はじまりの物語⑦ 秘密
かの者は言った
僕の中から出てきた 『おもい』を
君が受け取ってくれて出来たこの玉
君にはわるいんだけど
僕に持たせてくれないか
かの君は続けた
・代々ふしぎな力をもった一族であること
・16になる年にその秘密を伝承すること
・決して人に漏らしてはいけないということ
ひとりで抱えるには少々重くてね
蛇の君にならなんて、賭けてみたのさ
聞いてくれるかどうかをね
そうだ
これは蛇の本来もつ力ではない
『コトバ』の力なのか
確かに翠色の光る玉はキレイだ
でもその玉が映り込んで輝く瞳は
もっとキレイだった
蛇はわかったというように
クルクルと体を巻いて頭をぺたんと土につけた
かの者のそばにいるのは気持ちが良かった
他の人間の様には ジャマにはしまい
近くにいれば見せてもくれるだろう
それとね、
僕の思い過ごしならいいんだけど
君のこのふしぎな力、この玉のことは
人間には知られない方がいいと思うんだ
人間は欲深いからね、
ふっとまたかの者の心に影が見えた気がした
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これは なんのはなしです果 にまつわる
はじまりのもの語り
浮かんでくるままに綴っています
そろそろ修正点も出てきましたが
とりあえずこのまま勢いで突き進みます
第一稿の保管用にマガジン作成しました
後に訂正削除するエピソードが
出てくるかもしれません