽器を鳴らす(物理的に音がする状態の鳴る、ではありません)のが難しくなります。
まさに、そこから始まっていたのです。

そして、一通りのウォーミングアップが終わって、ピアノとの合わせが始まりました。
そこには、私のまったく知らないトロンボーンの世界が展開されていったのです。

曲目は、リムスキーコルサコフ作曲 トロンボーン協奏曲
そのときの私はそのような楽曲がある事すら知る由もなく、唯々唖然とするしか無かったのです。

なんであんなに速くスライドを動かせるの?
なんでスラーしてるの?メロディーがなめらかにつながっていること。
スライドを小刻みに動かすから音が震えているよ?
ヴィブラートをかけているんです(^^ゞ
同じポジションでトリルしてるよ!
リップトリル、リップスラー、、、

などなど、高校に入る前まで、同じ形同じ構造の楽器、トロンボーンを吹いていたはずの私の常識を打ち壊すことが次から次へとおこっていったのです。

ここで、トロンボーンについて少し補足を。
トロンボーンという楽器はご存知のように、スライドを伸び縮み伸びさせて音程を変化させます。
ですので、息を吹きぱなしでスライドを動かすと、みんながよく知ってるトロンボーンの特徴の音が出ます。そう、区切りのない、ゴムみたいな音です。

だから、トロンボーンでは出したい音のポジションにスライドを合わせて、タンギングをすることでちゃんした音を出す必要があるんです。
すると、どうしても音が途切れがちになってしまいます。私がそうでした。

このあたりが、他の金管楽器や、指の開け閉めで音が決まる木管楽器と違って、トロンボーンがスラーで演奏する難しさだと思ってました。

でもでも、W田先輩の演奏している一つ一つのことがすごすぎて、トロンボーンがこんなことができる楽器だなんて、聞いてないよ〜〜(・O・)状態だったのです。
あ、この頃にはこのギャグは世の中になかったね(^0^;)

この事だけも、充分にディープなインパクトではありましたが、W田先輩にはもう一つ決定的な衝撃をくらったんですよね。
それは、

つづく

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Flute Papa
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