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プロの接客

先日、久しぶりにプロの接客に出会えました。
大阪は某所にあるフレンチ、グルメサイトでもレビュー数が多いレストランです。

プロというのは、たんにその仕事を職業としているから、あるいは生業としているからだけでプロとなりえるのではなく、その仕事で必要な技術を充分に身に付けたうえで、それを自身の思い通りに駆使できることをいうのではないかと思うのです。
そこに勤めているだけでは、文字通りただの勤め人です。

また技術といっても、ワインを上手く抜いたりする表面的な手技などではなく、接客というマニュアル化できない、人を扱うテクニックともいうべきものです。
これは、一朝一夕に会得できるような単純なものではなく、ファーストフード店でオペレーションされているマニュアル化されたサービス手順などでもないでしょう。

以前は、街のレストランにも老練な永年この仕事に携わってきたという風情の給仕人がいて、それこそプロのサービスを見せてくれたものです。
いつしか一部の高級店やホテルのこれまたトップレストランを除いては、素人ばかりになってしまいました。
いや、それこそ職業としているからにはプロなのでしょうが、その接客の技術たるや未熟なアルバイトとさして変らぬレベルの「正」社員がそこかしこにいるのです。

こうなってしまった原因のひとつには、日本のホテルを中心におこなわれているあの馬鹿げた「サービス料」制度にあると私は思っています。
この腹立たしい「サービス料」については、初期のnoteに書いてます。

今、まさにこのサービス料を廃止して、プロの接客技術を持つサービス員を育てる為にもチップ制の導入を試みては如何なものかと提案したいですね。
人は、掛け声だけの目標や中身のない目的だけでは精進しないのです。
報酬があってこそ向上を目指します。
まして、それこそプロなのですから。
奉仕事業に従事しているのではありません。

見せ掛けのサービス料制度、即刻廃止!

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