ファスト・フィッシュのこと
先日の日経新聞にタイトルの記事がありました。
ファスト・フードの魚?
数年前から水産庁が導入し、認定制度になっているらしいです。
骨抜きの魚があることは知ってましたが、ちゃんとネーミングされ認定制度になってるとは…
その水産庁の基準をみると、手頃な値段であることなども盛り込まれており、庶民の生活を考慮してくれていることが窺えます。
イオンやイトーヨーカ堂などの大手スーパーは、このファス・トフィッシュの導入を積極的に行い、販促を強化する方針だそうです。
この骨抜き魚、ファスト・フィッシュを酷評する人がいるようです。
あんなものは魚ではないとまでこきおろしているようです。
魚というものは、尾頭付きでこそ魚であって、それを買ってきて自分で捌いてこそ料理になるとのこと。
私はそこまでは思いません。
確かに昔は市場があって、その中の魚屋さんで一匹の丸ごとを買ってたものでしょう。
どの家にも出刃庖丁のひとつぐらいあって、たいていのお母さんは魚を捌くこと出来ました。
時代は変わりました。
街の市場はどんどん淘汰され、多くの人はスーパー・マーケットで食材など購入することを余儀なくされてます。
そこでは、すでに魚は切り身でパックされたものが陳列されてます。
その切り身の元の姿を知らない人も若いお母さんには増えてきたようです。
(あの切り身が、あのまま海で泳いでいると信じているヤンママがいると揶揄されたりしてます)
私が、ファスト・フィッシュを否定しないというのは、肉類と兼ねて考えるからです。
魚は捌けると自慢する人はいるでしょうが、では牛や豚を捌ける人がいるでしょうか?
そんなにはいないはずです。
おそらく一般の人は、ほとんど不可能でしょう。
牛とまでは言わずとも、たとえば鶏を捌くことができる人も限られると思います。
そもそも牛や豚などは屠殺場で処理され、通常は見ることさえままなりません。
一般人は立ち入り禁止の場所でその処理が行われます。
なぜ魚だけが自分の手で捌くことに拘り、切り身が見下げられるのでしょう?
切り身も立派な商品だと思います。
自分で捌くかどうかよりも、水産庁が推奨するようにまずは食べることが第一義なのではないでしょうか?
骨が付いているのが苦手だからという理由があるから骨抜きの魚を商品化したまでです。
忙しい現代生活にマッチさせて、味もあらかじめ付けてパックにしたのです。
そんなライフスタイルに迎合すべく変化してきた食材は他にもいくらでもあります。
ファスト・フィッシュ、そんなに足蹴にしないでこれからの食材として認め、大いに利用して食べようではありませんか。
まずは、食べてみることです。
(ちなみに、私は水産庁の廻し者ではありません~ !? )
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