タンギングの種類。
こんにちは!フルート保坂です。
タンギングについて新たな発見がありました。
まずタンギングのメカニズムについて確認。
タンギングはTuと発音する事を言います。
タンギングの「タン」は牛タンの「タン」。つまり舌の事。
Tuという発音は、一度舌が上顎について、離れる時に発音されます。
楽器は息を使って音を出していますが、タンギングをする事で舌が上顎につくので息が一瞬止まり、音が一瞬切れます。
管楽器にとってタンギングは、表情を付ける際の方法の一つとして大切な奏法です。
基本的にはどの音もタンギングし、レガートの時もスラーの初めの音ではタンギングをします。
音を出す時にはスラーの中でない限り常にタンギングするのですが、曲の表情を付ける為には色んな種類のタンギングを持っている方が良いです。
ある日、ある生徒さんのレッスンにて。
柔らかい雰囲気の曲を取り上げていたのですが、音の始まりがアクセントぎみだったのです。なので私は「タンギングが少し強いのでもう少し優しく」と言ったのです。
すると優しい発音にはなりましたが、今度は弱々しく、タンギングしていないようにも聞こえたのです。
そこで私は「TuではなくDuで!」と言ったところかなり良い感じで曲に合った発音になりました。
生徒さんもしっくり来たようで、更に面白い感想が聞けました。
実はこの生徒さんは英語の先生をされている方で、特に「発音」について忠実な英語音声学の専門だそう。(まずそんな分野がある事すら知らなかった・・・勉強不足。)その生徒さん曰く、Tuという発音はかなり強いそうです。
日本人にとってはTuがちょうどよくてDuだと弱い印象になるけれど、英語圏のタンギングは普通にTuというと強すぎるから調整しているのかな?と気づきました。
実際に大学時代に先生からそんな話を聞いたことを思い出しました。
国々による言葉・アクセントというのは楽器奏法に影響している。・・・と。
発音の弱い我々日本人にとっては思っている以上に強く発音しなければいけないなと改めて思ったのと、いつも同じタンギングではなく曲調に合わせて最適なタンギングを選ばなきゃいけないなと思いました。
使い分けはTu、Du、Luなど、です。
面白い発見でした!
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