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座席指定特急 プライベース

昨日、梅田に出る用事があったので、先日デビューした阪急の座席指定特急プライベースに乗ってきました。

大阪京都間は鉄路がJRと京阪、そしてこの阪急の三社が競合しており、それぞれの特徴を生かして熾烈な戦いを繰り広げてます。

乗車時間に関してはJRが圧倒的優位に立ってます。
JRは、なにしろ京阪神間は複々線なので新快速が専用軌道をまさに快走することができ、およそ30分で京都大阪間を結んでます。

対する私鉄二社は残念ながら複線なので、特急がいくら飛ばそうにも先行する普通列車などが茨木や高槻などの主要駅で退避しない限り追い抜けません。

加えて京阪は、路線が住宅街を縫って進むために極端に曲がりくねっており、まったくスピード出すことができません。
ただし、京橋~寝屋川間だけに限っては複々線化しており、多少のスピードアップはしているみたいです。

対する阪急は、路線が直線部分が多くスピードを出せそうですが、既述のように先行する準急や普通列車が主要駅で退避しない限り追い抜けず、結局 最高時速130㎞を出しても元の木阿弥状態です。

さらに現在、工事が遅れに遅れている淡路駅の高架事業が大きなネックとなってます。
この淡路駅は、地下鉄堺筋線と相互乗り入れしている阪急の千里線そしてこの京都線が平面交差しており、この駅でのお互いの通過待ちが大きな足かせとなってます。
朝のラッシュ時など、ダイヤが混んでいる状態では梅田~河原町間が50分近くかかってます。

そんな競合状態の中、数年前から京阪が有料の座席指定特急を運用し始めました。
関西の私鉄は、特にこの京阪神間は特急も別途料金が発生せずに乗車できるというのが大きな売りでした。

そこに京阪のプレミアムカーの登場です。
通常の特急車両の編成に、一両だけこの特別車両を連結したというスタイル。
別途500円のプレミアムカーチケットが必要です。
デビュー以来好評を博しており、朝や夕方の通勤時間帯は満席が続いているようです。

JRも遅れてAシートという快速の運用を始めました。
こちらは、通常の車両の半分をロープで仕切り、そのエリアだけがAシート座席というもの。
京阪のプレミアムカー、特別車両に比べると陳腐なイメージは否めません。

そして、今回の阪急プライベースのデビューです。
先発の京阪に対抗するべく、満を持しての運用開始。
車両も、京阪に勝るとも劣らない豪華仕様。
座席は1列2列の構成で、プライベースの名に恥じぬプライベートなスペースが確保されてます。

阪急のイメージカラーであるマルーン色をベースにゴールドのラインを引き豪華さを演出


梅田駅に着いて座席転換の直前の様子


テーブルは肘掛けから引き出すスタイル


読書灯もあったりします


ドリンクホルダーもしっかりと装備

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