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産学連携が進捗

数年前のことですが、中部大学の研究室がポークジャーキーの新製品を開発したと報じられてました。なんでも、乳酸発酵を応用してジャーキーを発酵させることにより、雑菌の繁殖を抑えることに成功したとのこと。

近畿大学の養殖マグロといい、最近は大学の研究室が実際の日常食品を開発することが目立ってきました。およそ研究室というと、実生活とは無縁の机上の理論によって構築された世界を連想しがちですが、実際の生活に密着した製品を開発するところまでに来ているのですね。

今回のこのポークジャーキーですが、しかし実際に製品として市場に出回るには、もう少し日数が必要なようです。なにしろ、大学の研究室はその研究に際しては、費用は無視なのですから。費用対効果という言葉は、そこにはありません。必要な経費は必要なだけ捻出されます。もっとも、それが大学の研究室の「研究室」たる所以なのですが。

ところが、営利を目的としている現実の経済市場では、そんなことでは成り立ちません。投資した費用に見合う収支が見込まれなければ、実際の市場に乗せることはできません。したがっていかに素晴らしい研究結果であっても、その市場販売能力のある民間企業との連携が不可欠です。きちんと市場に打って出て販売することの可能な商品化ができなければ、どんな企業でもその研究結果だけを製品として受け入れることはできません。

投資した費用に見合う商品化ができるのか。中部大学では、見本市などに出品・展示して企業に訴えることで、その商品化を目指します。大学も、やりますね。

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