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【なんはなベルの物語】7時36分の私達

なんのはなしですか

これは、「 夢を再び。ファシリテーションルーム」(通称 なんはなルーム)に登場したベルの日常の話


ジェット風船を空高く飛ばすため日々社員たちが奮闘する会社
株式会社 DREAM 
働く社員たちはみなドリーマーと呼ばれている

私はベル
だれよりも夢をみるの
夢に浸っていたい
このまま、このまま

目を覚まして
  目を覚まして

ああ、ゼルダ姫・・・・・
私はもう少しこのまま夢を見ていたいのです

冒険のはじまりよ、とでもいうように目覚まし音はなり続ける
ニンテンドーサウンドクロック alarmo 
朝の弱い私への自分からのプレゼント
手をグーと上に伸ばしたあとゆっくり目を瞬かせる
さすがに瞼の動きにはセンサーは反応しないか
もう一度手と足に力を入れてぐーっと伸ばした後
ふ~っと脱力
このまま丸くなってもう一度…
誘惑にかられそうになるのをこらえて体を起こしファンファーレに包まれる

気持ち良く起き出せようが、起き出せまいが、ベルの出勤時間にはあまり変わりはない
物流に便利な立地にあるわが社には三差路にある横断歩道を渡らねばならい

横断歩道まで来ると会社がもうすぐ
そしていつもの彼もそこに立っている

製品検査ルームのジーク
彼は私の方に顔を向け、次に左手にはめられた腕時計に視線を向ける
そして上を見上げ、” あー、今日もか ”といった表情をする
失礼な、私の方は、” あー、今日もだ ”と安心するというのに

彼の時計は7時36分を指している
彼と私はいつも2番手3番手を争っているのだ

いつもどおりですか
いつもどおりですね
でも本当いうと、途中ショートカットしました
チェックポイントでまずいと思って今日はだいぶ走りました
私もです 私も走りましたよ

そう、私たちは出社時刻のブービー賞コンビである
最近では、昨日会わなかったと思ったらお休みだったんですね、なんて声までかけられる
連帯感、親近感、2人の距離は確かに縮まってはいるけれど彼は同率ブービーの同じ時間から抜け出したいと思っているようだ

毎朝、今日は、と思うんですけどね、あと10分早くこようと

その気持ち分かります…

でも、保健ルームの私は知っている
パーソナル情報なので彼に告げることはないが、私たちの誕生日は4日しか違わない
きっと個人の心の持ちようですぐにどうにでもなるようなことではないの
きっとこれは生まれ持ったカルマなのよ

でもそうね、変わりたいと思っているならきっと超えていけるはず


私だって本当は変わりたい



なんのはなしですか

会社が休みの日だから思うこと
ついつい想像にふけって時間ばかりが過ぎていくベルの日常のはなしでした


久しぶりになんはなルームのベルとして投稿しました

朗読企画が単発に変更になって終了した後
なんのはなしですか関連の朗読を個人単発で2回
その後、11月16日のスタエフ朗読ライブに朗読として参加させて頂くことが決定しました
これは個人企画じゃない!ということでなんはな企画として告知すべくまずはベルを思い出していただくために記事投稿

なんのはなしですか

ベル[降谷 玲子]ってこんな人
親近感を持っていただきたいというあざとさからの弱点をさらす記事です
そう私はいつもギリギリの人

スタエフ朗読ライブの主催者 Seedさん[persiさん]をやきもきさせないように朗読検討中の作品について なんはな企画として記事掲載予定です
今日できるかな……

ちなみにニンテンドーサウンドクロック alarmo の挿話はフィクションです
この目覚まし時計欲しいです


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